2015/09/23

2015.9.23 【越後三山 八海山山行】久々の晴天に我を忘れ、靴も忘れ。

2015年シルバーウィーク最終日。
かねてより登りたかった、南魚沼の八海山へH君と出発。
岩峰が中心となるので、雨中の登山は今回ばかりは願い下げ。
天気予報を入念にチェックし、100%雨の降らない日を選ぶ。
早朝に出発し、八海山ロープウェイの始発(8:00)に乗り込む計画である。
入道岳より八海山八つ峰を望む
Wikipediaによれば、
「八海山は、新潟県南魚沼市にある岩峰群である。最高峰は標高1,778mの入道岳であり、古くから霊山として崇められてきた。越後駒ヶ岳、中ノ岳とともに越後三山(魚沼三山)の1峰で、日本200名山のひとつ。
山頂の岩峰群をたどる道は非常に険しく、垂直に近い鎖場が連続する。過去の遭難者も多く、初心者が安易に取り付くことは危険である。」
また、古文書に、「八海」の山名については「頂上に連峰八層あり、その形次第に高く階梯を登るが如く、故に昔は八階山と書きし由」という由緒正しき山である。
写真は全てクリックで拡大します
計画はバッチリ。ヘルメットまで購入し、装備を整えた。
今後の計画(まだ、内緒)のための訓練も兼ねた岩峰トレッキングである。

上越道を六日町ICで降り、ほぼ予定時刻に「八海山ロープウェイ」駐車場に到着。
駐車場はガラガラであります
予定していたロープウェイの始発に間に合いました。
と思ったら、なんと登山靴を家に忘れてきてしまった。
登山靴無しで岩峰群に突入するわけにも行かず、途方に暮れ、「H君一人で行って来て、ここで待ってるから」と、2月の西吾妻山山行と似たようなセリフを吐く。
が、駐車場の脇にレストハウスがある。もしやと思い、駆け込むとなんと売店に靴売り場があった。
サイズは限られているが、なんとか役に立ちそうな軽トレッキングシューズを調達。
売店のおばちゃん曰く、「よくいるんですよ、靴忘れて来る人」ほんとかいな??

まあ、とにかくこれで行ける。始発のロープウェイは逃したものの8:20のロープウェイに乗り込む。乗ってから、車の中にストックを忘れたことに気づく。
まあ、岩峰では使わないからいいか。とは思うものの、もう老人ボケが始まったのであろうか。忘れ物だらけである。
もうコスモスの季節です
山頂駅を出発、すぐに岩峰が現れるのかと思いきや、だらだらとした普通の山道を2時間ほども登り女人堂、薬師岳を経由し、千本檜小屋に到着。
女人堂 多くの人が休憩中
魚沼米どころを望む 
ところどころにあるアオリ看板
薬師岳 
千本檜小屋はもうすぐだ
千本檜小屋
「クマが出たぞう!半鐘」が下がっている。
天気は良い。しかし暑い。
天気が良くても悪くても、登りは辛いのである。文句は言うのである。
紅葉も進んできた
これから目指す地蔵岳
地蔵岳の手前にある奇岩(登れない)
千本檜小屋から見上げる。いよいよ、本日のメインイベントの八つ峰の岩峰群である。
19の鎖場を有する八つ峰は地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰、大日岳の八峰で成り立っており、徐々にその高度を上げていき、八つ峰最高峰の大日岳(1,720m)で絶頂となる。
最初の岩峰である地蔵岳(1,707m)は、2009年に放送されたNHK大河ドラマ『天地人』のオープニングで、妻夫木聡が演じる直江兼続が立っているシーンが撮影された場所である。
ということで、とりあえずここまでは登って来る人が多いようである。
地蔵岳山頂にて
地蔵岳山頂にてポーズを決める
白装束の人までいた 
地蔵岳で昼食
次のピークは不動岳 
不動岳。頂上はどこもこんな感じ
この後は、大日岳を目指し、ひたすら岩峰の昇り降りを繰り返す。
「転落すれば助かりません」という注意看板もあり、気を引き締める。
が、確かに、もしフリークライミングで行くとすれば、かなりの難易度であるが、がっちりとした鎖場と梯子で、ルートは整備されており、注意深く歩行すれば、まず落ちることはない。ただし、雨天で濡れていた場合は、相当に危険。
この日は天気もよく、景色と高度感を楽しみながらの爽快なクライミングとなった。

