2022.1.4.【天城連山 万三郎岳・万二郎岳 新春初登り】とりあえず、天城こえ〜!

伊豆スカイラインより
2022年の初登りは天城山。
伊豆半島の最高峰ではあり100名山であるが、標高は1,400mほど。
ちょっと冬場にしか登る気がしない山である。

途中、箱根ターンパイク、伊豆スカイラインを経由するので、ドライブには最適である。
今回は、愛車VEZEL君のラストランも兼ねて天城山を目指すこととした。
じゃ、最後、行ってきます!
ちょっと長くなるが、Wikipediaでは、次のように紹介されている。
「天城山は、静岡県の伊豆半島中央部の東西に広がる山。天城山は連山の総称で、天城連山や天城山脈と称されることもある。日本百名山の一つ。伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1,197m)等の山々から構成される。東西の山稜部は富士箱根伊豆国立公園に指定されている。」
登山については、
「天城山は著名な登山家である深田久弥に日本百名山の一座として選ばれ、登山シーズンには多くの登山客を集める。山稜は森林限界を超えていないため、登山道の大部分が広葉樹に覆われている。そのため、万二郎岳から馬の背に至る鞍部にある2箇所の岩場と、八丁池展望台、山体西部の青スズ台で展望が開ける程度である。最高峰である万三郎岳においてもわずかに北方が望めるほど。
万二郎岳と万三郎岳の間の馬の背と呼ばれる尾根には、登山道がアセビの樹林の中を通るアセビのトンネルがある。また万三郎岳の北東側にはシャクナゲ群生地がある。
なお、天城山は積雪があるため、冬期登山の場合はアイゼンが必要になることがある。」
写真はすべてクリックで拡大します
目指す天城高原ゴルフ場のハイカー専用駐車場までは、片道200km程。
かなりのロングドライブとなる。
本日の同行者は歩荷志願兵AのSM君である。(コードネーム:BASM)
今回はトラブルなしで行きたいものである。

箱根ターンパイクを一気に駆け登る。
伊豆スカイラインに入り、玄岳近くの駐車場で休憩。
富士山を眺める。
本日、天気は快晴、風は少々強めで、気温は低い。
再び車に乗り、天城高原を目指すが、路面が怪しい。
車載の外気温計は摂氏2度を指しており、低温度警告が点灯する。
あいにく、今回はノーマルタイヤで来てしまった。
所々、冠雪があり、ちょっと慎重になる。

とは言え、天城高原の出口までは問題なく走破。
ここで、トラブル①発生。
朝食はおろか、飲料水、昼食を購入する店が見当たらないのである。
天城高原インターを出て、伊豆高原 旅の駅「ぐらんぱるぽーと」まで一度降りるが、まだ開店前。
しばらくするとコンビニを発見し、ことなきを得る。

再び、登り返し、天城高原ゴルフ場の駐車場に向かうが、いよいよ路面がシビアな状況に。
日陰では凍結しており、時々TRCが発動する。
なんとか滑らずに駐車場に着いたのが10時前である。
当初予定にさほど遅れなかったのでまずは良し。
駐車場付近の路面
駐車場は広く、7、8台の車が駐車している。
まあ、ガラガラである。
今日は山中ではそれほど登山者に会わないであろう。良きかな良きかな。
立派なハイカー用駐車場
まずは万二郎岳を目指す。
道標もしっかりした良い山道で、サクサク登れる。

快適に登り始める
雪の上にハッピーニューイヤー(借用)
熱海方面  丹沢の大山が見える
時折、冠雪や凍結した箇所はあったが、気にするほどではなく、ほぼコースタイム通りに山頂着。
気温は低いが、まずは第一目的地に無事到着。
ただ、森林限界を超えていないので、山頂ではあるが展望はあまり良くない。
万二郎岳山頂
元気かどうか不明のSM君
写真だけ撮って、万三郎岳へ向かう稜線に入る。
稜線もほぼ展望はなく、時々、木々の切れ目から富士山や相模湾が見えるだけである。
太平洋が垣間見える
伊豆諸島 利島、新島が見える
丹沢山塊 湘南方面
アセビトンネルを行く
稜線なのに何も見えない登山道
石楠立で休憩 シャクナゲも多い
雪が多くなってきたかな
富士山はときどき見える
稜線を歩き、ふと気づいた時にはすでに万三郎岳の山頂であった。
ここまでほとんど人に会わなかったが、山頂では2パーティ3人の登山者が休んでいた。
万三郎に着いちゃった

