| 裏磐梯サイトステーションより磐梯山を望む |
2月の連休に福島方面で3日間にわたり、H君とスノーシューイングに行ったのでご報告。
H君は最近登山ではなくスノーシューイングを専ら行っており、毎週のようにあちこち歩いているようである。
今回のルートは全てH君にお任せなので、そこに行くまでどんなところか分からないというミステリーツアーの要素もあり、またスノーシューイングは普通では行かないようなルートも辿れるため、結果として詳しいルートなどはよくわかりません。よってコースタイムなども大雑把なものとなっております。
使用用具についても、H君と同じものを揃えるという、まねっこのマネリンで参加しており、全くの素人なのであります。
かくして3日間のスノーシューイングのはじまりはじまり。
Day1-1 フォレストパークあだたら -初スノーシュー-
![]() |
| フォレストパークあだたら全体MAP 上方にある森林館から出発 |
まずはスノーシューのトレーニングに「フォレストパークあだたら」のハイキングコースを散策。
森林館そばの第2駐車場から出発する。
天気はまずまず、雪質もまずまず、足鳴らしには絶好であった。
ハイキングコースには、カモシカやウサギなどの足跡があり、カモシカを探してしばらく足跡を追跡するが、見つけることはできなかったのでした。
| 立派な案内板 |
| 展望台 (木が大きく展望できない) |
| 初のスノーシュー |
| 絶好のスノーシュー日和 |
| 道標あっても道はない |
| カモシカの足跡か |
| これはウサギ |
| これはスノーシュー |
| これはH君 |
| 気持ちのいい天気だ |
| 森林館まで戻ってきた |
Day1-2 あだたら高原スキー場 -トレーニング-
| あだたら高原スキー場 |
フォレストパークをあとにして、岳温泉の鏡ケ池のハイキングコースに向かう。
先週は雪が積もり、絶好のコンディションだったとのことですが、コースは綺麗に除雪されており、だめだめ。
ということで、あだたら高原スキー場に転戦。
| 岳温泉鏡ケ池 |
あだたら高原スキー場に到着。
スキーゲレンデを横目に、あだたら渓谷自然遊歩道へ。
くろがね小屋に続く登山道でもあり、登りもありスノーシューの練習にはもってこいである。
鳥川橋付近まで行き、折り返す。今度は下りとなる。
鳥川橋付近まで行き、折り返す。今度は下りとなる。
夕方となり、日も翳ってきているが、登山道を歩くということは、きっと明日の額取山登山の予行演習なのであろう。
それにしてもスキーゲレンデにスキーヤーの少ないことよ。
もう夕方でリフト終了の少し前ではあるが、ガラガラである。
スノーシューよりスキーのが面白いんだけどねー。
| あだたら高原スキー場 |
| 無人のリフト乗り場 |
| 道標は雪に埋もれ見えない |
| くろがね小屋に続く道 |
| 今日はここで折り返す |
| スキー場まで戻ってきた |
| もう日没間近 |
本日は、スノーシューの練習を2ケ所でおこなったが、平地は快適だが、登り下りは、ちょっとコツが必要だ。
感想としては、よく言えばアイゼンとワカンのハイブリッドという感じの良いとこどりの設計であり、平地の深雪には非常に有効であろう。
結構、快適に雪の上を歩くことができるのだ。
この時はまだ、翌日のスノーシュー登山の過酷さを知らなかったのである。
Day2 額取山(安積山) -スノーシュー登山-
![]() |
| 雪多く弘法清水までしか車で入れない |
スノーシューイング2日目。天気もまずまずであり、今日がメインの額取山登である。
