2018/08/19

2018.8.19 【雌阿寒岳 遂に晴れた!知床見えた!】夏合宿2018 その3座目

夏空が戻ってきた雌阿寒岳
夏合宿の最後に登るのは雌阿寒岳に決めた。
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「雌阿寒岳は、北海道、阿寒の活火山で標高1,499m。古くはアイヌ語でマチネシリ。日本百名山に選定されている。
釧路市と足寄町に跨っているだけではなく、振興局も跨いでそびえている。
国土地理院による正式名称は雌阿寒岳だが、深田久弥の百名山をはじめ一般に阿寒岳というと、この雌阿寒岳を指すことが多い。
阿寒の名を冠する山は他に二座あり、雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1,476m)、少し離れて雄阿寒岳(1,371m)がある。何れも火山である。雄阿寒岳と阿寒富士は今のところ静かだが、雌阿寒岳は現在もさかんに活動している。
登山家の深田久弥が訪れた1959年や、最近では1998年に小規模な噴火を起こし、周辺では降灰が観測され、登山の禁止と解除が繰り返されている。2006年3月21日に小規模噴火を起こした。」Wikipediaより抜粋


今日は急ぐ。
夏休みの休前日ということもあり、雌阿寒岳の近くには宿が取れず、宿泊場所の十勝川温泉から雌阿寒岳を目指すことになっている。
途中、足寄を経由して、1時間半ほどは掛かるので、山小屋の朝食バイキングを食べてちゃ、間に合わないのである。
遅くても午後2時には下山する予定である。
雌阿寒温泉から旭川空港のレンタカー屋まで250km。
ナビ予測では4時間ほどはかかるので、余裕を見て、2時頃には雌阿寒温泉を出る必要がある。

朝6時半に十勝川温泉の山小屋を出発。
7時半には雌阿寒温泉、「野中温泉」の横の駐車場に到着した。
ようやく晴天が戻り、しかも日曜日でもあり、すでに駐車場は、ほぼ満車の状態である。
登山口はこんな感じ
登山届けを提出。
樹林の中を登り始める
本当は、ここから雌阿寒岳を登り、オンネトーを廻ってくる周回コースがお薦めのルートだが、今日はそんなことも言ってられないので、雌阿寒岳山頂まで往復するルートとなる。

8時前に登山開始。「山頂まで休憩無しでぶっ飛ばすよ~~」とH君元気である。
あちこちに火山注意報が
クマの住んでそうな樹林帯
昨日、おとといに登った2山と異なり、樹林帯野中を行く。
久しぶりの這松トンネル
しかし、デカイ這松だ
いよいよクマの出そうな地形ではあるが、あちこちからチリンチリンと鈴の音がしてくる。
これだけ多くの人が山に入っていれば、クマさんも出てこないだろう。
しかし、チリンチリンとうるさいのである。まったく赤い霊柩車のオープニングじゃないんだから。
シラタマノキ
イワブクロ
ガンコウラン(実)
オンネトーが見える。大雪方面は今日も悪天か
季節的にはちょい遅いが、今日は結構、花を見ることができた。
道東固有種のメアカンフスマもなんとか見ることができた。

七合目に差し掛かると奇妙なものが、岩の上に置いてある。
「クマのランプ」だ。
真っ暗な夜、家へ帰るクマが目印にするために設置したランプであろう。
大岩の上にちょこんと乗っている。良い目印になる。
クマのランプが見えた!
オンネトーからもこのランプは良く見えるだろう
後で調べると、我々の予想は外れ、広帯域地震計とのことである。詰まんないの。
メアカンフスマだと思う
メアカンフスマ 道東固有種
八合目で稜線へ出る
寒くて動けぬコヒオドシ(高山蝶)
噴煙の上がる新噴気口
でっかいチョックストーン
頂上を目指す人々 ドラクエ化しそう
山頂付近の稜線は、風強く、超寒い~~~!
でも、晴天で視界良好なので歩が進む!

