早朝、大山ロイヤルホテル展望室から大山を見る |
ということで、出発の5日前、中国地方の百名山の「大山」および二百名山の「蒜山」に計画を変更する。
前日になり、台風13号が関東地方に迫るもなんとか飛行機は飛び、揺れながらも鳥取空港に到着。
鳥取砂丘コナン空港に到着 |
鳥取砂丘です |
砂の美術館は、リオのカーニバル |
出雲大社 |
日本一大きい注連縄ですと |
H君のお気に入りのホテルの夕食 |
まずは大山である。
写真はすべてクリックで拡大します |
「大山(だいせん)は日本の鳥取県にある標高1,729mの火山で、鳥取県および中国地方の最高峰である。角盤山とも呼ばれるほか、鳥取県西部の旧国名が伯耆国であったことから伯耆大山、あるいはその山容から伯耆富士とも呼ばれる。古来より日本四名山に数えられた。日本百名山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つとされている。」
ちなみに日本四名山とは、富士山、立山、御嶽山、大山である。(登山という観点から言うと、他はすべて3,000m峰であり、格落ち感は否めない)
「最高点は剣ヶ峰(1,729m)であるが、剣ヶ峰に至る縦走路が通行禁止とされていることや、古くから第二峰の弥山(1,709m)で祭事が行われたことから、一般には弥山を頂上としている。弥山から三等三角点地点(1,709.3m)や剣ヶ峰、天狗ヶ峰(1,710m)を経てユートピア避難小屋に至る旧縦走路は、稜線が両サイドとも崩落しており通行が禁止されている。これは特に2000年に発生した鳥取県西部地震以降、山肌の崩落が激しくなって危険なためであり、死傷事故も発生している。」
若い頃に来ておけば良かったです。弥山に登れば百名山ひとつ登頂ってことですね。
また、深田久弥氏は、「日本百名山」の92番目の山として大山を挙げている。
「なになに富士ならどこにでもある。大山がそれ以上に感嘆させたのは、その頂上の見事な崩壊ぶりであった。東西に長い稜線は、剃刀の刃のように鋭くなって南面・北面へなだれ落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているように見える」と書いている。
全文を読むと他の百名山の描写に比べ、山の描写は非常に少なく、あとは大山寺の謂れとか「山=セン」の語源とかを滔々と述べている。
ということで、あまり登山の印象は無かったのであろう。
中国地方の最高峰、また古くから信仰の山なので、百名山に選定したのだろうと邪推する。
翌9日。ホテルで朝食ブッフェを鱈腹食べた後、モンベル大山店の近くの登山口へ。
場違いに立派なモンベル大山店 |
登山口駐車場はほぼ満車 |
入山届けを出す |
登山道に入る |
ひたすら階段を登る |
平日にもかかわらず、かなりの数の登山者に出会う。
ただ、ひたすら樹林帯の中を登る。展望はほとんどなく、暑い。汗が吹き出る。
ひたすら樹林帯を登る |
日も差さない樹林帯を登る |
六合目避難小屋に到着 |
大山北壁は雲に呑まれている |
トリカブトが奇麗だ |
しかし暑い。気温より湿度の高さに参った。
今年の山行の中で、最も汗だくとなる。
雨の中を歩くのと変わらない状態である。
ガスの中を木道を行く |
ダイセンキャラボクの群生地 |
1,500m程度の標高では、「ハイマツ」は生えないのである。森林限界も越えていないし。
少しだけ花も咲いている |
ホタルブクロ |
ノアザミ |
頂上はもうすぐだ |
頂上直下の立派な案内図 |
霧の向こうが山頂だ |
大山頂上にて(本当は弥山のソバのプレートです) |
いろんなものが見えるようです。晴れていれば |
周囲は、雲に覆われ、残念ながら展望は全くない。
剣ヶ峰へ続く稜線が、見ものであったのに何も見えない。
時折、雲が薄くなる。
晴れるのを待って1時間半も山頂でゴロゴロしていたが、遂に晴れず。
時折、一部分だけ晴れ、期待を持たせるが、 |
コーヒー飲んで、ひたすら晴れるのを待つ |
主稜線方面 なんにも見えないけど |
そのプレートのすぐ後ろまで、山の崩落が進んで来ており、立ち入り禁止のロープが張ってある。
実は剣ヶ峰(1,729m)は立ち入り禁止の上に、弥山山頂(1,709.4m)もここではない。
人工的に作られた大山山頂であります。
立派な頂上の設備、整備された木道も頂上崩落へのせめてもの対応なのであろう。
大山頂上のプレート |
12時を廻るも、晴れる気配もないので、下山開始である。
木道、階段をひた走り、行者登山道へ入る。
暫くすると大きな涸れ谷に出る。
こんな山道が続く |
大山寺方面に方向転換 |
涸れ谷を往く山岳パトロール |
大山北壁が雲の合間から見えてきた |
この稜線がかつての縦走路だ |
ここだけ見れば、穂高の岳沢か涸沢かと思うような景色である。
主峰の剣ヶ峰(1,729m)もはじめてその姿を現す。
今は崩落のため立ち入り禁止となっているが、かつては、あの主稜線を縦走できたのである。
大変残念である。
あっという間に曇っちゃう |
大神山神社奥宮 |
奥宮に至る参詣階段 |
・階段、木道が整備されすぎており、登山というより参拝であった。
・展望がなく、しかも暑く、汗だくで疲れた。山行としては面白みに欠けた。
・主稜線の縦走ができなくなった今、登山の楽しみも薄れてきていると感じた。
下界はもう秋の良い天気 |
大山は、いまだ雲の中だ |
日程:2016年9月9日(金) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り
当初計画:大山登山口駐車場(8:46)-三合目(8:55)-行者谷分かれ(9:22)-六合目避難小屋(9:37)-発(9:50)-大山山頂(11:10)-(昼食)-発(12:00)-六合目避難小屋(13:00)-発(13:10)-大堰堤(14:00)-発(14:10)-二股(14:40)-大山寺(15:00)
コースレコード:大山登山口駐車場(7:57)-三合目(8:46)-発(8:55)-五合目(9:20)-六合目避難小屋(9:37)-発(9:55)-八合目(10:20)-大山山頂(10:48)-(昼食)-発(12:05)-石室(12:17)-八合目(12:29)-六合目避難小屋(12:44)-行者谷分かれ(12:57)-元谷避難小屋・大堰堤(13:25)-発(13:45)-(大神山神社奥宮参拝・大山寺参拝)-駐車場(14:40)
実歩行時間:4時間40分
大山主稜線と北壁 |