スイストレッキングツアー2日目。
今日はインターラーケンを離れ、ツェルマット (Zermatt)まで遠征。
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いよいよ、憧れのマッターホルン (Matterhorn)へ。電車を乗り継ぎツェルマットの地に立ったのは、8時すぎであった。
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早朝にインターラーケンを出発 |
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ツェルマットの駅前 |
ここツェルマットは、マッターホルンで成り立ってる街である。
もちろん、駅を降りたところからマッターホルンの美しい姿が望める。
ツェルマットの街中を早足で通り抜け、川沿いにあるロープウェイ駅のシュルーマッテン (Schlumatten)へ急ぐ。
途中、橋の上から、マッターホルンがよく目にする写真そのままの山容を見せている。
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ここも日本とは縁が深い |
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遂にマッターホルンが見える |
まずは今日の目玉であるマッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradice)へ。
もちろん、午前中の空気が澄んでいるうちにヨーロッパ最高地点にある展望台に登ってしまう作戦である。
ロープウェイで一気に昇る。
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ロープウェイ乗り場は大混雑 |
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高度をあげるに連れ絶景が |
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マッターホルンの先っぽが見える |
1,620mのツェルマットから、途中駅のマッターホルン登山道があるシュワルツゼー (Schwarzsee・2,583m)を経て、トロッケナー・シュテーク(Trokkener Steg・2,939m)で乗り換えるが、3,818mのマッターホルン・グレッシャー・パラダイスまで40分ほどで登ってしまう。標高差はなんと2,200m。
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シュワルツゼー通過
スキーヤー多し |
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トロッケナーでは三角のマッター |
空気が薄くなっているので頂上駅から展望台までの登りが結構きつい。
標高3,883mの展望台にようやく到着。
気温は10度を切っており、また風があるために相当寒い。
ウインドブレーカーを着て、展望台に出る。
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マッターホルンだよ |
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テオドール氷河 (TheodulGletscher) |
若干、霞んでおり、案内板にはモンブラン、ユングフラウまで見渡せるとあるが、遠方は霞んでいて山座同定はちょっと厳しいが、まあ見えたことにしよう。
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まあ、マッターホルンだらけってこと |
それでもさすがにマッターホルン、ブライトホルン (Breithorn・4,164m)、モンテローザ (Monte Rosa・4,634m)はもう目と鼻の先。
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左端がブライトホルン、モンテローザ方面の山々が覗く |
昨日のユングフラウ3山といい、今日のこの景色といい、憧れの山々がそれこそゴロゴロしている。ともすれば、マッターホルンがどれだかも分からなくなるほどである。
超快感!! もう、何も言えねえ。
しばし、空気が薄いこともありボーッとしながら、絶景に見とれる。
すぐ横にあるブライトホルンが無類に綺麗である。しかも数珠つなぎで登っている登山者が見える。
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多くの人が登っている |
マッターホルン登山を前にしての訓練登山であろうか。
ルートもはっきりしており、悪所はなさそうである。
この時期であればブライトホルンは容易に登れそうである。(後でガイドブックで調べてみると往復4時間ほどで難所はないとのこと。ただし4,000m越えなので、高度順化と体力勝負となる)
今回はあくまでも偵察なので、指をくわえて見ているしかなかったのである。
冷え込みが厳しくなって来たので30分ほどで引き上げる。
帰路のロープウェイから、かの有名なヘルンリ小屋 (HornliHutte・3,260m)が見える。
あそこまではなんとか行けそうだが、その上は、勾配が一気に急になり、両側が切り立ったリッジが山頂まで続いているが、このヘルンリ稜が一番難易度が低いルートである。
頂上まで8〜9時間で往復できる(もちろんガイド付き添い)とのことだが、こりゃあ、ちょっと手が出ないなって感じです。
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このヘルンリ稜が一般登山道です |