ついに10時前に雌阿寒岳に到着。
それほど「ぶっ飛ばす」とはいかなかったが、当初の予定時間に1時間半ほど先行した。余裕のよっちゃんである。
頂上1,499mに到着
寒いが天気はまずまず
後ろは阿寒湖&雄阿寒岳
数多くの山並みが見える。
北海道の山々はよく分からんし、今回初めて晴れたのでしばらく山頂付近をうろうろし、山座同定にいそしむ。
するとなんと、雄阿寒岳の左側奥に斜里岳が見えるではないか。
そして、右側の一番奥に見えるのは、知床連山だ!たぶん、いやゼッタイ!
阿寒湖方面を見る
雄阿寒岳の向こうに山々が
左が斜里岳、右が標津岳、遠くに知床連山 
来年は「オサルシタイム」を利用し、斜里&羅臼に行こうね~~
本日のランチ
少し早いが、ランチタイム。
今日も風が強いので、山頂直下の岩陰でストーブを炊く。
またもや1時間頂上に滞留してしまった。
景色は見飽きないが、そろそろ降りないとやばし。
新噴気口 爆発しないのかい?
赤沼 茶沼じゃん
青沼 ってそのまんまじゃん
阿寒富士 まさに小型の富士山です
来た道をふたたび速攻で降る。

クマのランプも五合目も飛ばし、来るときに帰りはここで休もうと決めていた「千春岩(仮称)」に到着。
ここ雌阿寒岳の住所は、北海道足寄郡足寄町。オンネトーも足寄だ。
足寄といえば千春だ。
雌阿寒岳の登山者は、みんな「長い夜」か「季節の中で」を熊除け歌としm合唱しながら登るのだ。
ただし、「恋」を歌うとクマさんが寄ってくるので、注意である。ホントか。ウソである。
ということで、今回合宿の最後の休憩場所にモッテコイの大岩なのである。
長い~~夜を~飛び越えてみた~~い♪
それでもこいは~こい~~
ここで15分ほど休憩して、雌阿寒岳温泉の登山口に12時半には帰りつく。
もともとのコースタイムが短いので、「オサルシ効果」はそれほど出ず、30分ほどの時間短縮にとどまった。
野中温泉 入浴料金は350円
温泉の看板犬 ほとんど寝てる模様
出発予定時刻の14時までには、まだ時間があるので、野中温泉で汗を流しつつ、今回の夏合宿2018の総括を行うことにしよう。

<夏合宿の総括>
・百名山3座を踏破。
 旭岳(2,291m)、十勝岳(2,077m)、雌阿寒岳(1,499m)。
 ともに火山であり、3座とも噴煙が上がっていた。
 ただし、初日の黒岳(1,984m)は悪天候で敗退。
・4温泉を湯破。
 旭岳温泉(無色無臭のさらさらとした泉質。日本では極めて珍しい)、
 白金温泉(湧出直後は無色透明、徐々に酸化されて褐色に濁る)
 十勝川温泉(モール温泉、コーヒー色である)
 雌阿寒岳温泉(単純硫黄泉、ぬるっとしている)
・2018年の初雪を観測。
 8月17日に大雪山系では観測史上最速の冠雪。

<今合宿の教訓>
・天気予報は侮れない、装備は万全に。夏でも冬装備のこともある
・「オサルシの呪い」を忘れるな。今回は時間短縮となったが、逆だったら恐ろしい。
・どこの山も外国人登山者が多い。登山者の10%と推定されるので各国語で「こんにちわ~」くらいは言えるようにしよう。
・ホテル泊日帰りコースを3日実施したが、準備をきちんとして来年は縦走をしよう。
・朝晩ともにバイキングは避けること。食べすぎと出発時間に多大な影響あり。
・羽田はスルーでも地方ではセキュリティチェックは厳しい
・計画と日程は、早く決めないとすべてが割高になる。

