2018.7.17 【安達太良山山行 稜線の暴風修行】トレーニングはこれで終了!

牛ノ背稜線より安達太良山山頂に向かう
「南東北トレーニング合宿」2日目。(いつのまにか合宿に昇格してる)
我々は福島県の箕輪スキー場(寡聞にしてこれまで知らず)に隣接する直営ホテル「プルミエール箕輪」で朝食を摂っていた。
このホテルのキャッチコピーは「福島の高原リゾートホテル ホテルプルミエール箕輪!ホテルから一歩踏み出すとそこはもう、ゲレンデ。」とのこと。
90室もある豪華スキー用リゾートホテルであるが、時期外れのこの季節、ほとんど宿泊客はおらず、快適である。
レストランから磐梯山を見る
H君と泊まったお部屋
何をするのか分からない大ホール

ジャグジー付き露天風呂
朝食バイキング 和風バージョン
山の朝は早い。誰かが勝手に言った言葉であるが、我々は朝食時間が午前7時からなので、「しかたないなあ」と言いながら、ゆっくりと朝風呂+朝食バイキングを頂き、8時前にチェックアウト。
朝、部屋から見る磐梯山 天気はいまいちか
本日は、安達太良山を、裏から攻める計画である。
写真はすべてクリックで拡大します

「標高1700mの安達太良山は、万葉集に詠われた日本最北の山です。磐梯朝日国立公園の南端に位置する安達太良連峰は、南から北へと和尚山、安達太良山、船明神山、鉄山、箕輪山、鬼面山と9kmにわたります。鉄山と船明神山に囲まれた「沼ノ平」は明治33(1900)年の大爆発によってできた直径500mの噴火口で、荒々しい山肌がそそり立ち、月世界を思わせるような不気味な様相を呈しています。」日本山岳会HPより抜粋

7年前の2011年8月にも安達太良山には登っているが、その時は普通に「あだたら高原スキー場」からゴンドラリフトを使い、表登山口を登った。
あいにくと天候が悪く、風雨の中で苦闘し、安達太良連峰の最高峰である箕輪山(1,728m)には到達できなかった。
報告書にも「連峰の最高峰を逃したことだけが、ちょっとだけ残念ではあるが・・・」と記載されている。
(参考)2011.8.20 【安達太良山山行】 前線を逃れ北へ

今回は連峰の最高峰である未踏の箕輪山に、まず最初に登ってしまい、あとは快適な稜線歩きを楽しみながら、安達太良山まで行こうという計画である。
久しぶりに7時間ほどのロングとなるが、トレーニング合宿2日目にふさわしいルートを選択した。

ホテルをチェックアウトして、隣接するスキー場の駐車場に車を停める。
我々のほかに2台駐車しているが、いずれもスキー場のゲレンデ点検のおじさんの車である。
「ここに停めてもいいですか~~」
「いいよいいよ。好きなところに停めちゃってね~~」と言われたが、なにげに並べて停めてしまう小心者であった。
箕輪スキー場の駐車場に停める。
駐車場所から3分ほど離れた横向登山口から山へ入る。
まずは箕輪山へ2時間ほどの登りである。
いかにも熊さんの出そうな熊笹の生い茂る森の中を進む。
今回は熊対策でクマ除け鈴を持参してます。
熊笹に覆われた山道を行く
1時間ほどでスキーリフトの頂上駅を通過。
夏場は来る人もまばらなこのルートではリフト動かしても採算は全く取れないんでしょうね。
まばらといえば、本日このルートを登るパーティは我々だけのようだ。

