2016/09/10

2016.9.10 【蒜山山行 ウルトラ計画変更】 熊と蜘蛛と雲と!

前日、大山に登り、得たものは疲労感だけだったので、日本二百名山「蒜山」登山には気合が入った。
蒜山高原より蒜山山塊を望む
蒜山は、「ひるぜん」と読む。
中国山地の山は、大山をダイセン、氷ノ山をヒョウノセンと発音する。
出雲地方の山岳地帯は聖地とみなされていたため山を仙(せん)と呼ぶ習慣があるとか、山という字は呉音では「セン」と読むとかの諸説ありますが、蒜山も同様にヒルセン、読みにくいのでヒルゼンということらしい。
野蒜が多く自生する、山蛭が多いとか、まあそんなところでしょう。
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蒜山高原の登山口に近いリゾートホテルで、温泉に入り、イタリアンしゃぶしゃぶなどを頂きながら、ふと思いつく。
ホテル前からの蒜山方面
今日も早朝は晴れていた。明日も天気は似たようなもんだろ。なら早朝に蒜山に登ってしまおう、と。

また、このホテル、朝食の時間が8時からと遅いのである。
それまでに帰ってきてしまえば、朝食はホテルで食べられるし、温泉にも入れる。
ということで、午後8時に就寝。

9月10日午前2時半起床。3時にはホテルを出発。
塩釜キャンプ場の登山口の駐車場に車を停め、3時20分登山開始である。
気温は高く湿度も相変わらず高いが、空には星が瞬いている。
中蒜山登山口
駐車場には我々の車だけ
休憩を入れても、日の出(5:40)には山頂に到着。
清清しい朝の風の中で、御来光を拝むという素晴らしい計画である。

ヘッドランプを装着し、昨日の大山とは違う普通の山道を登る。
もちろん、こんな時間に登る登山者は他にはいない。
久しぶりに都会では味わえない暗闇の中を突き進む。
登山開始である
道は合っているぞ
登山口には「熊出没注意!ラジオ、熊避け鈴を持参せよ!」と大書きしてあった。
が、軽量化が旨の我々はそんなもんは持ってるわけも無く、恒例となった「森の熊さん」を歌いながら登っていく。
時折、動物の気配を感じたり、ガサゴソと音がしたり、遠くに二つの光る目玉らしいものが見えたりする。
しか~~し、我々はそんなもんは平気なのである。(完全にアホである)
それより、先行するH君が時々「ひえ~~!」という悲鳴にも似た声を上げるのがうるさい。
蜘蛛の巣に引っかかっているのである。熊より蜘蛛のが嫌なのである。
後続の私は、クリアになった登山道を登るので楽ちんである。熊も蜘蛛もH君にお任せである。
H君も「蜘蛛が巣を張る日は、晴れるのだ」と喜んでいる。

五合目の日留神社で休憩したが、まだまだ暗くヤバイ雰囲気である。
ちゃんとお参りするどころか、神社の敷石にザックを置いちゃってる(地面に置くと汚れる)のも不謹慎極まりないのである。
ちゃんと手を合わせてお参りをして登山を続行する。
五合目でもまだ闇の中
日留神社だと思われる社
真っ暗な中をどんどん高度を稼ぐが、こんな早朝でも暑すぎる。
頂上に着くころには昨日と同じ汗みどろとなってしまった。
八合目まで来たが夜は明けず
中蒜山頂上避難小屋
第一目的地である中蒜山の山頂(1,123.4m)に到着したのは午前5時20分。
中蒜山山頂に到着
ようやく明るくなってきた
ひたすら待つH君
夜明けとともに記念撮影
あたりは明るくなり始めているが、山頂は完全に雲の中である。

日の出は5時40分。日が出れば、雲は消えるとお互いに言い合い、待つ。
ひたすら待つ。寒くなってくるが6時半まで待つ。雲は消えない。
上空は時折、青空が覗く
これが今日の御来光であります
何も見えないので、当初計画していた上蒜山(1,202m)なんか、当然行かない。
しかたなく、待つのをやめ、朝食に間に合うように下山することにする。
朝飯前の朝飯
登りは何も見えなかったが、今度は山道もしっかりと見え、もう「森の熊さん」は歌わない。
下山道にはトラノオが咲いていた
リンドウも咲いていた
アキノキリンソウも咲いていた
少し晴れてきた下山道
7時過ぎに登山口近くまで降りたところで、やっと1組の家族連れの登山者に出会った。
「上で泊まったのですか?」と聞かれる。
「こんなところで泊まるかよ、ケッ!」とは言わず、「朝早く登ったのです」とジェントルに答える。
こんなところ通ったのか?
朝食に間に合うように先を急ぐ
登山口はもう近い
登山口まで一気に駆け下り、朝食に間に合うようにホテルに戻る。
登山口まで辿り着く
これが、かの有名な塩釜の冷泉だよ。
ホテルをチェックアウトしたのが10時。
帰りの飛行機は、鳥取空港発18:35である。
8時間もの観光時間を得ることが出来た。

