2011/06/25

2011.6.25 【会津駒ケ岳山行】 豪雨・雪山・視界無し

「現在の予報では、桧枝岐は曇り時々雨で降水確率80%です。ちょうど前線の境になるようですが、状況は日々変わるのでとりあえず行ってみますか。雨で登れないようなら、登らないで行ける会津の湿原巡り(駒止湿原、矢ノ原湿原)でも行きますか?」 23日の深夜にS君からのメールが私とH君に届く。

こんな時にだけ天気予報は的中。
早朝東京を出た時は、富士山が朝焼けにくっきりと望める天候だったものの、東北道を北上するに連れ、徐々に雲が多くなり、西那須野塩原ICを降り、国道352号に入る頃にはポチポチとフロントウインドウに雨粒が当たり始めた。
最後の休憩地とした会津高原駅に着く頃には、時折、豪雨が混じる本降りとなった。

登山口に着き、車を止めた時は車のルーフを叩く雨音は最高潮に。
ただ、ここまで来てしまえば、湿原巡りで満足できるわけはない。
と言うか、始めからS君もH君も私も雨でも何でも駒ケ岳に登るってのは暗黙の了解であった。
車の中で、雨具を整え、雨が小降りになった頃を見計らい、登山口に向かう。
会津駒ケ岳は、尾瀬の北側に位置する山で、高層湿原とハクサンコザクラの群落で有名な山である。日本百名山にも選ばれていて、標高は2,132m。
登山口からの標高差は1,000m強。
晴天ですら結構シビアな登山になることが予想される。

また、今年は稜線付近は残雪が多く残っているという情報である。とは言え、既に6月の下旬。気温も結構上がっている。
駒の小屋まで上がれば、前線通過で晴れて大展望、残雪の大池で高山植物三昧!と超楽天的な希望的予想を立て、登山開始!
登山口は立派な階段
本日は、山開き1週間前の荒天でもありガラガラの駐車場から、すぐそばにある登山口からいきなり急登が始まる。
雨で濡れるし、しかも暑い。びしょびしょになりながら、しっかりした登山道を登り続ける。
木道が雪に消えて行く
標高1,800m辺りでそろそろ高層湿原帯に入ると思われるあたりから、ぼつぼつ残雪が出始める。
そのうち、山道も雪に覆われ始め、雪に隠れた木道を頼りに上り続けるが、何箇所か雪に埋もれて道が不明の個所もある。(事実、下山途中で、「道が分からなくなり、登るのをあきらめ引き返す途中です」という登山者に遭遇。単独行でもあり、賢明な判断だったと思います)
そこから上は、ほとんど雪道である、広い湿原がすっかり雪に覆われており、目印のポールを目当てに登り続ける。
登山開始から3時間12時過ぎに、ようやく駒の小屋が見える。
駒の小屋が見えてくる
ようやく小屋に到着
駒の小屋で休憩と昼飯を摂らせて頂いた。
駒の小屋は素泊まりしかできないが、清潔で快適そうであった。
今日は天候も悪いので予約は相当あったようだが、2パーティほどしか会わなかったが、ハクサンコザクラの最盛期はこの小屋も混むんだろうな~。
駒の小屋(素泊まり可)
長居しても悪いので、昼食を済ませ、駒が岳の山頂へ向かう。
頂上直下の木の階段にたどり着くまで、ほとんど雪原を進む。
駒ノ大池も雪の下であった。
会津駒ケ岳山頂
15分ほどで2,132mの頂上に着く。
本日の超楽観的予想は見事に外れ、展望は全くない。
本来なら、燧岳や至仏山などが見えるはずなのだが。
いろいろ見えるようだ 晴れていれば
雨は若干小振りになったものの、寒くなって来たので早々に頂上を降り、中門岳へのルートに入る。
ここまでの雪の状態から、中門岳へのルートは恐らく雪に覆われていると予想したが、まさにその通り、いや予想以上の雪道である。
見た目は完全な雪山。ルート上には大きな雪庇まで張り出しており、ルート取りは非常に難しい。
折しもガスが出始め、視界も悪くなってきた。
展望も望めぬし、ルートも見つからないので、中門岳は諦め、引き上げることとした。
中門岳へのルートはどこだ?
大きな雪庇もありました
下りは、ときどき凍った雪道、雨に濡れた木道、どろどろの山道に結構苦戦しました。
下りでスピードが出ていることもあり、正直言ってかなり転んじゃいました。
被害としては、傘大破、ストック曲がり収納不能、山靴、スパッツはドロドロ。
身体的には、軽い首鞭打ち、背中に擦過傷、右肘打撲、右膝打撲ってところです。

