2011.5.14 【愛鷹連峰山行】 (黒岳・越前岳) 今回も富士三昧

愛鷹連峰は、静岡県の富士山南麓にある標高1,504mの山群で、日本二百名山のひとつである。
この連峰は北から南に連なっており、南端にある愛鷹山が連峰の名前のもとになっている。
今回は愛鷹連峰の北端に位置する黒岳(1,087m)と最高峰の越前岳(1,504m)の二つの山がターゲットである。

今日のコースは、標高差約700m、コースタイム5時間の行程である。
例によって、早朝にS君の車で自宅を出発。空いている都内を抜け、午前7時半過ぎに愛鷹登山口のさらに上にある山神社駐車場に到着。
今日のコースは、まずは富士見峠に出て、最初に黒岳を登り、また富士見峠に戻り、越前岳に上った後に十里木へ降りるというコースである。

この山神社駐車場に車を置いて、すぐに登山道に入る。
よく整備され、多くの人が入っている山道で歩きやすい。30分ほどで愛鷹山荘に到着。
森の中の愛鷹山荘
非常に小さな無人小屋だが、ここも良く整備されていて周りの風景にもよくなじんでいる。
しばらく休憩し、ほどなく稜線に出る。富士見峠だ。
ほ~ら、富士山が・・・ とは行かない。
昔は富士山がよく見えたのだろうが今は樹木が茂り、ほとんど視界はない。
すぐに黒岳に向かう。
黒岳頂上直前の展望台で遂に富士山が キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
富士山の全貌が見える
少し雲がかかってはいるが、ほぼ頂上から裾野まで全景を俯瞰できる。
しばし休憩&富士山観賞。

黒岳頂上には9時頃到着。
1,087mの溶岩ドームとのこと。確かに、まあるい広い頂上である。
結構、木々が生い茂っており、360度の大展望とは行かないが、新緑に包まれた綺麗な山である。
黒岳山頂
今日は快晴だが、気温は結構下がっており、風が冷たく気持の良い登山となった。
お目当てであったアシタカツツジはまだ開花しておらず残念であったが、ミツバツツジや数種類の山桜などが咲いており、目を和ませてくれる。
また、まだ旬とは言えないものの、緑が萌え始めた山道はなんとも爽快。
新緑の山道を往く
富士見峠まで戻り、いよいよ本命の越前岳を目指す。
結構、スリリングな切り立った尾根道であり、また登山道がえぐれており、結構歩きずらい。
今度は富士見台というお休み処に到着。今度は富士山がよく見える。
しかも、富士見台にふさわしい梯子状の物見台?まで置いてあった。
快晴 富士山 山桜
頂上に向かう。
最後の急登が終わると突然越前岳頂上に到着。時刻は11時過ぎ。
愛鷹連峰 鋸岳付近

越前岳山頂 1504m?1507m? 正解は?
天気は良いが、風が強い。
ちょうどお昼時ってことで、この頂上も登山者で大混雑。
ザックを下し、風が当たらない場所を探して休憩&お昼ご飯。

ここからの展望は駿河湾から愛鷹連峰南部。
遠く霞むのは、南アルプス連峰。中核部の聖岳、赤石岳が遠望できる。
富士山はと見ると全貌とは行かないが雪を被った頂上付近が良く見える。
愛鷹連峰南部と駿河湾
南アルプス 聖岳
南アルプス 赤石岳
そして、霊峰 富士
1時間ほど休憩。どんどん十里木方面から、人が上がって来るので、こちらは下山開始。
下りは、S君お勧めの常に富士山を正面に見ながら降りて行くというルート。
多分登るのにはあまり面白くない道だが、下るには最高の道です。
しかし、この下山道は、今日みたいな快晴時はまだ良いが、一雨降ろうものならツルツルの滑り台となる可能性大。
元々の登山道は雨天時は川となるのか、大きくえぐれており、その横にいくつもの道が出来ており、結構荒れている。
結構、山道は荒れている
樹木が多いため、富士山を常に見ながらの下山とは行かなかったが、途中途中で見える富士山は絶景。
富士山を正面に見て下る

しか~~し、裾野に広がるゴルフ場の醜悪なこと甚だし。
裾野には、サファリパーク、こどもの国などの遊戯施設も結構あるが、それほど自然景観を壊してはいない。
登山者の敵、ゴルフ場。なんとかならんものか?
ずばり! 富士山がなぜ世界遺産に選ばれないか。分かりました。
美しい富士と醜悪なゴルフ場
こんなことして楽しいのか?
1時間ほどで山道を駈け下り、十里木の駐車場に到着13時すぎに到着。

私とH君はここでお休み。
なんと、朝、車を置いた山神社駐車場まで、S君が車を取りに行ってくれる。
S君によれば、「7km×7分+運転時間で1時間は掛かるかも」とのこと。
私とH君を残し、S君は元気よく走り出していた。
不謹慎にも「草の上で昼寝でもしてようか?」とか言いながら、のんびり待っていると、なんと40分ほどでS君再登場。
なんでも、下りだったのでスピードが出たし、実際には6.1kmしかなかったとのこと。
大感謝ではあるが、私ももっとトレーニングをしないとと痛感。
しかし、さすがはスパルタスロン完走者です。脱帽。

まだ日が高いので、アシタカツツジ群生地、須山口登山歩道、忠ちゃん牧場などの富士山絶景スポットに寄って、富士山撮影三昧。
裾野平原からの富士山
東名高速 足柄PAから
最後は、「すその美人の湯」で汗を流し、東名高速へ向かったのであります。

今回は、久しぶりの3人での山行。
帰りの高速も結構空いており、「岳」の話に、次の山行、夏の山行の話題に花が咲く車内でした。
さて、次はどこに連れて行ってくれるの? S君、H君。

