2011.6.9 【尾瀬ヶ原ハイキング】 梅雨の晴れ間のズル山デイ

会社の友人が尾瀬へ連れて行けと言う。
水芭蕉が見たいそうだ。しかも、残雪期は嫌だと言う。休暇も取れぬと言う。

それでは、6月の中旬までの土日しか行くチャンスはない。
平日に休暇を取って行こうと提案するも、今度は6月下旬までは忙しくて行けないとの回答。
そうは言っても、6月の土日の尾瀬ヶ原の混雑を考えるとあまり現実的ではない。
6月初旬に休暇を取っての強行を提案すると、返信は、「尾瀬は遠いでした。」それを最後に音信不通。
はじめから言ってくれよ。それならこっちは、水芭蕉の最盛期の5月に行ったのに。

ということで、友人を捨て置き、なるべく早い時期に休暇を取って行くことに決めた。
週間天気予報、尾瀬Infoなどを情報源に決行日を6月9日木曜に決定。
日程の関係から日帰りで水芭蕉とリュウキンカがターゲットということで、尾瀬ヶ原・山の鼻近辺へのトレッキングとする。
尾瀬沼近辺ならともかく、山の鼻付近では水芭蕉は、今週あたりがラストチャンスだろう。
水芭蕉の花を見に行く
未明に家を出て、関越道で沼田ICを降り、戸倉Pからシャトルバスで鳩待峠へ。
途中、沼田付近で、雲が低く垂れてきて雨が降り出した時には、天気を読み間違ったか~と思ったが、尾瀬戸倉に着く頃には、天気も回復。晴れ間も見えてくる。読みが当たった。

平日の8時過ぎということもあり、鳩待峠付近はそれほどの混雑でもない。
中学生の野外授業だか遠足だかが何組か整列している他は、例によって中高年の夫婦や小団体が散見される程度。

鳩待峠は標高1591m。今日の最高地点から、尾瀬ヶ原に降りる山道に入る。
ここから約200m下れば尾瀬ヶ原・山の鼻(1400m)に到着する。往復するだけなら2時間程度の道のりである。
道沿いに咲く花々や雪を頂く至仏山、清流や白樺の林を楽しみながら、降りて行く楽しい道である。
このようなボッカさんはもう尾瀬でしか見られない
尾瀬ヶ原 山の鼻に到着
難なく山の鼻に到着。
ビジターセンターや休憩所、山小屋が立ち並ぶ、尾瀬ヶ原の中心地である。

ここでしばし休憩。

尾瀬ヶ原に入り、牛首分岐方面へ向かう。
尾瀬ヶ原に入ると、多くのハイカーに遭遇。木道上で止まって写真を撮ることも結構厳しい状況。
また、季節の狭間ということか尾瀬ヶ原自体が枯れ草色であまり景観も良くない。

まろやかな至仏山の稜線

木道の先に燧ケ岳が見える

天候も悪化の兆しありということで、牛首分岐まで行かずに途中で引き返すことにする。
山の鼻まで戻り、尾瀬自然研究見本園へ。
ここは1周30分程度の散策路となっているが、人も少なく尾瀬ヶ原よりずっと景観も良い。
休まず歩けば確かに30分程度だが、景色が素晴らしいので時間を掛けて1周する。
かなりでかいが池塘である
白樺林が美しい
遥かな尾瀬って感じでしょ
白樺の並木。池塘に広がる水芭蕉。雪を頂く至仏山。遠くに燧ケ岳。そして景鶴山の稜線。
木道も整備され、水芭蕉・リュウキンカをはじめとする花々も多種楽しめる。
尾瀬の自然が凝縮された散策路です。
人も少なく、お勧めのスポットです。
リュウキンカとミズバショウ
山の鼻休憩所に戻り、昼食。
コーヒーを入れてゆっくり休む。
山の鼻の休憩所
すると、なんともう昼になろうかというこの時間帯にどんどん人がやって来る。
休憩所も満員状態。
これは退散の時である。
エンレイソウ 白
エンレイソウ 黒
来た道を鳩待峠へ向かう。
Y旅行、クラブT、トラなんとかのバッジを胸に付けた人がどんどんやってくる。
今日の朝、東京を出た日帰り尾瀬コース「ガイド同行で安心!水芭蕉咲く尾瀬ヶ原ハイキング」の御一行様であろう。
午前中は比較的、静かだった尾瀬ヶ原も昼を境に大混雑。木道は大渋滞。
こりゃ凄いや。尾瀬ヶ原とは言っても山の鼻近辺まで行って散策するだけなのだろうが、平日でこの状態である。土日は一体どんな凄まじい状態になってるのだろうか?恐ろしや恐ろしや。

帰途、木道に刻印されている東電の焼印をチェックする。
H13のものが一部あったが、H16~H21まで揃っている。
昨年はこの道はあまり補修されなかったのかH22のものは見つからなかった。
TEPCO H21の木道の刻印
尾瀬を守り続けた東電。
この後、この木道は誰が守るのか?尾瀬の自然は誰が守るのか?
尾瀬入山有料化が噂されているが、あまりに多すぎるハイカーを規制するためにも有料化も有効であろう。
スカイツリーに3,000円も払うくらいなら、尾瀬入山有料化は少々高額でも早いとこ実施して欲しいものである。

振り返れば、2007年から6回目の尾瀬となったわけですが、今回は尾瀬ヶ原で水芭蕉を見るというテーマであったこと、平日日帰り強行ということもあり、軽いハイキングとはなりましたが、やはり何回来ても、尾瀬は素晴らしいと再確認しました。

最後に一句。「ズル休みしてでも行こう尾瀬ヶ原」
シラネアオイ この一輪しか見かけませんでした。

山の鼻から燧ヶ岳を望む

残雪の至仏山
<山行記録>
日程:2011年6月9日(木) 日帰り

天候:曇り時々晴れ

当初計画:
鳩待峠(10:15)-山の鼻(10:50)-(昼食)-牛首分岐(12:45)-山の鼻(13:30)-鳩待峠(15:00)

コースレコード:
鳩待峠(8:48)-山の鼻(10:00)-尾瀬ヶ原-山の鼻(10:45)-尾瀬自然研究見本園-山の鼻(11:25)(昼食)-鳩待峠(13:00)

実歩行時間:3時間20分