2023.4.28 【快晴の乾徳山】8の字クラシカルルートコンプリート!

乾徳山頂上直下の鳳岩を見下ろす
GW渋滞が始まる前に数十年ぶりに乾徳山に行ってきた。
今回の同行者は、専属歩荷のSM君だ。

「乾徳山(けんとくさん)は、山梨県山梨市にある標高2,031mの山で、奥秩父の山域にある。山梨市北部の旧三富村域の中部からやや西方に位置する。南麓には笛吹川支流の徳和川が南東流し、徳和渓谷を形成しつつ笛吹川と合流する。西面には岩壁がそびえる岩山で、南アルプスや奥秩父の山々、富士山が遠望できる。東には南北に秩父往還が通じている。」Wikipediaより抜粋
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最近は、大平高原からの短いコースも開かれ人気だが、我々はクラシカルルートの8の字コース7時間一本勝負に挑戦だ。
疲れても頂上に自動販売機があるから大丈夫だ(ホントか?)
午前8時過ぎに山梨市徳和村にある乾徳山登山口駐車場に到着。
トイレ完備の綺麗な駐車場である。
第一駐車場はすでに満車だったので第二駐車場に車を停める。

天気は快晴。
4月であるのに暑い。日焼け止め必須である。
第2駐車場は綺麗でガラガラ

谷川の向こうに駐車場を見る
普通のニチニチソウが咲いている
白いフジも咲いていた
登山口への登山道を行く
「ここが登山口」です
正規の登山口に到着し、いよいよ山道に入る。
ここもクマさん注意ではあるが、今日は人も多いのでSM君がクマ鈴鳴らしても、出てこないだろうな。
牧場跡地なので、馬、鹿はいるだろうなSM君。
まずは国師ヶ原十字路を目指す。
途中、銀晶水、錦晶水を通り、順調に高度を上げる。
十字路にほぼ予定通りの時刻に到着。
暑い中、まずまずのペースである。
またも出ました「熊注意!」
この時期に多いウツボグサ
銀晶水 ほぼ枯れてる
針葉樹林を往く
まあタチツボスミレ
錦晶水
国師ヶ原十字路からの乾徳山山頂
この辺りはキャンプもできちゃう
帰路はこの十字路を大平方面へ
帰りもここを通る予定なので、さらに上にある扇平に歩をすすめる。
振り返ると快晴の空に雪を被った富士山が浮かんでいる。
なかなか壮観な眺めである。
富士山方面も晴れている
扇平に歩を進める
扇平は、「おうぎだいら」ではなく「おうびっぴら」と呼ぶらしい。方言だろうか。
とりあえず、乾徳山の稜線にある草原で、富士山の眺めも良く、ランチには好適の場所である。
少し早いが、最後のロッククライミングに備え、腹ごしらえ&休憩とする。
数組の登山者が通るが、扇平に寄らず、通過していく。
この絶好の休憩場所をスルーしちゃうのは、もったいないんですけど。
扇平に到着
扇平から富士を見る
今日のランチ
今日の専属歩荷
今日の富士山
もう一度富士山を見て、いよいよ最後の登りに出発だ。
ここから乾徳山への稜線は、ほぼ岩綾となる。
岩稜を往く
剃刀岩と云うらしい
ミツバオウレンがありました
頂上直下には鳳岩が聳え立つ。
20mほどの直登だが、鎖がついているので問題ない。
まずは怖がっていたSM君を先行させるが大丈夫そうで安心した。
古くから登られているので、ホールドスタンスもきちんとあり、正直、登るのはそう難しくない。。。。。
まずは小手調べの鎖場
暇なので富士山を眺める
鳳岩に取り憑くSM君
登り切ったSM君
鳳岩を登り切れば、もう頂上である。
頂上は狭いが展望は良い。
でも誰もいないので爽快である。
GW直前の来訪は正解だった。
当然ながら自販機はなかったが、絶景が待っていた。
登り切った専属歩荷の勇姿
富士山バックに記念撮影
乾徳山山頂2,031m
奥秩父方面の展望
金峰山の五丈岩が見える
南アルプス核心部
さてと下山開始である。
ほとんどの登山者はこの山頂から鳳岩を迂回し、同じ道を戻るようである。
我々は8の字フルコースなので、迂回下山路に踏み込む。
「ガレ場の急下降あり!」の立て看板があり、マップにも悪路と記載がある。
その通りで、この下山路はなかなか厳しかった。
足場が悪い上に急坂であり、膝にめちゃくちゃ負担が掛かる。
ころげ落ちぬようにのそのそと降っていくしかない。
振り返ると乾徳山山頂
岩場の下りが嫌いなSM君でした
稜線から降る道へ
ガレ場の急降下あり と書かれている

これもミツバオウレン
コバイケイソウの群落(多分)

イワキンバイ
タチツボスミレ
1時間半ほどで国師ヶ原十字路にたどり着く。
結構疲れました。
無人の高原ヒュッテのテラスにて休憩。
ここまでの行程で二人とも疲れていたので、8の字コースを行くか、ここから降りるか迷うが、大してコースタイムに違いはないということで、当初予定通りの道満尾根を行くことにする。
ここからはひたすら降りるだけである。
高原ヒュッテの赤屋根が見えてきた
十字路で右往左往する帽子無くしたSM君
樹林帯に入る前の最後の富士山
ヤマザクラ
まだ桜が咲いていました
大平高原駐車場がすぐそこだった
これもイワキンバイかなぁ 花の形状がちょっと
ヤマツツジ
何もない道満山
樹林帯を降りる
大平高原への分岐、道満山を越え、道満尾根の登山口に4時過ぎに着く。
ここからは徳和の集落地を抜け駐車場に4時15分に到着。
久々のロングトレイル完踏である。
無事に下山完了
熊避け柵を突破する専属歩荷

徳和村全景
爽快。三ツ矢サイダー
戻ってきました
駐車場にはほとんど車は残っておらず、我々がほぼ最後の下山者となった。
本日は、標高差が1,200m、コースタイム約7時間というコースであったが、へばりながらも8の字フルコースを踏破でき、また、天気も終日快晴であり、大満足の山行となった。
これなら、今年もなんとかやっていけそうだ。

ひとつだけ残念だったのは、下山時刻の問題で、近くの蕎麦屋、ほうとう屋などがすべて営業時間外で、どこにも立ち寄れなかったことである。

<山行記録>
日程:2023年4月28日(金) 日帰り
同行者:SMさん
天候:快晴

当初計画;乾徳山登山口駐車場(8:45)-乾徳山登山口(9:05)-国師ケ原十字路(10:45)-発(10:55)-扇平(11:40)-(昼食)-発(12:00)-乾徳山山頂(13:00)-発(13:15)-迂回下山道分岐(13:30)-国師ケ原十字路(15:00)-発(15:10)-車道出合(15:30)-徳和峠(16:40)-発(16:50)-乾徳山登山口駐車場(17:05)

コースレコード;乾徳山登山口駐車場(8:35)-乾徳山登山口(9:00)-銀晶水(9:35)-駒止め(9:50)-発(10:00)-錦晶水(10:30)-国師ケ原十字路(10:40)-扇平(11:10)-(昼食)-発(11:55)-乾徳山山頂(12:55)-発(13:10)-迂回下山道分岐(13:20)-休憩(13:55)-発(14:05)-国師ケ原十字路(14:40)-発(14:50)-大平高原分岐(15:10)-道満山(15:30)-徳和峠(16:05)-乾徳山登山口駐車場(16:15)

実歩行時間:6時間10分 (コースタイム:6時間55分)

扇平からの展望
(おまけ)専属歩荷の岩登り