2016.12.25 【日光白根山 クリスマス ソロ山行】天気予報は快晴なれど。。。

日光白根から、尾瀬方面の展望(菅沼が見える)
10月の妙義山山行から、2ヶ月もの大ブランク。
このままじゃあ、2016年は締めくくれない。
この週末は、天気も良さそうなので、手頃な山はないかと物色していると、奥日光の金精道路が明日から(12月26日から4月25日)冬季閉鎖という情報を得る。
それじゃあ、菅沼から日光白根山へ行くことにしよう!


珍しく、天気予報は「ヤマテン」も「tenki.jp」も「てんきとくらす」も快晴の揃い踏み。
日光白根は2008年10月にも行っているが、この時はゴンドラコース。菅沼からのルートは初めてである。(参照)2008.10.13【日光白根山山行】


「日光白根山(にっこうしらねさん)は、栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境界にある標高2,578mの山。日光白根山の山体は成層火山であるが、最高峰の奥白根(おくしらね)は安山岩のみから成る溶岩円頂丘である。関東地方の最高峰で、国内ではこれより北や東に日光白根山より高い山はない。深田久弥の日本百名山のひとつ。」Wikipediaより

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早暁、自宅を出発。
東北道、日光有料道路を経て、いろは坂から中禅寺湖・戦場ヶ原を抜ける。
湯元から金精道路に入る頃にようやく明るくなってくる。
金精道路のところどころに男体山から登る朝日を撮ろうという人がカメラを構えている。

ここまでは、気温はマイナスなれど、積雪もさほどでなく快適なドライブであったが、金精トンネルを抜けると道路状況は一変。雪道と変わる。
凍結路面は今シーズン初めてなので、慎重に車を進める。(WINTER MAXXは踏ん張ってくれるなあ!)
菅沼登山口駐車場は満車だった
菅沼登山口の広い駐車場に7時15分に到着。
ここでびっくり。駐車スペースが殆ど残っていないのである。
この時間でほぼ満車である。入り口近くになんとか駐車。
しかも、快晴の予報はどこへやら、薄曇りである。
トレースくっきり。登山開始
7:40出発。
ひたすら樹林帯を歩く。
ただ夏場と違い、雪の樹林帯なので快適である。
登山口から積雪の山道であるが、気温もマイナス6度程度で雪が締まっていて歩きやすい。
今日はたくさんの登山者がドラクエ歩きでトレース作っているので、道に迷うこともない。
静かな森林地帯を行く
休憩中。ワカンは要らなかったな。
2時間ほどで弥陀ヶ池に着く。

阿弥陀池到着。すっかり曇り空
池の南側の広場に人が集まっている。
アイゼンを装着している登山者の群れである。
アイゼンを装着。奥に頂上を目指す登山者が見える
ここからは雪と岩と氷のミックスとなる。
先行者のトレースを辿ることができるのが、ところどころ歩きにくいところがある
稜線に出ると風もそこそこ吹いており、冬山のいい感じ。
頂上付近。時折晴れ間が覗く
最後の登り。稜線に先行者
この辺りまでは晴れているんです
山頂直下はほとんど雪は着いておらず、氷と岩の斜面を攀じる。
阿弥陀池を振り返る
なんかガスが沸いてきました
白根山山頂に着いたのは11時10分。
ほぼ無積雪期のコースタイムで到着である。
頂上はガスで真っ白
狭い山頂は先行者で埋まっている。
むむむ。完全に雲の中
もっとも、視界は全くなく、寒風が吹き抜けるので皆さんすぐに下山。
私はしばらく天候が変わるのを待つが、15分もいるとさすがに寒くなって下山。
一応、お決まりの登頂写真
阿弥陀池まで降りて、昼食とするが、この頃から天気は好転し始め、時折、山頂付近も見える。
くっそ~~!もう少し山頂で粘れば良かったか。。。あとの祭り。。
青空が出てきた阿弥陀池
山頂付近の雲が飛ぶ
エーン。ついに晴れましたよ。
雪景色を堪能する
阿弥陀ババアはいなかった
駐車場まで雪道を転げるように降りる。
振り返ると稜線付近の雲は取れ、青空が広がっていた。
皆さん、もう帰られたようです。
駐車場から見上げると快晴の日光白根山。また来るよ!!
総括;
今冬初の雪山山行は、足の調子も良く、ペースも悪くなかった。
山頂で360度の大絶景!というわけには行かなかったが、終始穏やかな天気で2016年を締めくくる満足の行く山行であった。