「額取山(ひたいとりやま)は、郡山盆地と猪苗代湖の間の標高1,000m前後の山々が連なる尾根の北端に位置する山である。標高は1,008.7m。
額取山はまたの名を安積山と呼ばれ、安積地方の代表的な山として、昔から人々に親しまれてきた。
安積山とも呼ばれ、古くは万葉集にも詠まれた山である。額取の意味は、八幡太郎義家が元服の儀式で髪を剃ってことに由来するといわれる。途中の大将旗山もまた義家が軍旗を掲げた場所といわれる。」
ということは、後で調べて分かった。
正直な話、 H君が「大将旗山からだと稜線歩きで楽勝。今は登山口まで車入れないけど。」
とか、「登りは高尾山くらいかなあ。そんなに登らないよ。」とか言ってたのを、真面目に聞いていなかった。
実際、額取山という名前すら、H君に聞くまでは知らなかったのでした。おいおいおい。
8時半に弘法清水の駐車場を出発。
登山口まで車道をひたすら歩く。
天気もまずまずで平坦な車道を行くので快適である。スノーシューイングも悪くない。
天気もまずまずで平坦な車道を行くので快適である。スノーシューイングも悪くない。
同時刻に数人の登山者が出かける。彼らはスノーシューも持参しているが、登山靴+アイゼンという標準雪山装備の人が多いようだ。
うちのチームは、全行程スノーシューイングで勝負だ。
| 弘法清水の駐車場を出発 |
| 雪の車道を行く |
| 車道歩きが長い長い |
| 振り返ると絶景 |
| 登山口にようやく到着 |
ここからが、いよいよ額取山への山道となる。
急斜面に対するスノーシューの食いつきはいまいちだし、天気は高度が上がるにつれ、どんどん悪くなるし、あとから来た登山者には全部抜かれちゃうし、思ったより勾配きつくてヘタれるし、と言い訳をしつつ、前をスイスイ登っていくH君の姿が遠くなっていく。
| とっとと出発するH君 まだ日差しがある |
| いきなり登りが始まる |
| すでにヘタレている模様 |
それでもなんとか山頂に到着。
こりゃ高尾山じゃないぜーー!
この頃には、すっかり吹雪となっていて、当然、期待した展望はない。
計画では山頂付近で昼食の予定であったが、あまりの寒さと強風で無理。
すぐに降りるしかない。
| 山頂は吹雪で寒い |
| 元気に吠えるH君 |
| なんとか頂上に到着した模様 |
| 烈風吹雪の中を下山開始 |
下山がまた一苦労。
スノーシューイングって、語感だけ見ると、スイスイ滑りそうな感じであるが、どっこいそうじゃない。
下りのが疲れちゃうのである。
H君は雪の中を滑らせて降りろ、と言うのだがそんなことは無理。
カカトが上がるのは、利点だが、どうしても前についているツァッケ(アイゼンの爪のことです)が引っかかるよー。
カカトが上がるのは、利点だが、どうしても前についているツァッケ(アイゼンの爪のことです)が引っかかるよー。
ザー!ザー!と降っていくH君の真似をしようにも、ショボショボショボショボ降りていくしかないのである。
なんとか山道を降りきり、最後の車道に入るがその長いこと長いこと。
なんとか山道を降りきり、最後の車道に入るがその長いこと長いこと。
朝、通った時には、そんなことは思わなかったのだが。
| 山頂付近は木々も凍っている |
| 降りるに従って天気回復 |
| 長い車道を戻る |
| スノーシューありがとう |
ようやく駐車場までたどりつく。
ここまで来ると吹雪は止み雲もなく、青空さえ見える。
ギリギリまで車に近寄り、ついにスノーシューを脱ぐ。
ギリギリまで車に近寄り、ついにスノーシューを脱ぐ。
これにて全行程スノーシュー登山を達成!
