2014.5.24 【尾瀬ケ原トレッキング】2年ぶりのホーム復帰戦

ミュンヘンへポイされていたこともあり、約2年ぶりの日本の山である。
ここしばらく、ろくにトレーニングもしていない状態だったので、日本復帰戦はあまり標高差のない場所をと考えていた。
逆さ燧ヶ岳

たまたま、S夫妻が尾瀬に行くというので便乗することにした。
尾瀬はまさに復帰戦に相応しい。

今日のルートは、ごく標準的な尾瀬ケ原トレッキングであるが、前週まで山の鼻への木道は積雪が残っていたという情報もあり、頭の中には、残雪残る尾瀬ケ原にミズバショウの大群落、さらにはザゼンソウとシラネアオイの姿が浮かんだのであった。

ただそうなると、当然のごとく、この快晴の土曜日。尾瀬ケ原は長蛇の列、木道上のドラクエ歩き、団体観光客がバッジ付けて突進!という悪夢が浮かんだのであった。

幸か不幸か、これらの期待、懸念はことごとく裏切られることになるのである。
写真はすべてクリックで拡大します。
朝まだ明けやらぬ午前4時。東京の自宅を出発。
S君駆るハイブリッド車は上越道を爆走する。
途中、全く休憩もせず、渋滞もなく、前の車を煽り、ガソリンをぶん撒きつつ、あっというまに尾瀬戸倉駐車場に到着。
第一駐車場になんなく駐車することができた。
予想に反し、やけに空いているのである。
まあ、朝が早いからであろう。早起きは三文の得、爆走にも意味はあったのである。

鳩待峠行きのシャトルタクシーもすぐに出発。
午前7時には鳩待峠の尾瀬ケ原入山口に立っていたのである。

まだまだ残雪が残る山道

 木道に雪は無いが、今年は雪が多かったのか倒れている木々が散見される。
シラネアオイの群落地(結構急な崖)はごっそりと土がえぐられ、花は一輪も見えなかった。

ところどころに積雪はあるもののコースタイム通りに山の鼻に到着。


しかし、ほとんどミズバショウが咲いていない。
尾瀬植物研究見本園の群落地帯にも小さな花がチラホラ咲いているだけである。
花のピークには1週間いや2週間早すぎたのである。




それでも晴天の尾瀬ケ原は我々を飽きさせることはなかった。
残雪が消えたばかりの尾瀬ケ原はまだまだ早春の様相。
一面に広がる尾瀬ケ原はまだ冬枯れのまま、緑の大草原となるには数週間早かった。
牛首十字路を経由して、竜宮小屋までの木道は、人影もまばら。
残雪残る至仏山。一度は行きたい景鶴山。そして燧ヶ岳の威容は存分に楽しめたのである。

かなり良いペースで竜宮小屋に到着。
お目当てのザゼンソウを探す。3株発見するも、これもまだ蕾という結果である。
花を見るという点では、惨敗である。

希少なザゼンソウの蕾であります。
おにぎり、カップラーメンなどでゆっくりとお昼休憩。
荷揚げのボッカさんも健在
まだ昼前でもあり、ヨッピ橋を経由して、山の鼻まで戻ることにする。

至仏山はまだまだ残雪多し
燧ヶ岳はいつみてもかっこいい
ほとんど人影無し
心地よい五月晴れの木道を快調に飛ばす。
ところどころ補修中の木道があるが、そこにある刻印を見ると、環境省と刻印と並んで東京電力の刻印が復活していた。
水源と自然を守る東電マンの復活は喜ばしいことである。




山の鼻から一気に鳩待峠まで登り切り、約5時間の復活山行は無事終了。

やはり日本の山が一番であります。
尾瀬ケ原パノラマ


<山行記録>
日程:2014年5月24日(土) 日帰り

同行者:S夫妻

天候:晴れ

当初計画:
鳩待峠-[60m]-山の鼻-[45m]-牛首分岐-[30m]-竜宮小屋-[30m]-ヨッピ橋-[40m]-牛首分岐-[45m]-山の鼻-[80m]-鳩待峠
歩行予定時間:5時間30分

コースレコード:
尾瀬戸倉駐車場(6:35)-発(6:50)-タクシー-鳩待峠(7:10)-発(7:30)-山の鼻(8:30)-発(8:50)-牛首分岐(9:30)-休憩(9:40)-発(9:50)-竜宮小屋(10:30)-昼食-発(11:35)-ヨッピ橋(12:00)-発(12:05)-牛首分岐(12:40)-発(12:55)-山の鼻(13:25)-発(13:40)-休憩(14:20)-発(14:25)-鳩待峠(14:45)-発(14:55)-タクシー-尾瀬戸倉駐車場(15:20)
実歩行時間:5時間