2020.3.20 【2020春 上州城山巡り】コロナを回避し、目指せ日本100名城!?

上州・唐沢山城跡より富士山を望む
新型コロナウィルスの脅威が日本中に拡散する2020年3月。
これまで聞いたこともない、濃厚接触だの、オーバーシュートだの、ロックダウンだの、PCRなどの単語が飛び交い、通勤、出張、会議、来客が禁止され、はや1ヶ月。
だらだらと続けている在宅休暇にも飽き、日帰りでアウトドアであれば、まだ危険は少ないということで、上州方面への日帰り遠征にチャレンジした。
この時は、まだ、東京に緊急事態宣言は出ていない。

メンバーはS君とH君である、
天気は、風は強いが、快晴。

当初の計画は、まずは栃木にある唐沢山(249m)へ行き、下山後、佐野ラーメンを食し、群馬県の三毳山(229m)から新田金山(236m)を経て、さきたま古墳を見ようという欲張りメニュー。
S君情報では、三毳山の桜とカタクリがなかなかの見頃らしい。

まずは唐沢山である。
「唐沢山は佐野市にある山であるが、山頂には石垣で築かれた枡形が残り、唐沢山城跡には唐沢山神社があり、関東平野の眺望が素晴らしい。唐沢山城は、藤原秀郷(田原藤太)によって築城され、秀郷の子孫の佐野氏が居城した。また、「るろうに剣心」や「ガリレオ」のロケ地にもなった所謂聖地でもある。」とのことである。

唐沢山の広い駐車場に着く。
それほど車は駐車しておらず、閑散としている。
ネコが数匹お出迎えである。ここはネコ神社としても有名だそうだ。
唐沢山駐車場
車を降り、しばらく歩くと、唐沢山神社に到着。
きれいな城址だ。
展望台からの眺望もなかなか素晴らしい。
佐野市方面かな〜
唐沢山城址(唐沢山神社)
関東平野を睥睨できる。真ん中はスカイツリーか
今日は快晴。遠くに白雪抱く富士山
社務所前に少しだけ人がいる。
石段を登ると本殿
唐沢山神社本殿。藤原秀郷をお祀り
お参りを済ませ、駐車場まで戻る。
駐車場の出口には、もう満開の桜が咲いていた。
駐車場横には桜が咲いていた
山を降り、次の目的地は。。。
おっと、その前に佐野ラーメンである。
まだ、午前11時前であるが、朝早かったので昼飯としよう。
12時すぎると、人気店は相当混んでるしね。
せっかく佐野を通るのに見逃す手はない。
名店永華。もう店内は行列
大盛りチャーシュー麺。800円
それでも15分ほど待ち、お目当ての佐野ラーメンにありつく。
チャーシュー麺にしてみたが、予想に違わず美味しかった。
お腹が一杯になったので、本日のメインの三毳山に向かう。

 「三毳山(安蘇山)は、栃木県にある山。関東平野の北端に位置し、南北約3.5kmにわたって連なる細長い山である。最高峰は青竜ヶ岳と呼ばれ、標高は229mmである。
三毳山の一部は県営都市公園「みかも山公園」となっており、山麓にはみかも山公園東口広場、みかも山公園西口広場、みかも山公園南口広場などが整備されて市民の憩いの場となっている。また、山の北側にカタクリの群生地があり、「かたくりの里」と呼ばれている。」

本日は、この「みかも山公園」を一巡りし、カタクリと桜を堪能する計画である。
三毳山が、万葉集に詠まれているのがこの歌である。
「下毛野のみかもの山の小楢のすまぐはし児ろは誰が笥か持たむ」
自慢じゃないが、何がなんだか分からないのであるが、万葉集に出てくる偉いところなのである。
なにはともあれ、みかも山に到着。
駐車場は混んでいた。なんとか駐車し、散策を開始する。
一番最初に目についたのが、なんと「ザゼンソウ」である。
ザゼンソウ
滅多に見られぬザゼンソウであったが、もう花期は終わりのようで、数輪咲いているのを見られた。
もっともここのザゼンソウ。天然ものではないようです。
池の周りには満開の桜である。
都内でもまだソメイヨシノが開花したばかりであるのに、ここのヒガンザクラは満開。
人影まばらな静かな花見となった。
エドヒガンザクラ

スミレ
ニリンソウ
ニリンソウ群落
カタクリ

カタクリ群落
ミツバツツジ
ニリンソウ、カタクリの群生地を抜けると、またまたサクラが満開であった。
こちらはシュゼンジカンザクラという品種であるが、春の日差しを浴び、見事な桜並木であった。
シュゼンジヒガンザクラ




梅の「源平咲き」などを眺めながら、みかも山公園を後にする。
予想外にいろいろな花が楽しめる良い公園であった。
紅白の源平咲きの梅
新田金山(にったかなやま)は、群馬県太田市金山町にある、236mの山である。別名「金山」「太田金山」。
金山山頂の実城(みじょう)を中心に、四方に延びる尾根上を造成、曲輪とし、これを堀切・土塁などで固く守った戦国時代の山城です。特筆されるのは、石垣や石敷きが多用されていることで、従来、戦国時代の関東の山城に本格的な石垣はないとされた城郭史の定説が金山城跡の発掘調査で覆されました。山頂には「新田神社」や「金山城(国の史跡)」があり、足尾山塊、赤城山、榛名山、浅間山、富士山、筑波山、秩父連山らが眺望できる 。

みかも山公園で時間を食ってしまい、金山城址の駐車場に着いたのは3時過ぎとなる。
山全体が城となっており、堀切や石垣などを超え、金山城遺構までたどり着く。
ここも城郭は残っていないが綺麗に整備された城址であった。
金山城石垣
金山城遺構


山頂付近からは、関東平野が一望でき、筑波山が綺麗に見えた。
関東平野を一望する
筑波山もくっきりと
今日は、一日中、天気に恵まれて、3スポットを楽しんできたが、すでに16時を廻っており、最終目的地の「さきたま古墳」は、次回のお楽しみということで、帰路に着いたのであった。
今日は、唐沢山城址、金山城址と城巡りっぽくなってしまったが、特に100名城を目指しているわけではないことは明記しておきたい。

この後、4月7日に緊急事態宣言が発布され、長い山行自粛となるのはまた別の話である。

<山行記録>
日程:2020年3月20日(金) 日帰り
同行者:Sさん、Hさん
天候:快晴なれど強風

当初計画;唐沢山-佐野ラーメン-三毳山公園-金山城址-さきたま古墳公園

コースレコード;唐沢山駐車場(9:36)-唐沢山神楽殿(10:04)-唐沢山南城館(10:10)-発(10:27)-唐沢山駐車場(10:49)-佐野ラーメン探索-佐野ラーメン永華(11:34)-(昼食)-発 (12:19)-三毳山公園東口駐車場(12:33)-湿性自然植物園(13:05)-カタクリの園入口(13:28)-あじさいの路-シュゼンジカンザクラ(13:40)-発(13:45)-三毳山公園東口駐車場(14:16)-金山駐車場(15:06)-金山城址(15:30)-新田神社横(15:55)-発(16:00)-金山駐車場(16:17)

実歩行時間:3時間33分