2010.6.20 【御座山山行】 石楠花咲く山路

御座山
何と読みますか おぐらさんと読めた人は山屋さんですね。
御座山(標高2112m)は、「佐久の幽巒」と呼ばれる西上州・佐久における最高峰である。
幽巒(ゆうらん)とは、深遠な山という意味です。
ざっくりいうと御座山は、昭和60年の日航機事故の御巣鷹山の隣の山である。
当初「御座山に墜落」という誤報が流れたこともあったそうだ。

さて、7月の槍ヶ岳山行の足慣らしとしてS君H君と3名で御座山に向かう。

梅雨のさなかでもあるが、今日は天候は曇り。頂上は見晴らしがいいということだが、今日は果たしてどうだろうか。

途中、標高1375mの日本の鉄道最高地点の小海線の野辺山-清里間の踏切を通る。
JR最高地点 1375m
ちょっと車を降りて記念撮影。
また、目的地が近くなり、御巣鷹山登山口を通過する。確かにここは山深く交通の便が悪い。
今でも御巣鷹山山頂への登山道はない。合掌

今回の御座山へのルートは、白岩登山口。
山あいの段々畑の奥にあるパーキングは3台分のスペースしかない。都内を5時に出てこのパーキングに着いたのが8時20分。どうにか1台分だけスペースがありほっとする。

8時30分に1467mの白岩登山口を出発。2112mの頂上までは650mの標高差2時間30分ほどの行程だ。

この山はシャクナゲとツツジの群落で有名だが、どちらもちょっと時期が遅いかと思っていたら、ヤマツツジがそこここに生えていて、なかなかの山路である。
ギンリョウソウ、マイズルソウ、コミヤマキンポウゲなども見つかる。

ヤマツツジの山路を行く

ギンリョウソウの群落がそこここに
良く探せば マイズルソウも
登山道も整備されまた勾配が均等なので歩きやすいしどんどん標高が稼げる。
山道の両側にシャクナゲの木が群落をなしているが、少し時季を逸したか。すでに枯れてしまっている。
せめて、もう1週間早ければと残念な思いがつのる。

御座山山頂が見えてくる
だが、標高を上げるにつれ、終わったばかりの花が現れ始め、2000mを超えたあたり、頂上付近の避難小屋の付近まで来ると、最盛期の群落を見ることができた。
期待しなかっただけに感激である。

アズマシャクナゲ2枚
11時05分。ほぼ予定通りに頂上に着いた。

頂上は割と広いが二つに分かれた大きな岩峰であり、移動にはちょっと注意を要す。
イワカガミ&コケモモの大群落が我々を迎えてくれる。
結構、高い山であることを実感しました。

コケモモ 最盛期
イワカガミの大群落だ
御座山頂上2112mにて
幸いにも眺望は良く。梅雨のこととて北アルプスは霞んでいたが、それでも眼前に八ヶ岳が広がり、金峰山、瑞牆山も良く見えた。

八ヶ岳 中核部
まあ、今日はこれで十分満足ですね。
石楠花咲く山路
昼食を取り来た道を降りる。帰りは1時間30分ほどで駐車場に到着。

往復で標高差1300mにしては、なかなか快適で快調に飛ばせた山行でありました。


新緑の山路を行く
<山行記録>
日程:2010年6月20日(日) 日帰り

同行者:Sさん、Hさん

天候:曇り

当初計画:白岩登山口(9:40)-長者の森分岐(10:30)-見晴台(11:10)-御座山(12:30)(昼
食)-見晴台(14:30)-長者の森分岐(15:00)-白岩登山口(15:20)

コースレコード:白岩登山口(8:22)-長者の森分岐(9:00)-見晴台(9:40)-御座山(11:05)(
昼食)-見晴台(12:41)-長者の森分岐(13:13)-白岩登山口(13:38)

実歩行時間:3時間19分