今回もUさん夫妻に同行である。
午前8時 ようやく日の出である。 |
船着き場から遊覧船に乗る。
セント・バルトロメ (St.Bartholoma)という教会のある港まで、絶景の遊覧がはじまる。
波止場から遊覧船に乗る |
セント・バルトロメ |
パンフレットにも「足をのばせば、「氷の礼拝堂」をも訪れることが可能です。-中略- ここまでは往復約2時間です。」とある。
軽トレッキングだ。
道を見ると奇麗に整備されており、山靴を履くこともなかろうということで、スニーカーのままハイキング開始。
紅葉の山道を行く。
ほとんど人景もなく、静かな山道である。
静かな山道を行く |
しかし、この奇麗に整備された道を抜けるとなんだか様相が変わって来た。
きちんと道はあるのだが、かなりの勾配と本格的な山道になって来た。
もう、少し歩けばで着くだろうと先に進む。
周囲は両側を大岩壁に挟まれた谷筋の山道と変わり、1時間以上歩いたところで完全なガレ場となる。
しかも「ここから先は危険、行くなら自己責任で」という看板が立っている。
だんだん山道になってきた |
目指すアイスチャペルは、どこにあるのかさっぱり分からない。
遠くに懸垂氷河が2本見える。
私が冗談で「アイスチャペルって、あの氷河にあるんじゃないの?」と言う。
そりゃないでしょ。ってことで更に先に進む。
氷河の末端が見えるところまで到着。ここまで1時間半掛かっている。
ちょうど氷河の方から降りて来た登山者にアイスチャペルの場所を聞く。
なんと「氷河を越えたところ」との答え。(実は後によくよく考えれば、英語の聞き違いで氷河の前の丘の向こうだったような感じ)
後で調べると氷河の上の山は、ドイツ第3位の高峰ヴァッツマン山(Watzmann 2,713m)であった。
この山を登るにはクライミングで岩壁を攀じるしかなく、約100人もの犠牲者を出しているということであります。
まあ、ドイツの谷川岳ってとこでしょうか。
完全に岩の道になってきた |
この氷河のどこかにIceChapelが |
しばらく前進するも、スニーカーじゃこれ以上は無理。
涸沢からザイデングラード (Saitengrad)へ向かう岩道みたいなところである。せめて山靴履いてればなんとかなったかも。
ここで潔く撤退を決意。
来春に捲土重来を期そう。
見事なカール地形と紅葉を楽しみながら、下山。
セント・バルトロメに戻り、レストランで遅い昼食。
帰りの湖遊覧は、往きにも増して見事な紅葉が楽しめ大満足。
今回はハイキングの心構えで本格的登山になってしまった。
もちろん、事前調査を怠ったのが敗退の原因で、大反省であります。
<山行記録>
日程:2012年11月4日(日) 日帰り
同行者:Uさん夫妻
天候:晴れ
コースレコード:Konigssee Seelande(10:35)-(遊覧船)-St.Bartholoma(11:35)-IceChapelの近くまで<撤退>(13:05)-St.Bartholoma(14:00)-(昼食)-St.Bartholoma(14:50)-(遊覧船)-Seelande(15:40)
実歩行時間:約2.5時間