森林限界を超えると、風が出て来て爽快である。
ほぼコースタイム通りに箕輪山に到着。
道標に箕輪山と書いてあるだけ
三角点は少し下ったところにあるようだが、山頂には表示も無く質素な佇まいの山であるが、ここが安達太良連峰の最高峰(1,728m)である。
登頂を喜ぶ謎のダンスを披露する
風が強いのよ。癖も強いけど
これから行く安達太良山の山塊を見る。まだまだ遠いなぁ
風が強いし、先の行程が長いので早々に出発。
避難小屋を目指す。
まずは笹平まで150mほど下り、また登り返すのだが、見た目ではかなりの高低差があり気合が入る。
と、思ったよりも、さほど辛くも無く、難なく鉄山避難小屋に到着。気合抜け。
前に来たときには、暴風雨で本当に避難してお世話になった小屋だが、今回はスルーして先を急ぐ。
鉄山避難小屋に到着
今回もハクサンフウロが咲いていた
なぜこの避難小屋の横にだけ群落があるのだろうか
ここで馬ノ背方面からの登山者に会う。
「馬ノ背あたりの風はすごいですよ。行ってみれば分かりますが、すごいです!行けば分かります!」
と、息も絶え絶えの顔つきで言う。
「何が行けば分かるんだい」とは言わず、歩を進める。
安達太良山を目指す
鉄山付近を行く
馬ノ背稜線の先に安達太良山が見えてきた
鉄山を超え、牛ノ背、馬ノ背と呼ばれる稜線に出ると、めちゃくちゃ風が強い。
砂・小石がビュンビュン飛んで来て、顔にバシバシ当たる。
超痛い。本来は快適な稜線歩きのはずであったのだが。
さっき、おっさんが言ってたのは、このことだったのね。
二人で「いててててて!いてっ!」と言いながら、高速で最悪の砂つぶて地帯を突破する。
沼ノ平方面 火口である
1997年に火山ガスで4名お亡くなりになっている。
風の強い馬ノ背を突破。頂上はもうすぐだが、いてててて!
11時38分に安達太良山の山頂に到着。
地元のおっさんに「上の岩の社の下側に、どんな強風の時でも無風の場所があるので、そこでご飯にしなさいよ。私もさっきそこで食べてきた。」と教わる。
神様が守ってくれている場所らしい。
安達太良山に到着
安達太良山山頂 1,700mジャスト
もう秋の空 な訳ないじゃん
強風の山頂でほくそ笑む
岩峰の上は強風で立っているのがやっとの状態だが、本当に直下に風の弱い場所があり、そこでランチとする。
今日のランチはむふふの「レジェンドラーメン」だよん。
今日のランチ。見た目より旨し!
後ろの岩の上がランチ場所
今回もランチタイムは1時間。
ここまで、4時間以上掛かっている上に、同じルートを戻らにゃいかんってことで、帰りは伝家の宝刀「下り特急券」を発動する。
しかし、来た時よりもさらに風は強くなり、飛ばされずに歩くのがやっとの状態。
よろよろと稜線から飛ばされないように進む。
下山開始。一番遠くの山を超えないと帰れま10
強風によろめくヨロじい
風の中でのヨイヨイ登り
天気は良さそうだけど
ウラジロヨウラク
アカモノ
強風地帯を過ぎ、ようやく花の写真を撮る余裕が出て来た。
ハクサンシャクナゲ
こら〜〜!なにしてるんだ〜〜〜!
稜線上にポツンと見えるのが鉄山避難小屋 よく歩いたもんだ
「特急券」(下り専用)を発動すると、我々は俄然早い早い。
あっという間に鉄山も笹平も箕輪山も通過し、安達太良山山頂から、1時間半ほどであっけなく出発地の駐車場に着いてしまったのでした。
ドドドっと登山口まで降りて来た
駐車場に着く。まだ、元気だ。
今回の「南東北トレーニング合宿」は「2018夏合宿」に向けての最後のトレーニング山行という位置付けであったが、途中、H君がズルコケ顔面強打(軽症)するという場面は、あったものの、総じて軽快にトレーニングを終了できたのであった。
7時間ほどのコースを5時間半で完踏できたので満足度は高い。

次回はいよいよ「2018夏合宿」である。
昨晩、ホテルで合宿候補地の絞り込みを行なったが、なかなか結論が出ず。
この夏は、毎日あまりに暑いので、キーワード「岩」(岩は暑い)を捨て、「北」を選択したということを報告しておきます。

<山行記録>
日程:2018年7月17日(火) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇りのち晴れ

当初計画:横向登山口(8:00)-箕輪山(9:50)-発(10:00)-笹平分岐(10:20)-鉄山避難小屋(10:50)-発(11:00)-馬ノ背牛ノ背分岐(11:30)-安達太良山(11:45)-(昼食)-発(12:30)-馬ノ背牛ノ背分岐(12:45)-鉄山避難小屋(13:20)-発(13:30)-笹平分岐(14:00)-箕輪山(14:30)-発(14:40)-横向登山口(16:10)