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ヘルンリ小屋 |
このロープウェイの料金49.5スイスフランは決して安くはないが、晴天時であれば十分にリーズナブルな値段と言えよう。この景色プライスレス!である。
ツェルマットへ降り、今度はスネガ (Sunnegga)行きのケーブルカーに乗る。
スネガからリッフェルアルプ (Riffelalp)へ。
湖に映るマッターホルンと運が良ければ出会える天然物のエーデルワイスを探すトレッキングの開始だ。
このルートは森と牧場と氷河跡、そしていくつもの湖を巡る魅惑のコースである。
高低差もあまり無いので、日差しは強いけれど快適なトレッキングを楽しめることが出来ました。
風が少々あるのと、こんな高原の湖で泳いでるバカ(多分ミュンヘンあたりから来た田舎もんのドイツ人)がいるため苦戦しましたが、なんとか逆さマッターホルンの撮影に成功。
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スネガ行きケーブルカー |
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マッターホルンの美しいルートだ |
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これはオーバーガーベルホルン (OberGabelhorn・4,063m) |
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この辺りのマスコットの羊君と |
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逆さマッター |
このコースでも数多くの花々にであったものの大変残念なことに、かなり注意深く探しながら歩いたのではあるがエーデルワイスはついに見つからなかった。
終着点近くのレストランで、マッターホルンを眺めながら遅い昼食を摂り、2日目のアルプストレッキングを終えたのであった。
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グリンジゼー(Grindjisee) |
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だんだんマッターが見えなくなって来た |
ヨーロッパの昼間は長い。
まだまだ陽は高いので、最後に登山電車に乗って、ゴルナーグラート (Gornergrat・3,089m)まで、大氷河とモンテローザを見に行くことにする。
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こんなトロッコ電車もあります |
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ゴルナーグラートに到着 |
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雲行きが怪しくなって来た |
ゴルナーグラート(3,089m)到着するとこれまでの晴天から一転。
黒い雲が迫ってくる。
そんな中、ゴルナーグラートの山頂を目指すが、天候悪化により断念。
展望台からモンテローザ(4,634m)から連なる山々、そしてゴルナー氷河 (Gorner Gletscher)を眺めることにする。
しかし、突然の雷撃を受ける。
音と落雷が同時の一撃であった。
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モンテローザとリスカム (Liskamm・4,527m) |
同時に豪雨となったため観光客は駅舎内に避難。
私も一時は避難したが、絶景を見る誘惑に逆らえず、また避雷針も多く立っていることから、問題ないと判断し、モンテローザと大氷河を見に展望台に戻る。
さっきまで混雑していた展望台もほとんど人がおらず、有名なモンテローザの双耳峰を確認することにする。
残念なことにブライトホルン、マッターホルンは厚い雲の中に沈んでいるが、モンテローザから流れ出す大氷河はいつまでも見ていても飽きない迫力であった。
ゴルナーグラートでは豪雨であったが、登山電車でツェルマットに近づくに連れ、雨脚は弱くなり、満ち足りた気持ちでインターラーケンに戻る列車に乗り込んだのであった。
<山行記録>
日程:2013年8月3日(土)
同行者:Uさん夫妻
天候:晴れのち雷雨
コースレコード:
①マッターホルン・グレッシャー・パラダイス
インターラーケン発(6:20)-<電車>-スピーツ(Spiez)(6:43)-フィスプ(Visp)(7:10)-ツェルマット(8:15)-シュルーマッテンリフト乗り場(9:00)-<ロープウェイ>-シュワルツゼー(9:10)-トロッケナー・シュテーク(9:20)-マッターホルングレッシャーパラダイス駅(9:40)-展望台(9:45)発-マッターホルングレッシャーパラダイス駅(10:15)-<ロープウェイ>-トロッケナー・シュテーク(10:50)-シュワルツゼー(11:00)-シュルーマッテンリフト乗り場(11:10)
②スネガ→リッフェルアルプ
ツェルマット(11:30)-<ケーブルカー>-スネガ(11:35)-発(11:45)-グリュンゼー(13:50)-レストラン(14:00)-<昼食>-発(15:00)-リッフェルアルプ(15:40)
③ゴルナーグラート
リッフェルアルプ(15:41)-<電車>-ゴルナーグラート(16:10)-<散策>-発(16:43)-<電車>-ツェルマット(17:30)-発(17:39)-フィスプ(18:47)-スピーツ(19:33)-インターラーケン(19:43)
実歩行時間:
①30分
②2時間45分
③20分
計 3時間35分