2010/07/18

2010.7.17~19 【北アルプス 槍ヶ岳山行】 遂に槍ヶ岳へ そして大キレットを覗く

7月18日のちょうどお昼頃に槍ヶ岳の山頂に着いた。

槍ヶ岳の頂上は、無論あの槍の穂先の部分である。
3180m。日本第5位の高峰。穂高岳と並ぶ北アルプスのシンボルである。
3080mの稜線上に、槍ヶ岳山荘が立ち、その横から槍の穂先に登る直登のルートが設けられている。標高差は約100m。鎖場あり、鉄ばしごありの岩場の急登だが、そのルートは数珠つなぎの状態。
槍の穂先へ最後の直登
山ボーイ風ヘタレ兄ちゃんが渋滞を巻き起こすアクシデントに遭いながらも、30分近くかかってようやく頂上に到着。
ついに、念願の槍ヶ岳の頂上に立った。
槍ヶ岳に立つ! 北アルプス北部方面
もう昼だというのに、ラッキーなことにまだ雲は上がって来ておらず、360度の展望は圧巻。
北アルプスの北部、立山そして剣岳まで眺望は広がる。思わずダブルVサイン!
表銀座方面を見る
穂高には雲が上がってきている
しばし、アルプス1万尺を堪能し、寒くなってきたので槍ヶ岳山荘まで退避。
本日の行程を終えた。

槍ヶ岳山荘前にて

振り返れば、昨18日早朝に家を出た頃は、まだ梅雨が終わっておらず、中央高速でもかなりの雨に降られ、周りの山は雲に覆われていたことが嘘のような好天に恵まれた山行となった。
朝9時半に新穂高温泉パーキングを出て、午後3時前に槍平小屋に到着。小屋に着いた直後、激しい夕立となるも濡れることなく、小屋で休むことができた。
今日は、槍平小屋を6時過ぎに出発、千丈乗越を経て槍ヶ岳まで登るというと、かなりきつい行程であった。
途中で見上げた槍の頂上は遠く、険しく、「ほんとに登れるのか~~?」と思ったことも多かったが、S君のコース設定は絶妙で、景色、花、休憩を巧みに配置してくれ、そのおかげでなんとか頂上を踏むことができた。
千丈乗越から槍を見上げる
かなりいいペースで登り、コースタイムより大分早く11時前に槍ヶ岳の稜線に出た。
槍ヶ岳山荘は混んでいたが、まあまあ快適。
夕飯前には、宿泊者ほぼ全員が、防寒着を着こみ山荘の外へ出て、素晴らしい夕焼けを堪能。
気温は10度前後まで下がっていたはずだが、風も無く、まさにアルペングリューエンであった!
槍の穂先に今日最後の夕日が

日が沈み夕闇が濃くなってきた
稜線で吹きさらしの山小屋も、今日は風も無く静かに更けていく。
明日も快晴だ!


明くる7月19日。本日が今回の山行の最終日。
なんと今日も朝から快晴だい。
当初の予定を変更し、大喰山から足を伸ばして、中岳、南岳を越えて、大キレットを覗いて帰ることにした。
2時間ほど行程は伸びるが、天気は良いし、私とH君の足の状態も悪くない。

夜明け 快晴 槍ヶ岳

3000m級の稜線の縦走。
これははっきり言って快感です。
しかもこのコースは、景色も最高、高山植物も最盛期、天気は快晴。
風は涼やかに吹き、稜線にはライチョウの親子まで登場。何も言うことはありません。

中岳から槍ヶ岳を振り返る

大した疲れも感じず、大喰山、中岳そして南岳を快適にピークハントしていく。
これまでの山行の中でも最高に近い縦走となった。

あの槍からここまで来たんだ

南岳小屋に到着。そばの展望台から大キレットを覗く。
さすがに凄い。ルートを目で追うが、これはなかなかのダンバイベッテキ(断崖絶壁)。
今日みたいな晴天の日にしか行きたくないですな。
傍らのH君「来年はここやろう!」 う~~ん。簡単に言わないで。
しかし、我々が立っているこの展望台自体も両側絶壁でかなりの迫力。
大キレット踏破は、これから1年間ゆっくり考えましょ。

大キレットを覗く

ついに最後のそして最大の懸案事項であった下り一本勝負の時が来た。
南岳小屋から、新穂高温泉のパーキングまでの標高差は約2000m。
個人的には登山再開後、最大の標高差を下るという大きなチャレンジであった。
右膝に爆弾を抱える私。両膝が痛むH君にとって下りは最大の難関。
途中にはガレ場もあり、また雪渓横断も待っている。ミゾウユウの2000m大下降だ!

雪渓を行く

へろへろになりながらも新穂高温泉パーキングに無事に着いた時には、「これで大丈夫。結構どこでも行けるじゃん」と、意味もなく喜ぶH君と私。
当然のごとくS君は、全く疲れも見せず、もうひと山ふた山は軽く登れそうな風であった。
くやしいがしかたがない。
当初の予定よりコースタイムでは、2時間ほど長いルートとなった訳だが、新穂高温泉パーキングには1時間ほどの遅れで午後4時過ぎには到着。

いずれにしろS君ありがとう!あなたのおかげで槍ヶ岳に登れたよ。
(内緒だけど、H君と私は本当はかなり不安だったのですよ)


次はどこに行く~ 尾瀬でも行こうか?? 
温泉にも入り、帰りの車の中ですっかり元気を取り戻したH君と私。
ニヤニヤ笑いながら黙って運転するS君もうれしそうだった。