駐車場には16時過ぎに到着。最後まで雨は降り止みませんでした。
全行程9時間弱のうち、昼食も含めて休憩時間は1時間程度だったので、8時間近くフル稼働した訳で結構ハードな山行となりました。

例によって、車でちょっと降りたところにある「森の温泉館」(当分の間850円を500円に割引中)に寄って、ゆっくり露天風呂につかり、打撲個所を点検したのでした。

今回の山行では、目当てにしていた、高山植物群がまだ雪の中だったこととやはり視界が悪く展望が無かったことは大変残念でした。
しかし、この時期にこれだけの残雪登山を楽しめるとは思ってもいませんでした。
実は今回、雪山装備は持ってきていなかった(軽アイゼンすら車の中に置いてきた)ので、久々にキックステップを使ったり、グリセードっぽいことしたりして、結構、楽しんじゃったのでした。
年取っても、雪見ると興奮しちゃうのはなぜでしょね?
雪原をひたすら往く
冬用ガイドポールが頼りだ
今回は、登り始めは夏を思わせる暑さで頂上付近では冬を思わせる豪雪となり、一日で冬・春・夏の気候の変化を感じることができたが、今度は天気のいい高山植物満開時に、山上のプロムナードと呼ばれる、駒ケ岳から中門岳の稜線をゆっくりと歩いてみたいものである。
本日、唯一見た池塘
イワカガミが咲き始めていました。
<山行記録>
日程:2011年6月25日(土) 日帰り
同行者:Sさん、Hさん
天候:雨

当初計画:
会津駒ケ岳登山口P(9:00)-ベンチ(10:50)-駒ノ小屋(12:20)(昼食)-会津駒ケ岳(13:20)-中門岳(14:20)-駒ノ小屋(15:25)-ベンチ(16:35)-会津駒ケ岳登山口P(17:45)

コースレコード:
会津駒ケ岳登山口P(8:50)-ベンチ(10:38)-駒ノ小屋(12:18)(昼食)-会津駒ケ岳(13:15)-駒ノ小屋(13:52)-ベンチ(15:04)-会津駒ケ岳登山口P(15:58)

実歩行時間:7時間35分

2011/06/09

2011.6.9 【尾瀬ヶ原ハイキング】 梅雨の晴れ間のズル山デイ

会社の友人が尾瀬へ連れて行けと言う。
水芭蕉が見たいそうだ。しかも、残雪期は嫌だと言う。休暇も取れぬと言う。

それでは、6月の中旬までの土日しか行くチャンスはない。
平日に休暇を取って行こうと提案するも、今度は6月下旬までは忙しくて行けないとの回答。
そうは言っても、6月の土日の尾瀬ヶ原の混雑を考えるとあまり現実的ではない。
6月初旬に休暇を取っての強行を提案すると、返信は、「尾瀬は遠いでした。」それを最後に音信不通。
はじめから言ってくれよ。それならこっちは、水芭蕉の最盛期の5月に行ったのに。

ということで、友人を捨て置き、なるべく早い時期に休暇を取って行くことに決めた。
週間天気予報、尾瀬Infoなどを情報源に決行日を6月9日木曜に決定。
日程の関係から日帰りで水芭蕉とリュウキンカがターゲットということで、尾瀬ヶ原・山の鼻近辺へのトレッキングとする。
尾瀬沼近辺ならともかく、山の鼻付近では水芭蕉は、今週あたりがラストチャンスだろう。
水芭蕉の花を見に行く
未明に家を出て、関越道で沼田ICを降り、戸倉Pからシャトルバスで鳩待峠へ。
途中、沼田付近で、雲が低く垂れてきて雨が降り出した時には、天気を読み間違ったか~と思ったが、尾瀬戸倉に着く頃には、天気も回復。晴れ間も見えてくる。読みが当たった。

平日の8時過ぎということもあり、鳩待峠付近はそれほどの混雑でもない。
中学生の野外授業だか遠足だかが何組か整列している他は、例によって中高年の夫婦や小団体が散見される程度。