コースレコード:箕輪スキー場駐車場(8:00)-横向登山口(8:03)-Cリフト頂上駅(8:58)-発(9:10)-箕輪山(9:55)-発(10:10)-笹平分岐(10:26)-鉄山避難小屋(10:46)-発(10:50)-鉄山(11:00)-馬ノ背牛ノ背分岐(11:26)-安達太良山(11:38)-(昼食)-発(12:45)-馬ノ背牛ノ背分岐(12:58)-鉄山避難小屋(13:26)-笹平分岐(13:41)-発(13:50)-箕輪山(14:10)-発(14:20)-Cリフト頂上駅(14:43)-横向登山口(15:15)-箕輪スキー場駐車場(15:18)

実歩行時間:5時間21分(コースタイム:6時間45分)
安達太良山頂上の「八紘一宇」の石碑 
遠くの稜線の影にちょっとだけ見えてるのが箕輪山。
思えば遠くに来たもんだ。

2018.7.16 【東吾妻山 海の日山行】決勝の日なのにシャクナゲロード進撃!

一切経山頂上より五色沼を覗く
「海の日」もワールドカップ決勝モドリッチも振り切り、H君と私が向かったのは、山である。
今回のターゲットは、福島県の吾妻連峰の東吾妻山。

東吾妻山は、「福島県福島市および猪苗代町にある火山。吾妻連峰を構成する山の一つ。標高は1,974.7メートル。福島市内の最高地点であり、三等三角点「東吾妻」が設置されている。なだらかな山容でオオシラビソ、コメツガなどの針葉樹林が広がる。山頂付近は森林限界を超え、ハイマツ帯が広がる。」Wikipediaより抜粋
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東北道を北上し、磐梯吾妻スカイラインを経由、磐梯吾妻スカイラインの浄土平レストハウスに駐車。
予定より早く着いたが、休日でもあり、かなりの駐車台数である。
浄土平の駐車場は結構混んでました。
まずは「東吾妻山」を登り、昼食後に隣にある日本300名山「一切経山」を登る計画である。

今回は、「2018夏合宿」前の最後の訓練山行と言う事で、ザックはフル装備のボッカ訓練仕様で臨む。
浄土平を9時半過ぎに出発。
立派なビジターセンターの横の登山口
天気は快晴とはいかず、曇天。しかも、風が強い。
まずは姥ヶ原を目指す。
快適な山道であり、しかもラッキーなことに季節的に外したと思っていたシャクナゲ満開ロードである。
ハクサンシャクナゲ
アズマシャクナゲではな~~い
シャクナゲロードを行く
シャクナゲロードでの二人の会話
「さすが、吾妻山だな〜〜アズマシャクナゲだらけじゃ〜〜ん」
「もしかしたら、アズマシャクナゲって吾妻山が発祥の地じゃねえの。」
「うん、そっだね〜〜」
バカである。

あとで調べると吾妻山のシャクナゲ群落は「アズマ」ではなく「ハクサンシャクナゲ」でした。

30分ほどチンタラ歩き、姥ヶ原に到着。
この一帯は尾瀬と同じように自然保護のための木道となっている。
ワタスゲ咲く湿地帯
姥ヶ原に到着
尾瀬っぽい十字路
ゴゼンタチバナ
コバイケイソウ
天候はいまひとつ 風強し
ハクサンシャクナゲである
東吾妻の頂上まで、もう少し
やっと山頂に。雲多いが眺望良好
東吾妻山1,975m
後ろに見えるのは磐梯山
東吾妻山の頂上
東吾妻山頂は、吾妻連峰でも随一の眺めを誇っており、この日も曇りではあるが、まずまずの展望であった。
磐梯山、吾妻連峰の中吾妻山、西吾妻山はもとより、遠く飯豊連峰まで、なんとか見ルことができた。
広い頂上であるが、あまり登山者はおらず、風が強い。
磐梯山 湖は秋元湖
中吾妻山と西吾妻山
飯豊連峰もうっすら見える
ホシガラスが アホーと鳴いていた
H君得意の山座同定中であります
予定より大分先行しているので、まだランチタイムには早い。
鎌沼(カマヌマ)まで降りてしまいましょう。