槍ヶ岳の夕空
<山行記録>
日程:2010年7月17日(土)~19日(月) 2泊3日

同行者:Sさん、Hさん

天候:
17日:晴れ一時雨
18日:晴れ
19日:晴れ

当初計画:
17日:新穂高温泉P(10:10)-穂高平小屋(11:00)-白出沢出合(12:20)(昼食)-滝谷出合(14:50)-槍平小屋(16:00)
18日:槍平小屋(6:40)-千丈乗越分岐(9:10)-奥丸山分岐(10:00)-千丈乗越(10:00)-槍ヶ岳山荘(12:00)(昼食)-槍ヶ岳(13:30)-槍ヶ岳山荘(14:30)
19日:槍ヶ岳山荘(6:30)-大喰岳分岐(6:40)-大喰岳(6:55)-大喰岳分岐(7:20)-槍平小屋
(10:20)(昼食)-滝谷出合(12:10)-白出沢出合(13:20)-穂高平小屋(14:20)-新穂高温泉P(15:10)

コースレコード:
17日:新穂高温泉P(9:37)-穂高平小屋(10:31)-白出沢出合(11:33)-チビ谷(12:31)(昼食)-滝谷出合(13:42)-槍平小屋(14:49)
18日:槍平小屋(6:15)-千丈乗越分岐(8:14)-奥丸山分岐(8:41)-千丈乗越(9:06)-槍ヶ岳山荘(10:55)-槍ヶ岳(11:42)-槍ヶ岳山荘(12:22)(昼食)
19日:槍ヶ岳山荘(5:51)-大喰岳分岐(5:58)-大喰岳(6:16)-中岳(7:03)-水場(7:27)-天狗原分岐(8:03)-南岳(8:23)-南岳小屋(8:52)-雪渓トラバース(9:54)-槍平小屋(11:52)(昼食)-滝谷出合(13:43)-白出沢出合(14:49)-穂高平小屋(15:34)-新穂高温泉P(16:18)

実歩行時間:
17日:4時間5分
18日:5時間52分
19日:7時間23分

2010/07/15

2010.7.15 <山行計画>【北アルプス 槍ヶ岳山行計画】 槍平から行きます

昨年の穂高山行に続き、今回の北アルプスもS君とH君と3人で行くこととなった。
最近は、クラブの同期メンバーに会う機会も増え、それとなくこの夏に槍ヶ岳に行くことは伝えてあったのだが、結局はいつもの3人での山行となった。
正直な話、このメンバーで正解。面倒くさいことは無いし、力量も分かっているしね。

今回もリーダーのS君から槍ヶ岳山行の計画書が送られてきた。
以下は計画の概要。
7月17日に夜明け前に都内を車で出発。
新穂高温泉から滝谷出合を経て槍平小屋で1泊。この日の予定歩行時間は5時間。
翌18日は、槍平小屋から千丈乗越を経て槍ヶ岳山荘まで。槍ヶ岳をピストンで登る。この日は6時間歩行の予定。
最終日19日は、槍ヶ岳山荘から大喰岳に空身ピストン。槍平を経て新穂高温泉に下る。6時間30分の歩行予定である。

体力が衰えている上に、足が痛い痛いといつも言っている私を配慮しての計画と言えるかもしれないが、ここは、梅雨明け間近の荒天を考慮した余裕を持った大人の計画であるとしておこう。

私は上高地から横尾を経て、槍沢からという通常ルートを想定していたのだが、裏から回り込むというルートをS君は選択。
上高地から横尾までのだらだら林道はちょっと勘弁。と思っていたので、この裏ルートはとても正解。
しかも、S君はこのルートから何度も登っているので、登山中の景色が良いことも完璧に把握していたのであった。

また、昨年の穂高山行は、山小屋が混んでいて閉口した。
7月の3連休なのである程度は仕方がないのだが、とくに涸沢ヒュッテは、天気が良くなかったこともあり、テント組が一斉に小屋に逃げ込んできて、混雑に拍車をかけ、とても快適とは呼べない状況であった。
今回の槍ヶ岳山行はどうであろうか?
S君は、「槍平小屋混んでない?」と何度も聞く私に「去年はお盆の時でもそれほどでもなかった」と答えてくれた。

なにはともあれ、今年の槍ヶ岳は槍平から行きます。

2010/07/10

2010.7.10 <山行計画> 【北アルプス 槍ヶ岳山行計画】 今年は槍ヶ岳へ

私が、2007年に登山を再開するまでに実に30年間近いブランクがあった。
昨年2009年7月に北アルプス穂高岳を大学時代のクラブの友人S君とH君に助けられ、なんとか登った。
その2泊3日の山行は、前半雨にたたられたが、最後の一日はちょうど梅雨明けとなり、夜明け前から素晴らしい快晴となった。

穂高岳山荘から 常念岳方面

快晴の中、最終目標であった奥穂高岳にもなんとか登ることができた。

はるか昔、剣岳に登って以来の北アルプスの頂上は、非常に感慨深いものであった。
奥穂高山頂から 槍ヶ岳を望む
その穂高山頂から、槍ヶ岳の雄姿を見た。
来年はあそこに登ってやろうと思ったのはその時である。

しかし、現実は、体力も落ち、右膝も思わしくないため、奥穂高から吊尾根、岳沢を経て上高地へ下るという標高差1700m一気降りは相当に辛かった。

幸いにも、なんとか上高地まで膝は持ちこたえたが、今年の槍ヶ岳の下りの予定は、標高差約2000m。
かなりの不安を抱えながら、槍ヶ岳登山を迎えることとなったのである。