<山行記録>
日程:2016年12月25日(日) 日帰り
同行者:-
天候:曇り時々晴れ

当初計画:菅沼駐車場(7:40)-阿弥陀池(10:00)-分岐(10:05)-白根山山頂(11:05)-発(11:30)-阿弥陀池(12:10)-(昼食)-発(13:00)-菅沼駐車場(14:30)
<無積雪期コースタイム>

コースレコード:菅沼駐車場(7:40)-道標・2,150m付近(9:00)-発(9:10)-阿弥陀池北端(9:35)-阿弥陀池南端(9:40)-(アイゼン装着)-発(9:45)-白根山山頂(11:10)-発(11:25)-阿弥陀池北端(12:25)-(昼食・アイゼン外す)-発(12:55)-菅沼駐車場(14:00)

実歩行時間:5時間20分

帰路、金精道路から男体山を見る
湯の湖から白根山方面を見る
また来るよ、日光白根!!

2016.10.10 【妙義山山行 快感の岩稜歩き】 でも、アップダウンにアップアップ

妙義山は、群馬県甘楽郡に位置する日本三大奇景の一つとされる山である。
帰路、妙義山を振り返る。
妙義山という山名は総称で、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などを併せて妙義山と呼ぶ。
南側の「表妙義」と北側の「裏妙義」に分かれている。
最高峰は、表妙義稜線上にある相馬岳(1,104m)である。
今回は、この表妙義の半分くらいを周遊する計画である。
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表妙義の縦走路は、岩稜帯が連続し、多数の死亡・重傷等の遭難が繰り返し起こっており、「山と高原地図」では、難路の登山道(初級・中級・上級の分類の中で分類外の最上級に分類)に分類され、危険のマークが5個も付いているルートである。
古くは、明治45年にイギリス人登山家ウェストンが、岩山を登る技術を日本人に教えたことから、近代登山発祥の地ともされている。

さて、3連休の最終日ということで早出早帰りの計画とし、早暁に都内をH君の車で出発。
渋滞も無く、午前7時には妙義山山麓にある駐車場に到着。
天気は幸い晴れているが、期待していた紅葉にはちょっと時期が早かった。
ガラガラ関越道を行く
駐車場もガラガラ
表妙義・白雲山。真ん中の白い点が大の字
まずは妙義神社本殿を参詣し、登山道に入る。
妙義神社本殿にお参り
境内はまだ静かだ
いきなり、樹林帯の急登で登山道は始まる。
まずは「大の字」を目指す。
「大の字」は、江戸時代に妙義大権現を省略し、「大」としたもので、妙義神社にお参り出来ない村人・旅人などが中仙道から、手を合わせお参りをしたそうである。
数人の登山者が先行していたが、ここで引き返す人もいる。
「山と高原地図」にも「困難ならここで戻る」と記されている。

しばらく、樹林帯を登る。
標高が低いので、前回の大山山行並みに汗だくとなる。

奥の院に到着。
いよいよ鎖場が登場する。
「高原地図」には、「滑落死亡事故数件あり、ルンゼ内直立4連30m鎖」とある。
最初の難関である。H君ヘルメットを装着。
ここでも数人が奥の院にお参りをして引き返して行った。
ルンゼに取り付く
こんな感じで結構高いです
鎖がきっちりあるので大丈夫
このルンゼ。結構な長さではあるが、鎖がきちんと敷設され、足場もしっかりとしているので、難易度は高くない。