これが今回の自信作
<山行記録>
日程:2009年5月14日(土) 日帰り

同行者:Sさん、Hさん

天候:晴れ

当初計画:
愛鷹山登山口P(8:20)-山神社(8:45)-富士見峠(9:30)-黒岳(10:05)-富士見峠(10:50)-富士見台(12:00)-越前岳(昼食)(12:40)-馬の背(14:30)-十里木(15:00)

コースレコード:
山神社P(7:38)-愛鷹山荘(8:14)-富士見峠(8:24)-展望台(8:37)-黒岳(8:56)-富士見峠(9:21)-富士見台(10:37)-越前岳(昼食)(11:10)-馬の背(12:45)-十里木(13:17)

実歩行時間:4時間35分

2011.5.4 【瑞牆山山行】 晴れ間を縫うも・・・

今年2回目の山行は、なんと5月のGWとなってしましました。
いろいろ事情があったとは言え、1月の岩殿山から約3カ月ぶり。
GWもなかなか天気が安定しない中、H君と相談しGW渋滞の間隙を突き、もっとも天気が良さそうな5月4日に決行。

目指すは瑞牆山。
Wikipediaによれば、瑞牆山(みずがきやま)は山梨県北杜市にある標高2,230mの山で、奥秩父の山域の主脈の一つ。旧須玉町域の最北部にあたる。「瑞牆」とは神社の周囲の垣根のこと。日本百名山のひとつ。

今回はシーズン初めの足慣らしと言うことで、行程は5時間。標高差は720m。


朝、5時に自宅を出発。思いのほか首都高速、中央道は空いており、双葉PAで朝飯を食べても8:00にはみずがき山荘前の駐車場に到着。須玉ICからのワインディングロードはなかなかの快感であった。

すでに駐車場は満車。林道の片側の駐車スペースになんとか場所を見つけて駐車。
みずがき山荘
準備を整え、8:20に登山開始。
落葉した林の中を快適に進む。
冬枯れの登山道を往く
9時過ぎには富士見平小屋に到着。休憩とする。
富士見平小屋に到着
無人であるが結構立派な小屋でトイレも完備されている。
大きな広場があり、休憩には絶好。
テントも20張りほど張られており、結構快適なサイトとなっている。
H君と幕営で金峰と瑞牆の両方やっちゃえば良かったねえとチョッと後悔。
快適そうな天場
ここからは天鳥川出会いまでしばし下り。
谷越えの登山道ではしかたがないものの、せっかく稼いだ高度を失うのはいつも悲しい感じがする。
途中で、目指す瑞牆山の絶好の撮影ポイントがある。
樹林帯が続く登山道で完全に山頂まで見えるのは、この1か所だけである。

登山道で瑞牆山の全貌が見えるのはここだけ
ここからはかなりの勾配のゴロゴロ岩道である。歩きにくいこと甚だしい。
数多くの奇岩や大岩が点在しており、登山を飽きさせない。
下山する数多くの登山者とすれ違う。彼らの約半数はアイゼンを装着している。
岩道でガチャガチャとうるさく歩きにくそう。こんなとこでアイゼンはいらんだろ。
稜線に出る
頂上直下で稜線に出る。
残雪が結構ある上に頂上へ続く、最後の登りが見える。
完全アイスバーンとなっており、ノーアイゼンの人は相当苦戦している。
前言を撤回し、軽アイゼンをすばやく装着。
アイゼン装着
ころころ転がる人々を尻目に、快適に頂上に到着。
到着時刻は11時18分。

頂上に到着
頂上は大混雑である。
天気は無風で上々なるも展望は実は今一。
金峰山や八ヶ岳や佐久方面は近いので一応クリアに見えるが、本来見えるべき浅間山や富士山は春霞に隠れてしまっている。南アは甲斐駒や鳳凰、主峰北岳が肉眼でかろうじて見える程度。
金峰山 五丈岩が見えます

南八ヶ岳全景

左が主峰の赤岳 右が横岳
どうやら、これは春霞ではなく、黄砂っぽい。5月2日に黄砂が大量に押し寄せて来たが、今日もその影響は甚大である。
南アルプス 北岳  (写真補正後)
風もなく温かいので1時間以上も頂上でお茶してしまいました。

後は来た道を下りるだけ。
登るときにはあまり注意しなかった奇岩を眺めながらの下山となる。
また、登山道一面は、アズマシャクナゲの群落で覆われていることに気づく。
満開の時は壮観であろう。今は大きくなったツボミだけ。2週間早いか?
犬君はアイゼンなしで下山
なんとか岩 
支える人
12時半に頂上を出て、登山口に戻って来たのが14:45。実歩行時間はコースタイム5:00のところを4:50。足慣らし山行としてはまずまずの出来か?
駐車場に戻る

あとは中央高速の渋滞に突っ込むだけだ~
渋滞予測は20kmとのことだが、遅くなるとどうなるか分からないので、増富ラジウム鉱泉入湯はパス。
途中の山道でツツジやコブシや桜などの花見をしながらのドライブを楽しみながら、帰路に着いたのでした。
シデコブシ

<山行記録>
日程:2011年5月3日(火) 日帰り

同行者:Hさん

天候:晴れ

当初計画:瑞牆山荘(8:30)-富士見平小屋(9:20)-天鳥川出合(10:00)-瑞牆山(昼食)(11:30)-天鳥川出合(13:30)-富士見平小屋(14:00)-瑞牆山荘(14:50)

コースレコード:瑞牆山荘(8:00)-富士見平小屋(9:08)-天鳥川出合(9:45)-小川山林道分岐(11:05)-瑞牆山(昼食)(11:18)-天鳥川出合(13:25)-富士見平小屋(13:43)-瑞牆山荘(14:45)

実歩行時間:4時間51分