しかし、駐車場から蒜山を見上げると見事に晴れている。
蒜山は昼前に限るのである。
我々はこの時、今回のウルトラ計画変更作戦が完全な失敗に終わったことを知ったのであった。
ふてくされて見上げる蒜山は奇麗だった
蒜山山行総括;
・天気はどうにもならない。
・寺社仏閣に不敬な態度を取ってはいけない。
・熊避け鈴を持つべし。
・中国山地はもう結構。

こうして、最初で最後の中国地方山行は、疲労感のみ残り、完全終了したのでした。

<山行記録>
日程:2016年9月10日(土) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り

当初計画:中蒜山登山口(8:35)-五合目・日留神社(9:40)-発(9:50)-中蒜山山頂(10:40)-発(10:50)-上蒜山山頂(11:50)-(昼食)-発(11:50)-中蒜山(13:10)-五合目・日留神社(13:50)-中蒜山登山口(14:40)

コースレコード:中蒜山登山口(3:20)-五合目・日留神社(4:18)-発(4:25)-中蒜山山頂(5:21)-発(6:25)-五合目・日留神社(7:02)-三合目(7:15)-発(7:20)-中蒜山登山口(7:40)

実歩行時間:3時間4分
もう麓には秋がやってきていた


2016/09/09

2016.9.9 【大山山行 汗吹く大山詣で】雨は降らなかった!が・・・

2016年度タッチ&ゴー作戦の第3弾は、「大山&蒜山・中国遠征」である。
早朝、大山ロイヤルホテル展望室から大山を見る
当初は、北アルプスの穂高岳(岳沢からジャン経由)もしくは表銀座縦走を計画していたが、相次ぐ台風の襲来と日本列島が低圧帯に入ってしまったこともあり、9月第2週は、九州・中国地方以外は悪天候が続くと予想した。
ということで、出発の5日前、中国地方の百名山の「大山」および二百名山の「蒜山」に計画を変更する。
前日になり、台風13号が関東地方に迫るもなんとか飛行機は飛び、揺れながらも鳥取空港に到着。
鳥取砂丘コナン空港に到着
午後は時間があるので、「鳥取砂丘」とちょっと遠いが同行のH君が所望した「出雲大社」を参拝。
鳥取砂丘です
砂の美術館は、リオのカーニバル
出雲大社
日本一大きい注連縄ですと
大山登山口に程近いホテルに宿泊する。
H君のお気に入りのホテルの夕食

まずは大山である。
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今回の山行報告は、あまり報告する内容がないので、少し長くなるが、Wikipediaからの引用で始めることとする。
「大山(だいせん)は日本の鳥取県にある標高1,729mの火山で、鳥取県および中国地方の最高峰である。角盤山とも呼ばれるほか、鳥取県西部の旧国名が伯耆国であったことから伯耆大山、あるいはその山容から伯耆富士とも呼ばれる。古来より日本四名山に数えられた。日本百名山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つとされている。」
ちなみに日本四名山とは、富士山、立山、御嶽山、大山である。(登山という観点から言うと、他はすべて3,000m峰であり、格落ち感は否めない)

「最高点は剣ヶ峰(1,729m)であるが、剣ヶ峰に至る縦走路が通行禁止とされていることや、古くから第二峰の弥山(1,709m)で祭事が行われたことから、一般には弥山を頂上としている。弥山から三等三角点地点(1,709.3m)や剣ヶ峰、天狗ヶ峰(1,710m)を経てユートピア避難小屋に至る旧縦走路は、稜線が両サイドとも崩落しており通行が禁止されている。これは特に2000年に発生した鳥取県西部地震以降、山肌の崩落が激しくなって危険なためであり、死傷事故も発生している。」
若い頃に来ておけば良かったです。弥山に登れば百名山ひとつ登頂ってことですね。

また、深田久弥氏は、「日本百名山」の92番目の山として大山を挙げている。
「なになに富士ならどこにでもある。大山がそれ以上に感嘆させたのは、その頂上の見事な崩壊ぶりであった。東西に長い稜線は、剃刀の刃のように鋭くなって南面・北面へなだれ落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているように見える」と書いている。
全文を読むと他の百名山の描写に比べ、山の描写は非常に少なく、あとは大山寺の謂れとか「山=セン」の語源とかを滔々と述べている。
ということで、あまり登山の印象は無かったのであろう。
中国地方の最高峰、また古くから信仰の山なので、百名山に選定したのだろうと邪推する。

