頸城山塊登山2日目。
6時過ぎに高谷池ヒュッテを出発する。
昨晩のミーティングで妙高山からの下山ルートを変更した。
駐車した笹ヶ峰に戻ってくるルートは長すぎるため、山頂から東側に降り、妙高高原スカイケーブル山頂駅を目指すことにする。これでコースタイムは1時間20分ほど短くなる。
ケーブルカーを降りたら、タクシーを使って、駐車場まで戻る作戦である。
駐車した笹ヶ峰に戻ってくるルートは長すぎるため、山頂から東側に降り、妙高高原スカイケーブル山頂駅を目指すことにする。これでコースタイムは1時間20分ほど短くなる。
ケーブルカーを降りたら、タクシーを使って、駐車場まで戻る作戦である。
高谷池ヒュッテを出発 |
まだ朝早く高曇りの中で、うっすらと朝日が見える。
メンバーはと言うと、
まあ、HTリーダーは余裕のよっちゃん。「まったり山行」なので楽勝の様子である。
キャンパーTMさんも昨日休憩したのが良かったのだろう。「今日は妙高山登りますよ。」と元気。
自称ピークハンター(アンディSM君)は、妙高山に行けば、北峰、南峰と2つもピークを踏めると意気込んでいる。
ドーム型のヒュッテは異彩を放つも、あとで調べてみるとなかなか由緒ある山小屋である。
ドームの中もみかんの房のような寝床が配置されており面白い。
ドームの中もみかんの房のような寝床が配置されており面白い。
50年以上も前に伝説の山岳スキーヤー植木毅さんが建てたもので、食事に定評がある。
朝食はスイス仕込みのクレープが供されるとのこと。
初日、もうちょっと頑張ってここまで来るべきであったかと思うも後の祭り。
初日、もうちょっと頑張ってここまで来るべきであったかと思うも後の祭り。
大倉乗越を超え、長助池分岐まで来る。
ここまでは、比較的快調に歩いて来られたが、ここからが本日最大の難関である。
長助池分岐の標高は1,521m。朝出発した高谷地ヒュッテの標高が2,100mである。
なんと600mも降ってしまっている。もったいない。
目指す妙高山の標高は2,454m。
ここからの標高差は約1,000mとなる。コースタイムは90分。
岩場の急登となるのである。
岩場の急登となるのである。
大倉乗越 まだまだ妙高は遠い |
絶妙なバランスの大岩 落ちたら終わりだろう |
急登が続く |
天候も薄曇りで気温も上がらなかったのが幸いしたか。
9時55分に妙高山北峰2,446mの山頂を踏む。
山頂に立つとツインピークスという印象は薄れ、だだっ広い山頂が東西に広がっている感じである。
最高地点2,454mは南峰にあるので、休むことなく南峰へと向かう。
広い山頂には、多くの登山者が休憩している。登って来る人降りていく人も多い。
正確に数えたわけではないが、この時間100人を超える人数が、この山を訪れている。
正確に数えたわけではないが、この時間100人を超える人数が、この山を訪れている。
しかも、外国の方とはこの山域に入ってから3人しか出会っていない。素晴らしいことである。
紅葉の時期の妙高山は人気の百名山であった。
紅葉の時期の妙高山は人気の百名山であった。
妙高山北峰2,446mに到着 |
ほくそ笑むアンディSM君 |
日本岩(意味はよく分からない) |
国立公園のHPからの引用ですが、「妙高山はかつては登山禁止・女人禁制の山でした。南峰山頂には、妙高大神が祀られています。妙高山山頂のご神体は、善光寺式の阿弥陀三尊像でした。中尊の阿弥陀如来像は鎌倉時代後期、両脇の観音菩薩像と勢至菩薩像は室町時代後期から江戸時代前期の作と推定されています。」
まあ、写真でも現物でも、どれがどれだか分かりません。
が、かつては霊山だったことは分かりました。
妙高山南峰 妙高大神を祀る |
妙高山最高地点2,454m |
北峰南峰のツインピークスを登頂したので、南峰の近くにて休憩とする。
HT君「ここで1時間は休憩しましょうよ」私「OK!いつも通りね」
HT君はザックから新兵器のドローンを取り出す。昨日も天狗の庭で試運転をしていました。
ちゃんと試験を受けて資格を取り、今回も事前に飛行許可を取って来ているのだ。
ただのピークハンターではなかったのだ。
これで、故人となった健朗さんのような動画を撮るとのこと。
これで、故人となった健朗さんのような動画を撮るとのこと。
ドローン発進! |
HT君のドローンは思ったより早く遠くへ飛んでいく。
ドローン搭載カメラで動画撮影してるとのことであるが、残念なことにその映像は未だ見せてくれないのだ。
ちゃんと映っているのか?