すでに12時半を廻っているので、昼食とした。
しかし、ここでトラブル②が発生。
ガスバーナーの火力が全く出ない。
しばらく頑張ったが、コーヒーは諦め、ぬるま湯で我慢するしかなかったのである。
原因は気温が低すぎ、ガスがうまく気化しないのだろう。
以前、那須岳と丹沢で同じような事象があったが、改めて寒すぎることに気づく。
マイナス10度前後か。
風はそれほどでもないが、SM君が「寒い寒い」を連発し、後片付けをしている私を置いて先に下山を開始する始末。
私は後片付けしながら、ソロ登山のジモティとお話し。
ここにはしょっちゅう来てるそうで、散歩に来たようなもんらしい。
御殿場の馬刺の店が美味しいと盛んに勧めてくるが、関係者かも。

ここでトラブル③。カメラが作動しない。低温でバッテリーが死んだ。
これは初めてのことであせるが、ここまでブラブラと下げてきたのが原因か。
ケースに入れ、温めてやると復活した。

ということで下山開始。
下山開始である
凍りついた階段にびびるSM君
下山道は雪多し

ようやく雪道とお別れ
ここで最大のトラブル④である。
登ってきた道と違う山に入ったかと思うほど積雪が多い。
道も悪く、岩と雪のミックスを下るという嫌な感じの下山となる。
しかも長い。
SM君はよれよれと雪道に苦戦している。
午後になっても気温が上がらず、道は凍ったままであった。
解けたら解けたでドロドロでさらに事態は悪化したであろう。
いずれにしても、神経を使う下山となった。天城こえ〜〜!
なんとかほぼ予定通りの3時過ぎに駐車場に到着。
天城山山行終了である。
今回は、天城連峰の主峰に登ったが、近くには「天城山心中」で有名な八丁池をはじめ、浄蓮の滝や天城トンネルなどのメインの観光場所もあるが、今回はパス。
登山終了
みんな帰っちゃった
駐車場に着くと我々以外の車はもう2台のみ。
1台はBMW X5、2回もすれ違うも挨拶もしない「失礼金満オヤジ」だ。
もう1台は,下山時に追い越したザックも何も持たずに徘徊していた「何しにきたんだ?大丈夫かオヤジ」の軽バンである。
そう言えば、この山はオヤジしか会わなかったなあ。

軽食しか食べていないので、SM君に蕎麦屋かラーメン屋を探すよう指令を出し、シャボテン公園方面へ車を向ける。
しか〜し、午後3時過ぎに空いている店が皆無。トラブル⑤である。
仕方なく、朝方に通った伊豆高原 旅の駅「ぐらんぱるぽーと」まで降り、国道135号を北上する。
伊東を過ぎたところにある伊東マリンタウンにて、ようやく「桜海老かき揚げ丼付き蕎麦」にありつけたのである。
グランポートから海を見る
桜海老かき揚げ 旨し
その後は、名物の135号大渋滞に巻き込まれ(トラブル⑥)、鈴廣の蒲鉾店を横目に「こりゃ箱根駅伝より遅いぜい」とか文句を言いながら、家に着いたのは9時過ぎでありました。

思い返せば、いくつかの小さなトラブルはあったものの、天城山登山は快調、桜海老かき揚げは美味、VEZEL君のラストランも爽快であり、満足のいく山行&ドライブとなりました。

これまでいろいろなところに連れて行ってくれた愛車VEZEL君ありがとう!!
愛車VEZEL君
<山行記録>
日程:2022年1月4日(火) 日帰り
同行者:SMさん
天候:快晴なれど風強し

当初計画;天城高原ゴルフ場ハイカー専用駐車場(10:00)-四辻(10:15)-万二郎岳(11:10)-発(11:20)-万三郎岳(12:30)-発(13:00)-涸沢分岐点(13:55)-発(14:10)-四辻(15:05)-駐車場(15:20)

コースレコード;天城高原ゴルフ場ハイカー専用駐車場(10:05)-四辻(10:15)-万二郎岳(11:10)-発(11:20)-石楠立(11:50)-発(12:00)-万三郎岳(12:30)-発(12:55)-涸沢分岐点(13:35)-休憩(14:00)-発(14:10)-四辻(14:45)-発(14:50)-駐車場(15:05)

実歩行時間:4時間 (コースタイム:4時間15分)