鳩待峠は標高1591m。今日の最高地点から、尾瀬ヶ原に降りる山道に入る。
ここから約200m下れば尾瀬ヶ原・山の鼻(1400m)に到着する。往復するだけなら2時間程度の道のりである。
道沿いに咲く花々や雪を頂く至仏山、清流や白樺の林を楽しみながら、降りて行く楽しい道である。
このようなボッカさんはもう尾瀬でしか見られない
尾瀬ヶ原 山の鼻に到着
難なく山の鼻に到着。
ビジターセンターや休憩所、山小屋が立ち並ぶ、尾瀬ヶ原の中心地である。

ここでしばし休憩。

尾瀬ヶ原に入り、牛首分岐方面へ向かう。
尾瀬ヶ原に入ると、多くのハイカーに遭遇。木道上で止まって写真を撮ることも結構厳しい状況。
また、季節の狭間ということか尾瀬ヶ原自体が枯れ草色であまり景観も良くない。

まろやかな至仏山の稜線

木道の先に燧ケ岳が見える

天候も悪化の兆しありということで、牛首分岐まで行かずに途中で引き返すことにする。
山の鼻まで戻り、尾瀬自然研究見本園へ。
ここは1周30分程度の散策路となっているが、人も少なく尾瀬ヶ原よりずっと景観も良い。
休まず歩けば確かに30分程度だが、景色が素晴らしいので時間を掛けて1周する。
かなりでかいが池塘である
白樺林が美しい
遥かな尾瀬って感じでしょ
白樺の並木。池塘に広がる水芭蕉。雪を頂く至仏山。遠くに燧ケ岳。そして景鶴山の稜線。
木道も整備され、水芭蕉・リュウキンカをはじめとする花々も多種楽しめる。
尾瀬の自然が凝縮された散策路です。
人も少なく、お勧めのスポットです。
リュウキンカとミズバショウ
山の鼻休憩所に戻り、昼食。
コーヒーを入れてゆっくり休む。
山の鼻の休憩所
すると、なんともう昼になろうかというこの時間帯にどんどん人がやって来る。
休憩所も満員状態。
これは退散の時である。
エンレイソウ 白
エンレイソウ 黒
来た道を鳩待峠へ向かう。
Y旅行、クラブT、トラなんとかのバッジを胸に付けた人がどんどんやってくる。
今日の朝、東京を出た日帰り尾瀬コース「ガイド同行で安心!水芭蕉咲く尾瀬ヶ原ハイキング」の御一行様であろう。
午前中は比較的、静かだった尾瀬ヶ原も昼を境に大混雑。木道は大渋滞。
こりゃ凄いや。尾瀬ヶ原とは言っても山の鼻近辺まで行って散策するだけなのだろうが、平日でこの状態である。土日は一体どんな凄まじい状態になってるのだろうか?恐ろしや恐ろしや。

帰途、木道に刻印されている東電の焼印をチェックする。
H13のものが一部あったが、H16~H21まで揃っている。
昨年はこの道はあまり補修されなかったのかH22のものは見つからなかった。
TEPCO H21の木道の刻印
尾瀬を守り続けた東電。
この後、この木道は誰が守るのか?尾瀬の自然は誰が守るのか?
尾瀬入山有料化が噂されているが、あまりに多すぎるハイカーを規制するためにも有料化も有効であろう。
スカイツリーに3,000円も払うくらいなら、尾瀬入山有料化は少々高額でも早いとこ実施して欲しいものである。

振り返れば、2007年から6回目の尾瀬となったわけですが、今回は尾瀬ヶ原で水芭蕉を見るというテーマであったこと、平日日帰り強行ということもあり、軽いハイキングとはなりましたが、やはり何回来ても、尾瀬は素晴らしいと再確認しました。

最後に一句。「ズル休みしてでも行こう尾瀬ヶ原」
シラネアオイ この一輪しか見かけませんでした。

山の鼻から燧ヶ岳を望む

残雪の至仏山
<山行記録>
日程:2011年6月9日(木) 日帰り

天候:曇り時々晴れ

当初計画:
鳩待峠(10:15)-山の鼻(10:50)-(昼食)-牛首分岐(12:45)-山の鼻(13:30)-鳩待峠(15:00)

コースレコード:
鳩待峠(8:48)-山の鼻(10:00)-尾瀬ヶ原-山の鼻(10:45)-尾瀬自然研究見本園-山の鼻(11:25)(昼食)-鳩待峠(13:00)

実歩行時間:3時間20分