HT君がドローンを飛ばしているのを見ながら、昼食をすまし、風景撮影。
たっぷり時間があるので、登りの疲れも取れた。
ピークハンター、アンディSM君もツインピクースに挟まれて、満足げである。
たっぷり時間があるので、登りの疲れも取れた。
ピークハンター、アンディSM君もツインピクースに挟まれて、満足げである。
頂上からの景色は昨日にもまして、見事だった。
雲は多いものの視界はよく、北アルプスから富士山までずいーーと見える。
北アルプス方面 雲が多いが視界は良い。 |
白馬三山も鮮明に |
白馬岳の向こうには剣岳の勇姿 |
八ヶ岳も見えた 蓼科山が一番高いんじゃね? |
遠くには富士山がうっすらと |
富士&八ヶ岳 未だ無冠雪 |
妙高山北峰方面を見る |
北峰の向こうには昨日登った火打山 |
11時15分。山頂に到着してから1時間20分が経過。
すっかり元気を取り戻した我々は、いよいよ1,200m降下の難関に挑むこととする。
いよいよ下山開始。妙高火打さようなら |
下には野尻湖が見える |
こういう鎖場もありました |
へっぴりなのは自称ピークハンター |
地名標識には「鎖場」と記載されている |
池塘があるような平場を除けば、ひたすら下りである。
長い時間降り続けるとジワジワと膝や関節にダメージが来る。1,200m降下はダテじゃない。
私は今回、普段は使わないダブルストックを最初から使用している。
これが当たりで、この長い下りでも足腰はほとんど痛まなかった。大正解である。
風穴、天狗堂、大谷ヒュッテ等のランドマークを通過する。
ちょうどワールドシリーズ第1戦ドジャースが勝った時刻に、大谷ヒュッテを通過する。それがどうした?
鎖場が終わると池塘とかあるよ |
結構良い道っぽい クマには注意 |
大谷ヒュッテ通過 |
ブナ林に入る |
いい感じの下山道 |
カルシファーがいた |
紅葉末期のブナ林 |
ようやくスキーゲレンデ上部に到着 |
ゲレンデを降りるのは結構辛い |
ケーブル頂上駅に到着 |
赤倉のスキーゲレンデに到着。
「おお、もうすぐじゃん。着いたも同然」と思ったが、このゲレンデ歩き。以前にも経験しているが、結構辛い。
歩くコツは斜滑降が良い。斜度があるので直滑降は足を痛める。板がないのが無念である。
「おお、もうすぐじゃん。着いたも同然」と思ったが、このゲレンデ歩き。以前にも経験しているが、結構辛い。
歩くコツは斜滑降が良い。斜度があるので直滑降は足を痛める。板がないのが無念である。
じいさん最後の最後でへたれてしまったよ。
アンディ保安官代理が、元気にチョッカリしていくので、「先に行って、コーヒーとチェリーパイを頼む」
ようやく下まで降りると、件のアンディ君、自動販売機でアクエリアスもどきを買って待ってました。
「これしかありませんでした」 まさにアンディだ。
ようやく下まで降りると、件のアンディ君、自動販売機でアクエリアスもどきを買って待ってました。
「これしかありませんでした」 まさにアンディだ。
妙高スカイケーブルに乗車し、今回の山行は終了である。
このケーブルカーがなかったら、さらに600m下る必要があった訳で、少々お高いがありがたやありがたや。
妙高スカイケーブル頂上駅 |
標高差600m11分の快挙 |
妙高スカイケーブル麓駅 |
山麓駅から見上げる妙高山 |
駐車場でタクシーを待つ |
こちらからだとツインピークス感は薄いか |