この後は岩稜と樹林の混合帯となり、アップダウンも多くなる。
「見晴」「ビビリ岩」「玉石」「背びれ岩」などを通過する。
7m外傾鎖、稜上のチムニー鎖直立2m、3連鎖、岩稜上鎖などと「高原地図」に記載されている難所が次々と登場。
大岩を越え、喜んでいる
結構、写真だと迫力ある。。。。
山が低いので樹木も多し
玉石のあたりですか。
見た目より難易度高くない
H君、ナイス撮影!
恐怖感は無いが、慎重に歩を進める。
岩が濡れていないので、足場がしっかりしているのが有りがたい。
裏妙義方面。雲が出てきました
上州の旗艦・赤城山
ただ、繰り返されるアップダウンと迷路のような山道に閉口する。
妙義山は今回が初登なので、幾度か道をロストする。
稜線上なのですぐに正しい道に戻ることはできるが、疲労感は高まる。
視界が悪い時には、難儀しそうである。

前半のクライマックスである「大のぞき」に着くころには、2人とも結構ヘロヘロになってしまった。
「大のぞき」を出発。
「滑り台状10m2本と30m鎖」の岩壁を下り、岩稜帯は、これで終了である。
当初、表妙義は、「穂高のジャンダルムより怖い」などと言う人もいる岩稜とのことで、かなり、緊張と覚悟を持って臨んだのだが、無事に踏破完了である。
大きなスラブを下る
下から見るとこんな感じ
天狗岩まで来た。頂上はもうすぐだ
結構、ヘロヘロ
あそこが頂上ですね~
一度、大きく下り、山頂に着く。
相馬岳山頂(1,104m)である。本日の目的地到着である。
それほど、広い頂上ではないが、展望は良い。
残念なことに結構雲が広がってきており、佐久方面の荒船山などはきれいに見えたが、浅間山や八ヶ岳は雲の中であった。

到着。汗だくで記念撮影。
例によって、山頂で1時間ほども昼食休憩である。
裏妙義と遠くに荒船山
沢を詰めて来たクライマー3人連れや、なぜか山頂でY字バランスで記念撮影をする女性、200回は登ったとか言う地元のおっちゃんなどが次々と到着。
今日のランチ
H君が「2時に帰路に着けば、関越は渋滞しない」と言い切るので、仕方なく腰を上げ、下山することにする。
下山は、沢筋のコースを選んだが、下り始めてすぐに、浮石に乗ってしまい大転倒。
その後も、幾度も転びながらの下山となってしまった。
結構、痛かったのだが、打ち身、擦り傷数箇所で済んだのは、幸いであった。

あちこちにある遭難レリーフ
この後、転倒する私
「関東ふれあいの道」にしてはシビアじゃん
最後は、妙義山本殿に「かしこみかしこみ無事下山」と報告し、駐車場に2時過ぎに到着。
温泉にも寄らず、お土産も買わず(H君は妙義山のお守りを買った。他では買わないのに謎である。)、速攻で帰路に着いたのであった。
登山口まで降りてきた
最後に妙義神社本殿にご挨拶
本日の山行を総括すると、
・低山のアプローチはやはり暑い。
・岩稜帯は、結構スリルもあり快感であるが、慎重に。
・アップダウンが多いので、疲労度は高い。
・下りは特に浮石に注意。
・難易度が高い。と言われる山ほど空いている。
・持っていったヘルメットは被ろう。

<山行記録>
日程:2016年10月10日(火) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り時々晴れ

当初計画:富岡市営登山者用駐車場(7:20)-白雲山登山口(7:30)-大の字(8:05)-見晴(9:10)-大のぞき(9:50)-発(10:00)-天狗岩(10:40)-タルワキ沢のコル(11:00)-相馬岳(11:20)-(昼食)-発(12:00)-タルワキ沢のコル(12:15)-タルワキ沢出合(13:00)-第一見晴(13:30)-富岡市営登山者用駐車場(13:55)

コースレコード:富岡市営登山者用駐車場(7:18)-(妙義神社参詣)-白雲山登山口(7:35)-大の字(8:20)-発(8:36)-見晴(9:20)-発(9:30)-大のぞき(10:02)-発(10:12)-天狗岩(10:43)-タルワキ沢のコル(11:05)-相馬岳(11:24)-(昼食)-発(12:20)-タルワキ沢のコル(12:29)-タルワキ沢出合(13:12)-第一見晴(13:40)-(妙義神社参詣)-富岡市営登山者用駐車場(14:05)

実歩行時間:4時間56分
相馬岳山頂から見る裏妙義。右奥は浅間山。