ということで、
天気は今ひとつだったが、予定した主要コースを完踏できたので、充実した「夏合宿2018」でありました。

<山行記録>
日程:2018年8月19日(日) 日帰り
同行者:Hさん
天候:晴れ

当初計画:雌阿寒温泉登山口(8:45)-五合目(9:55)-発(10:05)-八合目(10:50)-発(11:00)-雌阿寒岳(11:25)-(昼食)-発(12:00)-八合目(12:15)-五合目(12:40)-雌阿寒温泉登山口(13:20)

コースレコード:雌阿寒温泉登山口(7:50)-五合目(8:50)-八合目(9:28)-雌阿寒岳(9:55)-(昼食)-発(10:56)-八合目(11:13)-五合目(11:40)-千春岩(11:42)-発(11:57)-雌阿寒温泉登山口(12:33)

実歩行時間:3時間8分(コースタイム:3時間40分)
山頂から火口と阿寒富士を見る



2018/08/18

2018.8.18 【十勝岳 真夏の寒さに絶好調継続?!】夏合宿2018 その2座目

噴煙の向こうに見えるのは前十勝。避難小屋付近から写す
我々が次に狙ったのが、十勝岳である。
コースタイムは7時間弱と今山行の中で一番長い。

十勝岳は「北海道の中央部の上川管内の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる標高2,077mの活火山。大雪山国立公園内の十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰である。日本百名山及び花の百名山に選定されている。
十勝川(トカプチ)の源流であることが、山名の由来とされている。山頂の西北西の前十勝にある62-Ⅱ火口からは盛んに噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われている。十勝岳避難小屋と山頂の中間には昭和火口、西の三段山の南には安政火口がある。」Wikipedeaより抜粋
写真はすべてクリックで拡大します
天気予報は疑いも無く、一日中晴れである。
ちょっと気温は低いが、昨日のような吹雪はあり得ない、良い天気なのである。予報は。。。。

実は昨日、我々が旭岳を登っている頃、この十勝岳で、道迷いのあげくに低体温症で、一人お亡くなりになるという遭難事故が発生している。
登山道からは約400メートル離れた「擂鉢火口」付近でご遺体は発見されたそうである。。
地図にも<迷>マークが印字されている箇所である。

そんな中、我々は性懲りも無く、山小屋で朝バイキングをたらふく食い、車で望岳台の十勝岳登山口に到着したのが7時20分。
望岳台駐車場はほぼ満車
駐車場はすでに多くの車が、駐車していた。
今日は天気もいいし、土曜日なので登山客が多いのであろう。
しかし、昨日の今日なので、何らかの規制なり、現場検証なりが行われてるかと思いきや、とても静かな登山口であった。

望岳台から十勝岳を見るが、見えない
山を見上げる、と。
山の中腹から上は完全に雲の中である。
下のような、景色を期待していたのだが、「いやん。何が1日晴れだよ、天気予報のうそつき!馬鹿!」と喚いても、雲は消えないのである。
かみふらの十勝岳観光協会公式サイトより転載
仕方が無いので、雲に向かって出発!
十勝岳は雲の中にあるのだろう
十勝岳避難小屋に到着
振り返ると十勝平野
芦別岳、夕張岳方面は晴れている模様
昭和噴火口近くの稜線に出る

遭難者の冥福を祈るH君
景色も花も見るものもないので、ぐんぐんと快調に登り、稜線に出る。
ここでいきなりの強風となる。

昭和噴火口付近は、今日は雲は多いが、まずまず視界があるが、たしかに迷いやすい地形である。
幾重もの火口稜線が無視界の中では、判別困難となるのであろう。
もっとも、GPS機器を持ってさえいれば、問題は無いはずだが。
火口付近の幾重にも連なる稜線
平地は晴れているがちょうどこの稜線のあたりから曇って来る
十勝平野は晴天、山上は雲の中。
ここから上はほぼ全工程、分厚い雲と冷たい強風の中での登山となる。
昭和火口 上のほうに山頂があるはず
視界のない稜線を行く
振り返れば、晴れているんだけどね~
晴れていれば、快適であろう稜線であるが、両側が切れているので、真っ白でもなかなか面白い。
標識も真っ白で何も見えない
H君がガスの中に消えていく~
稜線を登り切ると頂上に到着。