帰路。秋の夕暮れが迫る |
笹ヶ峰駐車場まで40分の道のりである。
タクシーの運転手はお話好きで、クマはいるけど怖くない話とか、今年は暖かくてまだ雪が降らない話とか温泉情報などを話してくれる。
車に戻り、タクシーの運ちゃんから聞いた温泉「香風館」の露天風呂で汗を流し、アンディSM君の調べてくれた「霧下やぶ」でお蕎麦をいただき、今回の山行は無事終了したのでした。
山に入る前は厳しい体力勝負の山行を予測していましたが、終わってみればHTリーダーの思惑通りの「まったり山行」であったのかも知れません。
最後に、結構ハードルの高かった火打山、妙高山に連れて来てくれて、HTリーダー、キャンパーTM君、アンディSM君、ありがとうございました。
最後に、結構ハードルの高かった火打山、妙高山に連れて来てくれて、HTリーダー、キャンパーTM君、アンディSM君、ありがとうございました。
妙高高原最後の1枚 |
ツインピークス オープニング |
<山行記録>
日程:2024年10月25日(金)~26日(土) 1泊2日
同行者:HTさん、SMさん、TMさん
天候:1日目曇りのち快晴、2日目曇り時々晴れ
当初計画
1日目;
笹ヶ峰(9:00)-黒沢(10:00)-発(10:05)-高谷池ヒュッテ(12:40)-発(13:00)-火打山(14:30)-発(15:00)-高谷池ヒュッテ(16:05)
歩行時間:6時間10分
<高谷池ヒュッテ泊>
2日目;
高谷池ヒュッテ(6:00)-長助池分岐(7:50)-発(8:00)-妙高山(9:30)-発(10:00)-黒沢池ヒュッテ(12:00)-発(12:10)-黒沢(14:00)-発(14:05)-笹ヶ峰(14:55)
歩行時間:7時間40分
変更計画
1日目;
笹ヶ峰(9:00)-黒沢(10:00)-発(10:05)-高谷池ヒュッテ(12:40)-発(13:00)-火打山(14:30)-発(15:00)-高谷池ヒュッテ(16:05)
歩行時間:6時間10分
<高谷池ヒュッテ泊>
2日目;
高谷池ヒュッテ(6:00)-長助池分岐(7:50)-発(8:00)-妙高山(9:30)-発(10:30)-天狗堂(11:50)-発(11:55)-大谷ヒュッテ(12:15)-妙高高原スカイケーブル頂上駅(13:35)
歩行時間:6時間20分
コースレコード
1日目;
笹ヶ峰(9:15)-黒沢橋(10:10)-十二曲り下(10:25)-発(10:35)-十二曲り上(10:55)-発(11:00)-4/9ポスト(11:55)-発(12:00)-富士見平(12:10)-<昼食>-発(12:35)-高谷池ヒュッテ(13:20)-発(13:45)-雷鳥平(14:35)-発(14:40)-火打山(15:15)-発(15:30)-雷鳥平(15:55)-高谷池ヒュッテ(16:40)
実歩行時間:5時間55分
<高谷池ヒュッテ泊>
2日目;
高谷池ヒュッテ(6:05)-黒沢池ヒュッテ(7:00)-発(7:05)-大倉乗越(7:30)-発(7:35)-長助池分岐(8:15)-発(8:25)-妙高山山頂(9:55)-<昼食>-発(11:15)-休憩(12:25)-発(12:35)-光善寺池(12:50)--天狗堂分岐(13:00)-発(13:10)-大谷ヒュッテ(13:30)-妙高高原スカイケーブル頂上駅(15:00)
実歩行時間:6時55分