翌9日。ホテルで朝食ブッフェを鱈腹食べた後、モンベル大山店の近くの登山口へ。
場違いに立派なモンベル大山店
このモンベル大山支店では、前夜、飛行機に持ち込めないガスカートリッジを調達している。
登山口駐車場はほぼ満車
8時前に登山開始。天候は高曇りといったところか。
入山届けを出す
登山道に入る
ひたすら階段を登る
階段と木道と泥道の登山道をひたひたと登る。
平日にもかかわらず、かなりの数の登山者に出会う。
修験僧のような恰好をした若者にも出会う。
ただ、ひたすら樹林帯の中を登る。展望はほとんどなく、暑い。汗が吹き出る。
ひたすら樹林帯を登る
日も差さない樹林帯を登る
 6合目避難小屋まで着く。大山北壁の絶好の展望地ということだが、ガスに包まれ、ほとんどその威容は見えない。
六合目避難小屋に到着
大山北壁は雲に呑まれている
トリカブトが奇麗だ
ふたたび、ひたすら樹林帯を歩く。
しかし暑い。気温より湿度の高さに参った。
今年の山行の中で、最も汗だくとなる。
雨の中を歩くのと変わらない状態である。
ガスの中を木道を行く
ダイセンキャラボクの群生地
八合目を過ぎると「ハイマツ」と見まがう「ダイセンキャラボク」の間に木道が整備されている。
1,500m程度の標高では、「ハイマツ」は生えないのである。森林限界も越えていないし。
少しだけ花も咲いている
ホタルブクロ
ノアザミ
頂上はもうすぐだ
頂上直下の立派な案内図
霧の向こうが山頂だ
11時前に大山の頂上に到着。
大山頂上にて(本当は弥山のソバのプレートです)
いろんなものが見えるようです。晴れていれば
 頂上は立派な木製の休憩所となっており、多くの登山者が休んでいる。
周囲は、雲に覆われ、残念ながら展望は全くない。
剣ヶ峰へ続く稜線が、見ものであったのに何も見えない。
時折、雲が薄くなる。
晴れるのを待って1時間半も山頂でゴロゴロしていたが、遂に晴れず。
時折、一部分だけ晴れ、期待を持たせるが、
コーヒー飲んで、ひたすら晴れるのを待つ
主稜線方面 なんにも見えないけど
頂上には「大山 1710.6M」の立派なプレートがある。
そのプレートのすぐ後ろまで、山の崩落が進んで来ており、立ち入り禁止のロープが張ってある。
実は剣ヶ峰(1,729m)は立ち入り禁止の上に、弥山山頂(1,709.4m)もここではない。
人工的に作られた大山山頂であります。
立派な頂上の設備、整備された木道も頂上崩落へのせめてもの対応なのであろう。
大山頂上のプレート
余談だが、大山には「一木一石運動」なるものが提唱されており、登山者が一人一つずつ石を持って山頂に登って、それを山頂付近に置いてくるという大山の山頂を崩落の危機から守っていこうという取り組みがなされている。

12時を廻るも、晴れる気配もないので、下山開始である。
木道、階段をひた走り、行者登山道へ入る。
暫くすると大きな涸れ谷に出る。
こんな山道が続く
大山寺方面に方向転換
涸れ谷を往く山岳パトロール
大山北壁が雲の合間から見えてきた
この稜線がかつての縦走路だ
ここで大山を見上げると、本日はじめて大絶景を観ることができた。
ここだけ見れば、穂高の岳沢か涸沢かと思うような景色である。
主峰の剣ヶ峰(1,729m)もはじめてその姿を現す。
今は崩落のため立ち入り禁止となっているが、かつては、あの主稜線を縦走できたのである。
大変残念である。
あっという間に曇っちゃう
その後、大神山神社奥宮と大山寺を参拝して、3時前には登山口まで戻ったのであった。
大神山神社奥宮
奥宮に至る参詣階段
大山山行総括;
・階段、木道が整備されすぎており、登山というより参拝であった。
・展望がなく、しかも暑く、汗だくで疲れた。山行としては面白みに欠けた。
・主稜線の縦走ができなくなった今、登山の楽しみも薄れてきていると感じた。
下界はもう秋の良い天気
大山は、いまだ雲の中だ
<山行記録>
日程:2016年9月9日(金) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り

当初計画:大山登山口駐車場(8:46)-三合目(8:55)-行者谷分かれ(9:22)-六合目避難小屋(9:37)-発(9:50)-大山山頂(11:10)-(昼食)-発(12:00)-六合目避難小屋(13:00)-発(13:10)-大堰堤(14:00)-発(14:10)-二股(14:40)-大山寺(15:00)

コースレコード:大山登山口駐車場(7:57)-三合目(8:46)-発(8:55)-五合目(9:20)-六合目避難小屋(9:37)-発(9:55)-八合目(10:20)-大山山頂(10:48)-(昼食)-発(12:05)-石室(12:17)-八合目(12:29)-六合目避難小屋(12:44)-行者谷分かれ(12:57)-元谷避難小屋・大堰堤(13:25)-発(13:45)-(大神山神社奥宮参拝・大山寺参拝)-駐車場(14:40)

実歩行時間:4時間40分
大山主稜線と北壁