予定より2時間ほど早く到着。
視界無し、気温は非常に低くしかも強風。
頂上はもうすぐのはずだ
ようやく頂上ゲットだぜ。


山頂の風下側に、風のあまり来ない場所を見つけ、ちょっと早いが昼飯とする。
時間も早いので、美瑛岳(2,052m)へ足を伸ばすことも考えたが、所詮、何も見えないのは同じ。
ここは、すんなりと撤収することにした。
このあたりは風は無いぞ、視界も無いが。。。
今日のランチは北のセブン製


コースタイム3時間の下りをどどどっと下って、1時間半ほどで降りてしまう。

ただ、ここで疑問が。
昨日といい、今日といいちょっと早すぎないか。
昨日の旭岳は、コースタイムが5時間5分のところを3時間10分(62%)、今日の十勝ち岳は、6時間55分を4時間25分(64%)で完踏している。
これは我々が、絶好調というよりも、そもそものコースタイムに問題があるのじゃないのか?
これなら、日帰りコースタイムが13時間ということで泣く泣くあきらめたトムラウシに行けたじゃないの?くっそー!

この北海道の山のコースタイムは、以降「オサルシの呪い」と呼ばれるのである。
オサルシの正体は、謎であるが、時間を遅らせる秘儀を持っていることだけは判明している。
道を迷わないように、どどどっと降りる
と言っている間に、どどどっと降りて来ると、少し晴れてきて暑い。
快適そうな大岩の上で休憩していると、外国人が次々と登ってくる。
中にはノースリーブで、とことこ登ってくる女性まで。
日本人にくらべ、寒さに強いとは言え、いくらなんでも山を舐めてるんじゃないのか?
まあ、稜線に出れば自覚することになるんでしょうけどね。

結局、その後も、どどどっと降りて駐車場に13時すぎに着いてしまい、十勝岳登山は終了。
景色はいまひとつであったが、二人とも最後まで快調であったので、登山としての満足度は高かった。

早めではあるが、明日はちょっと遠い山まで行くので、富良野メロンを食べながら、今日の山小屋を目指すのであった。
避難小屋下まで降りると大分視界が開ける
あとは、このガレ場を降りれば、望岳台
まあ、寒くないならいいや。ドイツ人か
エゾオヤマリンドウ①
エゾオヤマリンドウ②
なお、花の百名山でもある十勝岳であるが、この時期は、エゾオヤマリンドウがきれいに咲いていた他はあまり花に恵まれなかったのが、残念であります。

<山行記録>
日程:2018年8月18日(土) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り(平地は晴れ、稜線より上は強風とガス)

当初計画:望岳台十勝岳登山口(8:00)-雲の平分岐(9:00)-発(9:10)-昭和噴火口(10:55)-発(11:05)-十勝岳(12:25)-(昼食)-発(13:00)-昭和噴火口(13:50)-発(14:00)-雲の平分岐(15:10)-発(15:20)-望岳台十勝岳登山口(16:10)

コースレコード:望岳台十勝岳登山口(7:35)-十勝岳避難小屋(8:33)-発(8:40)-昭和噴火口(9:33)-発(9:40)-十勝岳(10:35)-(昼食)-発(11:20)-昭和噴火口(11:50)-十勝岳避難小屋(11:50)-岩のところ(12:10)-発(12:20)-望岳台十勝岳登山口(13:09)

実歩行時間:4時間25分(コースタイム:6時間55分)