2025.12.5 【小笠原① 父島 衝立山&ハートロックへ】ガイドツアーで楽々トレッキング

ハートロックより母島方面を望む
父島到着2日目。
本日は、父島の南端に近いハートロック(千尋岩)を目的地とした父島屈指のトレッキングコースを征く。
所要時間は6時間程度だそうである。
ガイドさんの説明に寄れば、午後3時頃には登山口に戻って来れるとのこと。
おいおい、標高差400m、往復でも8kmほどの行程だよねー。
亜熱帯のジャングルトレッキングなので時間がかかるのかな。

そもそも、このルートは、ガイドさんが同行しなければ入山できないルートである。
HISのオプショナルの現地アクティビティのお知らせには、トレッキング1日ツアー(ハードコース)として設定されており、その留意事項として、くるぶしを覆う登山靴、登山の服装、雨具必携、水2リットル以上は持参とある。
すいません。舐めてはいけないのである。
ガイドツアーは、だいぶ前に白神山のマザーツリーを見に行くのに参加したことがあったが、それ以来となる。
詳細なマップ無し
画像は全てクリックで拡大します
宿泊している二見港そばにあるホテル(ホテルの名前はハートロックヴィレッジ)の前で待っていると、ガイドさんがミニバンでお迎えに来てくれた。
15分程のドライブで登山口のある小港駐車場に到着。

本日のメンバーは、ガイドのK氏、ゲンゴロウお宅の若者とその相棒、単独参加のカメラ小僧そしてU君と私の6名のパーティである。
ガイドのK氏は、前夜もナイトツアーに同行してくれた人なので、安心である。
小港駐車場を出て登山口へ向かう

立派な登山口である。いろいろ書いてある
小港駐車場から川沿いの車道を少し歩くと、登山口となる。
森林生台家保護地域ということで注意事項もいろいろあり、山靴の消毒、衣服のゴミ取りなどを行い、入山する。
登山届はちょっと変わっていて、人数分の小石を缶に入れ、下山したら缶を空ける方式。
ガイド同行が原則なので、こんな方法で良いのであろう。
賽の河原に石を積む。のとは違うのであろう。

いよいよトレッキング開始。
登山道は整備されており、運動靴でも大丈夫そうである。
しかし、ハードコースである。舐めてはいけない。
かつての集落跡地。いろんな樹木が野生化して生えている
戦時中の掩体壕か
戦前の集落の跡地だそうだ。
かなり人は住んでいたようだ。
常世の滝を通過。
滝としては大したことはないが、貴重な水源であったようだ。

大型のヘゴ 通称マルハチ 固有種です
躑躅山 山頂付近に固有種ムニンツツジの原木があるらしい
枕状溶岩 これは固有種ではなかろう、
鹿が躑躅山の絶壁頂上付近にいる。
鹿は、戦後、アメリカ人が持ち込んで、野生化して繁殖したとのこと。
自然遺産にとっては天敵なので、駆除対象。
駆除対象と言えば、特定外来種のグリーンアノールもいた。
グリーンアノール君
鳴き方が本土と違うウグイス
典型的なテングタケ 食べちゃダメよ
アオガンピ これも食べちゃダメよ
タコノキの実 これは食べられそう
タコノキでかい!
朝立岩 なんじゃ?
ビンは戦前のものとのこと
振り返れば朝立岩
コンプライアンス違反のひでえ名前の小ピークをすぎる頃から、太平洋戦争時の遺構がそこここに現れる。
この島全体が、日本軍の監視基地であったようで、トーチカ、レーダー基地等が整備されたそうだ。奇しくも硫黄島が陥落し、日本本土へB29が無着陸で往復できるようになり、父島は戦略的価値を失い、戦場とはならなかったのである。
ただし、硫黄島へ帰投するB29の余った爆弾が投下されたこともあり、被害はあったようである。
戦時中のエンジンの残骸
これはTOYOTA製
これは今は無き日産製
ガジュマルの森は壮観であり、島民の遊び場でもあったようだが、このガジュマルとて外来種であり、先人が持ち込んだものであるそうだ。
南の島には欠かせないガジュマルではある。
お猿(外来種)が生息している
ガジュマルの森を抜け、11時50分に衝立山に到着。ここが本日の最高地点298mのピークだ。
父島の最高峰は、中央山の319mであり、名前の通り島の中央部にある山だ。
整備されたルートがあり、往復30~40分程度で登頂可能だが、あまりにもお手軽なので今回はパス。
衝立山298m 眺望はない
衝立山を越え、しばらく歩くとようやく南側の海が見えてくる。
あいにくの曇天で、ボニンブルーとはいかないが、壮観だ。
我々が目指すハートロックも見えてくる。
ハートロックにはすでにかなりの人が到着しているようだ。
衝立山中腹よりロックハート方面
12時30分、本日の目的地であるハートロックに到着。
ハートロックに到着
岩の上に置かれたHeartRock
3パーティ10人ほどの先着者がいる。
我々とは異なる衝立山をショートカットするルートで来たようだ。
復路に衝立山経由のルートを取るのであろう。