ここからしばらくはクライミング風景をご覧ください。







飲酒者はさすがにまずいだろう。
順調に峰々を踏破し、最高峰の大日岳には予定より1時間ほど早く到着。
大日岳山頂にあるビリケン?像
八海山 八つ峰最高峰大日岳より駒ケ岳、入道岳方面を望む
当初は、予定していなかった入道岳に足を伸ばすことにする。
実はこの入道岳が、この八海山山塊での最高峰(1,778m)であり、三角点もここにある。
しかし、八海山ロープウェイのトレッキングガイドでも触れられておらず、また地図にもきちんと記載されていない。
ちょっと継子扱いをされている入道岳なのである。
入道岳への稜線を行く
振り返ると八海山
入道岳山頂 誰もいない
駒ケ岳、中の岳方面
入道岳への山道は稜線に刻まれており快適であった。また、我々が頂上を踏んだ時には、他に登山者はおらず、気分爽快であった。
八海山を含めて越後三山と呼ばれる魚沼駒ケ岳、中ノ岳。隣の稜線の巻機山はもとより、平ヶ岳や燧ケ岳、至仏などの尾瀬の山群も望める大展望である。
こんな晴天の山行も久しぶりで、コーヒーを沸かしてゆっくりと休憩。
しばらくするとH君。「もう誰もいないよ。そろそろ下山しますか」
時計を見ると13時30分を回っている。
ロープウェイの最終時刻は17時であり、17時30分には駐車場もしまってしまう。
登ってきた大日岳の稜線を眺めても、もう登山者の姿は見えなかった。
この時期でもところどころ雪渓が残っている越後三山
尾瀬方面 平が岳、燧ケ岳、至仏山が確認できる
頂上付近は紅葉が始まる
なるほど、トレッキングガイドに入道岳を載せていない理由がわかりました。
八海山ロープウェイが発表している大日岳までの岩峰ルート(なんと「征服コース」と名づけられている)のコースタイムが6時間10分である。
この入道岳をもコースに入れてしまうと、最終のロープウェイに間に合わない人が出てくるのである。(おそらく、実際に間に合わなかったこともあるのだろう)
ガイドブックによるコースタイムも、入道岳まで行くルートは8時間20分とある。

我々も、あわてて13:45に下山開始。残された時間は3時間強である。(コースタイム上は間に合わない計算だが、コースタイムを舐めているので、あせりはない)
とんでもない迂回路のハシゴ 
とんでもない迂回路の鎖場
鎖なしではこのスラブは降りられません
整備された水場
帰路は岩峰ルートをやめて、大日岳直下から迂回路を取る。
しかし、この迂回路が曲者であった。
なが~~い梯子有り、鎖場あり、狭い草つきのトラバース、濡れて滑る山道。
H君いわく「岩峰ルートで帰ったほうが楽だったかも」
転びつつまろびつつ、16時20分にロープウェイ駅に無事到着。

我々が早いのではなくて、コースタイムに余裕をみてあるというのが正解であろう。
もし仮に、17:00の最終ロープウェイを逃した場合、ロープウェイの下を通る道を1時間半歩くと麓に着くとのことである。(ロープウェイ乗車時間は5分)
ロープウェイ山頂駅
入道岳を故意に遠くに描いているトレッキングガイド
ロープウェイチケット裏面
大日岳と入道岳の間にそんなキレットはないよ
帰りの上越道は、連休最終日ということで渋滞が懸念されたが、予想に反して自宅までノー渋滞。
ニュースで渋滞、渋滞と騒ぐので、皆さん最終日の車移動は避けられたのでしょうね。
ロープウエイ山頂駅から見る八海山
山頂駅から魚沼方面を望む
今回の山行の反省点;
左手首捻挫、左ひじ打撲&擦過傷、右膝打撲という負傷を負う。
すべて、岩峰踏破とは無関係の下山時の砂利道でのスリップによる負傷である。
実際、愛用の登山靴とストックがあれば、完全に防げた事故。
ヘルメットやシュリンゲ、カメラ2台を持参するより、基本装備をちゃんと持参しなくてはならないと痛感した次第です。

<山行記録>
日程:2015年9月23日(水) 日帰り
同行者:Hさん
天候:晴れ

当初計画:ロープウェイ山頂駅(8:20)-四合半(9:00)-発(9:10)-女人堂(10:00)-発(10:10)-薬師岳(11:10)-千本檜小屋(11:25)-(昼食)-発(12:00)-(八つ峰縦走)-大日岳(13:20)-発(13:30)-(迂回路)-千本檜小屋(14:30)-発(14:40)-薬師岳(14:55)-女人堂(15:35)-四合半(16:15)-発(16:25)-山頂駅(16:45)

コースレコード:ロープウェイ山頂駅(8:30)-四合半(8:55)-女人堂(9:30)-発(9:40)-薬師岳(10:17)-千本檜小屋(10:27)-発(10:40)-(八つ峰縦走)-地蔵岳(11:00)-(昼食)-発(11:35)-不動岳(11:45)-七曜岳(11:55)-発(12:02)-白川岳(12:07)-摩利支岳(12:09)-大日岳(12:27)-発(12:45)-迂回路との分岐(12:53)-入道岳(13:16)-発(13:45)-迂回路との分岐(14:03)-(迂回路)-地蔵岳分岐(14:32)-千本檜小屋(14:35)-発(14:45)-薬師岳(14:51)-女人堂(15:26)-発(15:30)-四合半(16:00)-山頂駅(16:20)

実歩行時間:5時間44分
地蔵岳から八海山八つ峰核心部と駒ケ岳方面を見る