ふたたび、姥ヶ原を通過し、鎌沼までの木道を進む。
花も多く咲いており、快適なコースです。
マルバシモツケ
ハイマツボックリ~~
ゴゼンタチバナ
ミヤマリンドウとイワオトギリソウ
みんな大好きチングルマの毛
チングルマもう少し早く来れば。。。
ミヤマリンドウ
イワオトギリソウ
木道を行く
 野の花を楽しみながら、鎌沼まで。
カマヌマって変な名前は、形が鎌みたいな格好してるから付けたんでしょうね。
でも、カマヌマって言いにくいし変な名前!
鎌沼が見えてきた
鎌沼って形が鎌っぽいのね
カマ湖畔。ここは人多し
本日のランチ
カマヌマ湖畔でランチ。
「鎌沼は美しい水の沼である」などと観光パンフには書いてあるが、さほど綺麗でもないうえにカマが襲ってくるといけないので早めに出立。
本日の第二の目的地である一切経山を目指す。

一切経山(いっさいきょうざん)は、「福島県福島市と猪苗代町との境にある山である。吾妻連峰を構成する山の一つ。今も火山活動を続けている活火山であり、山頂は岩礫で覆われている。標高は1,948.8メートル。」
実は、2008年にも噴気が噴出している怖い火山です。
吾妻小富士を見下ろす
ぐんぐん登る
 火山特有のガラガラ道を登ること1時間ほどで山頂に到着。
この地域の特色か、東吾妻山もそうだったが、風がめっぽう強い。
おかげで、高温のこの夏でも涼しく登山ができたのではあるが。
一切経山頂上に到着
1,949mの山頂
眺望は良く、飯豊、朝日、雲の合間に月山まで見える。
山頂で休憩していると、ほとんどの登山者が登山道と反対側の崖のほうに行き、カメラを構えている。
我々も何が見えるんじゃ~?と思いながら、崖っぷちに。

そこには、吾妻山、観光の目玉である「魔女の瞳」と呼ばれている五色沼があった。
某観光登山会社の釣り広告には、「コバルトブルーの飲み込まれそうな美しさから、「魔女の瞳」や「吾妻の瞳」とも呼ばれる。直径約300mの火口の中に水をたたえ、太陽の光の具合で刻々とその色を変化させる。 五色沼へは、磐梯吾妻スカイラインの浄土平より約80分歩き、一切経山山頂から眺望可能。」とある。
そんなありがたい沼とは、二人とも全く知らずにここまで来たのである。
だが、まあ、どうってことのない、よくあるカルデラ湖でありましたよ。
西吾妻の向こうに飯豊連峰が見えた
飯豊連峰を望遠で
朝日連峰も見えたよ
月山がかろうじて見えた
魔女の瞳 五色沼である

ということで、風も強いので、サクッと浄土平まで下山し、今日の山行は終了。
ボッカ訓練を兼ねていたが、ほとんど疲労感もなく快調な山行であった。
あとは今日の宿泊先であるリゾートホテルに向かうだけである。

その後、仙台管区気象台より、次の状況が発表になったことを付記しておく。
平成30年7月22日11時40分 
吾妻山の活動状況
7月22日03時42分頃火山性微動が発生しました。火山性微動の継続時間はやや長く、最大振幅は小さいものでした。火山性微動が観測されたのは、2015年5月6日以来です。
火山性微動の発生中に火山性地震の一時的な増加がみられました。震源は大穴火口付近直下のごく浅いところと推定されます。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。


<山行記録>
日程:2018年7月16日(月) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り時々晴れ 風強し

当初計画:浄土平ビジターセンター(10:50)-姥ヶ原(11:40)-発(11:50)-東吾妻山(12:25)-(昼食)-発(13:15)-姥ヶ原(13:50)-酸ヶ平(14:10)-一切経山(14:50)-発(15:10))-酸ヶ平(15:45)-浄土平ビジターセンター(16:15)

コースレコード:浄土平ビジターセンター(9:35)-姥ヶ原(10:15)-発(10:25)-東吾妻山(11:08)-発(11:23)-姥ヶ原(11:55)-鎌沼(12:05)-(昼食)-発(12:40)-酸ヶ平避難小屋(12:47)-(トイレ100円)-発(12:52)-一切経山(13:21)-発(13:55)-酸ヶ平避難小屋(14:12)-分岐(14:15)-浄土平ビジターセンター(14:42)

実歩行時間:3時間8分  (コースタイム4時間5分)

夕焼けだ 明日も暑いのか?