さて、ハートロックであるが、ただの断崖絶壁の最上部である。
そもそも岩の上が広く千尋岩という正式名称があり、赤い火山灰が露出した広場である。
標識も何もないが、ガイドさんが作成したという山頂標識HeartRock 250mという板が置かれていた。
下の写真は、母島へ行った帰りに、ははじま丸から撮影したハートロックである。
真正面ではないため、かなり歪んでいるが、真ん中の赤い部分がハートの形に見えますか?
このハートの右上のあたりに我々はいるのである。
ははじま丸から見たハートロック全貌
相変わらずの曇り空ではあるが、絶景を楽しみつつ昼食。
断崖絶壁を見下ろす
うっすらと見える母島
ハートロックに立つ
昼食を終える頃には、先行パーティは帰路に付き、我々だけのハートロックとなる。
13時20分。我々も帰路に付く。

復路は基本は往路と同じ道を戻るが、衝立山を迂回するルートである。
ハートロックよ。さようなら
帰路は大分ジャングルトレックの勝手も分かってきたので、余裕である。
今日は曇り空であるが、気温も22°C前後で、暑くもなく快適。
ガイドさんの説明も多岐に亘り、結構勉強になった。
快適なガイドツアーであった。
なんだっけ?コケでできたイルカだっけ
これはゾウさんか
これはもしやコダマでは?まさかなー
分岐点に到着
綺麗なサルオガセ
オオハマボウ
ガイドK氏の言った通り、15時すぎには登山口に到着。見事である。
駐車場近辺で、固有種のアカガシラカラスバトをガイドさんが見つけて教えてくれる。
このカラスバト。小笠原では赤ぽっぽと呼ばれている。
一時は30〜40羽に減少してしまい絶滅危惧種となっていたが、最近は天敵の野ネコ、野ネズミの駆除を徹底し、600羽程度まで増えてきているそうである。

ちょっと頭が赤いのまでは確認できない
1杯1,500円也
USK Coffee入口
駐車場近くのジャングルの中に、ポツンと一軒家のUSK Coffeeというコーヒー豆を栽培し、カフェを営んでいる店に寄る。
いろいろメニューはあったが、ここは自家製コーヒー一択でしょ。
コーヒーは、1杯1,500円なり。

コーヒーを飲みながら、当初のハードコースの留意事項を思い出す。
2リットル持って来いと指示された水も500ccも飲んでないし、ハイカットの山靴を履いてこいと言われたがローカットのトレッキングシューズで済んだし、高低差があまりなく、登山道も整備されていたので疲労感も全くないし、あの指示は一体誰に向けた留意事項だったのだろうか。
ちょっと肩透かし。

いずれにせよ、今回のハートロックトレッキングは、天候も上々、ルートも良く、景色も絶景、同行者もユニークで面白く、ガイドもパーフェクトという、奇跡的なツアーであった。

<山行記録>
日程:2025年12月5日(金) 日帰り
同行者:Uさん (ガイドK氏、ゲンゴロウお宅と相棒、カメラ小僧)
天候:曇り

当初計画;ガイドツアーのため不明
一般的なコースタイム;小港駐車場登山口-(140分)-衝立山-(25分)-ハートロック-(120分)-小港駐車場

コースレコード;小港駐車場登山口(8:45)-わらび沢(9:40)-衝立山(11:45)-ハートロック(12:30)-(昼食)-発(13:20)-登山口(15:20)

実歩行時間:小休止・見学多く4時間半くらいか (コースタイム:4時間45分)
アオサギ 中に菅田将暉は入っていない