5時間を超える苦闘はこうして終わった。
5時間を超える苦闘はこうして終わった。
今日はこれにて終了。
正統派のスノーシューが楽しめるであろう裏磐梯へ移動する。
正統派のスノーシューが楽しめるであろう裏磐梯へ移動する。
Day3-1 五色沼湖沼群 -彷徨-
![]() |
| 夏も快適な五色沼湖沼群 |
雲は多いがようやく晴れ間が覗く。
宿泊地の裏磐梯レイクリゾートを遅めに出発。
今日は五色沼湖沼群に行ってみよう。
ホテルでも多くのスキーヤー・ボーダーに混じり、数十人のC国人がスノーシューの準備をしていた。
人気の五色沼は、もしかしたら大混雑となっているのではないか。そしたら、嫌だなあ。
| 今日も快調H君! 柳沼が見えてくる |
| 柳沼に到着。結構大きい沼だ |
| 湖面は歩けない。残念! |
| ウサギの足跡 |
| 弁天沼へ向かう |
| 弁天沼に到着 |
| 弁天沼も湖面は歩けないだろうな |
| だいぶ晴れてきた |
| 弁天沼全景 |
雪景色の素晴らしい弁天沼まで来たが、このあたりも我々の他に人影は見えない。
ここに来るまで出会ったのは、2グループ6人だけである
H君が通常ルートを極力外れて新雪を踏んだことも一因ではあるが、あのC国人の団体は一体どこへ行ったのだろうか。特別インバウンドルートでもあるのだろうか。
| 竜沼方面へ道なき雪原を行く |
| もうどこだか分からない |
| 竜沼に到着 |
| 続けて深泥沼に到着 |
深泥沼に到着し、残りは赤沼くらいなのだが、お昼近くなって来たことと、景色の変化もなくなって来たこともあり、この辺で引き返すことにする。
引き返すと言っても、来た道は無視し、方角だけ見極め、樹林帯の中を進むのだ。
スノーシューの醍醐味。彷徨、徘徊だ。
| 誰かが作った雪だるま |
| 本来こんな人である。 |
| 私は、まだまとも |
| 青沼 今日は青くない |
| 青沼全景 |
帰りはほとんど、遊歩道でなく、未開の樹林を彷徨して来たが、最後は、往路で見落とした青沼に寄って、スノーシュー彷徨は終了。
この頃にはだいぶ青空も見えて来た。
| 桧原湖への道標か |
| 裏磐梯物産館 屋根の雪がすごい |
| 裏磐梯レイクリゾート駐車場がゴール |
Day3-2 磐梯山遠望
お昼もすぎ、あとは帰るだけであるが、H君がラーメンが美味いと言う「タカ食堂」に寄って昼食とする。山塩ラーメンのセットを頼んだが、ラーメンは大変おいしかったのだが、ちょっと量が多すぎてびっくりである。すいません、ご飯残しちゃったよ。
腹一杯で、外に出ると、青空。
そう言えばここに来てから、天気が悪く一度も磐梯山を見ていない。
そう言えばここに来てから、天気が悪く一度も磐梯山を見ていない。
急遽、H君おすすめの磐梯山がよく見えるスポット、裏磐梯サイトステーションに向かい、なんとか磐梯山を眺めることができたのでした。
| 山塩ラーメン定食 ベーコンエッグまで付いてる |
| 会津の主峰 磐梯山 |
これにて、3日間にわたるスノーシューツアーは無事終了である。
予定していた行程は、ほぼ達成した模様である。
H君3日間ありがとう。また連れてってくださいね。
<山行記録>全行程スノーシューイング
日程:2025年2月22日〜24日
同行者:Hさん
同行者:Hさん
コースレコード;
22日 天候:曇り
フォレストパークあだたら (13:00〜14:50)
あだたら高原スキー場 (15:40〜16:30)
実歩行時間:2時間20分
23日 天候:曇り時々吹雪
額取山登山
滝駐車場(8:30)-滝登山口(9:15)-額取山(11:35)-発(11:55)-滝登山口(13:20)-滝駐車場(14:05)
実歩行時間:5時間15分
24日 天候:曇り時々晴れ
五色沼湖沼群 (9:45〜12:40)
実歩行時間:2時間55分
<補足>
裏磐梯で我々が泊まったホテルは、「裏磐梯レイクリゾート 五色の森」である。
当初、H君が予約してくれたのは、吾妻連峰山麓の高湯温泉にある「花月ハイランドホテル」でした。
ところが、宿泊1週間前の2月17日におきた硫化水素による事故により、休館キャンセルの連絡があり、急遽、裏磐梯に変更。
実際は裏磐梯レイクリゾートしか空いていなかったとのことである。
裏磐梯レイクリゾートは宿泊してみて、なかなか良いホテルだったので少し宣伝。
ここもインバウンド効果かSDGsか多様性かなんだか知らないが、C国人の団体が大挙押し寄せている。
お土産売り場などには、大量発生して阿鼻叫喚。
しかし、宿泊フロア、夕食朝食ブッフェ、エレベーターなどでは、ほとんど出会わなかった。
非常にうまく動線を分離している。見事であった。
しかも、H君のコネ?で、角部屋スーペリアルにアップグレードしてくれた。
しかも、H君のコネ?で、角部屋スーペリアルにアップグレードしてくれた。
とても良いホテルであった。
| 裏磐梯レイクリゾート (旧裏磐梯猫魔ホテル) |
| 角部屋スーペリアル |
| ホテルの窓から桧山湖 |


