白山室堂から夏空を見る |
H君と金沢まで北陸新幹線で入り、レンタカーで麓の白山温泉に宿泊。
白山に登り、室堂ビジターセンターに1泊し、主峰である御前峰、大汝峰等を巡る計画である。登山自体は1泊2日であるが、現地へ着くまでのアクセスに時間が掛かるルートである。
8月1日に「かがやき507号」で、昼前に金沢入り。
北陸地方は7月24日に梅雨明けとなり、まずは、ぎりぎり「梅雨明け十日」快晴の金沢である。
金沢城 |
兼六園 |
白山温泉にある看板 奥が白山方面 |
登山拠点としてベストポジションに立地してる温泉宿であるが、内容の割りには、良いお値段のお宿でした。
特筆すべき点はございません。
ここは白峰温泉と言い、泉質は全国でも珍しい「純重曹泉」だったと帰ってから知るが、ま、それがどした!って感じの普通の風呂。
8月2日未明。
白山登山客専門の宿なので、朝食は5時半から出してくれる。これだけはGJ。
本日も快晴である。
白山温泉(標高830m)からは、林道が登山口のある別当出合(1,260m)まで通じている。
夏季の土曜日曜は、自家用車はここで通行止めとなり、シャトルバスを利用することになる。
平日は別当出合まで通行可能なので、今回はそれもあり平日の入山を選択したのである。
案の定、駐車場(路肩)は混んでいた。
正規の駐車場はあるが、登山道まで離れているので、路肩駐車が一等席である。
なんとか空きスペースを見つけ、駐車。
別当出合の路上は満車状態 |
10分ほどで、休憩所完備の立派な登山口に到着
登山口で、監視員らしき風体の人に入山届けの提出について聞かれる。
「白山温泉で出してきました~」と偉そうに答えるH君であった。
白山の登山道はいくつかあるが、我々はメインである「砂防新道」を外し、尾根筋を登る「観光新道」を選択。
ほとんどの登山者は、つり橋を渡り、沢筋にある砂防新道を目指していく。
ドラクエ登山に巻き込まれるのを避けたのであった。
つり橋を渡ると砂防新道 |
樹林帯であえいでいる間に、白山の紹介。
写真はすべてクリックで拡大します |
日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。最高点の御前峰には、一等三角点と白山比咩神社奥宮がある。
白山は日本有数の花の山としても知られ、砂防新道を登る場合、甚ノ助小屋を越えた辺りから、さまざまな高山植物の花畑が広がる。中でもクロユリは日本一の個体数と言われ、群生するさまはみごとである。クロユリは石川県の郷土の花にもなっている。
ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンイチゲをはじめ「ハクサン」を冠する植物名は多く、ゴゼンタチバナも最高峰・御前峰に由来している。白山は日本で高山帯を有する山岳としてはもっとも西に位置している。そのため早くから植物の研究が進み、「ハクサン」の名が付く植物が多い。別名を含め20種以上のハクサンを冠する種が自生している。」Wikipediaより抜粋
また、白山は、八ヶ岳とか立山と同様に、白山という山があるわけではなく、御前峰(2,702m)、大汝峰(2,684m)、剣ヶ峰(2,677m)などの山々で構成されている山塊です。
1時間半余り、ひたすらに樹林帯を登り切りついに稜線に出る。
さあ、ここからは快適な雲上の稜線歩きだ!
と思ったが、室堂(2,448m)までの残りの標高差は、まだ1,000mもあるし、めちゃくちゃ暑いし~
もう気温も40度くらいあるんじゃないの~~~
また、白山は、八ヶ岳とか立山と同様に、白山という山があるわけではなく、御前峰(2,702m)、大汝峰(2,684m)、剣ヶ峰(2,677m)などの山々で構成されている山塊です。
樹林帯をひたすら登る |
さあ、ここからは快適な雲上の稜線歩きだ!
と思ったが、室堂(2,448m)までの残りの標高差は、まだ1,000mもあるし、めちゃくちゃ暑いし~
もう気温も40度くらいあるんじゃないの~~~
尾根には出たけど、風無いし暑い~~ |
めちゃくちゃ快晴の別山の尾根 |
室堂はあの尾根の向こう側の雲の下だ |
ニッコウキスゲ |
タマガワホトトギス |
シナノオトギリ |
ミヤマキンポウゲ |
タテヤマウツボグサ |
イブキトラノオ |
岩トンネルの向こうに別山 |
崖の上に小屋が見える。なんとかあそこまで。。。 |
ここに来る途中も、暑い中で、いろんな花が咲いていました。
午前10時。
登り始めてから3時間半、ようやく尾根の中央に位置する殿ヶ池避難小屋に到着。
殿ヶ池避難小屋 |
室堂までは残り400m。コースタイムで2時間。
H君も私も、完全に日射病状態。「暑いよ~頭痛いよ~足も痛いよ~」と文句を言いつつもボーッと休憩。
天気の良いのは嬉しいが、何もここまで暑くなくてもいいんじゃないのか。
天気が悪くなってきたよ |
おいおいおい、ここまでピーカンで、上は雨かよ~~!
と思いつつも日差しがさえぎられてきたので、なんとか出発。
花咲く登山道を行く |
雲の中のトラノオとキスゲ |
フラフラ登っていくH君 |
ミヤマコウゾリナとタカネマツムシソウ |
タカネマツムシソウ |
ハクサンフウロ |
クルマユリ |
ニッコウキスゲ |
カライトソウ |
ミヤマダイモンジソウ |
弥陀ヶ原に到着した |
なんか雲が厚くなってきたよ。 |
ここまで来てようやく白山御前峰が見えた! |
平らな木道となり、雲の合間から、白山の主峰である御前峰(2,702m)が見えてくる。
とうとう白山室堂に到着した |
ようやく白山室堂平にあるビジターセンターに到着。
実質4時間半ほどの歩行であったが、標高差1,200mをこの暑さの中で登ってきたので、二人ともヘロヘロでの到着である。
当然、昼ごはんはビジターセンター・レストランにて食す。
本日の宿泊の受付が、午後1時から先着順(予約してあるのに)ということで、午後の予定(大汝峰まで往復する)をキャンセルし、珈琲などを飲み、休養に努める。
室堂ビジターセンター |
ビジターセンター前の広場では多くの登山者が休憩中 |
かわいいヘリがやってくる |
水洗トイレを増設中とのこと |
白山神社奥宮 |
まずは、白山奥宮を参拝し、無事登山を祈願する。
千蛇ヶ池に向かう道が、高山植物が多く咲いていると推測し、出発。
コバイケイソウ咲く室堂平 |
ついにクロユリに出会う |
日本でクロユリが一番多く咲く |
みんな大好きチングルマ |
コイワカガミ |
ミヤマダイコンソウ |
ヨツバシオガマ |
ハクサンコザクラ |
ハクサンシャクナゲ |
ミヤマリンドウ |
ゴゼンタチバナ |
いつの間にか夏空が戻ってきた |
1時間あまりの散策であった。
クロユリ |
アオノツガザクラ |
オンタデ |
ミヤマアキノキリンソウ |
室堂周辺を巡りながら花々の解説を聞く。
クロユリの雌花雄花の見分け方などを教えてくれ、なかなか面白かった。
夕食は5時。(早いマズイ高い)
まだ明るいので、食後にはコーシーをいただき、本日の行動は終了した。
今回宿泊した室堂ビジターセンターであるが、周辺は幕営禁止のため、登山者はここに宿泊する。
収容人員は750名とかなり多いが、本日は満員状態であった。
ちなみにこのビジターセンター。
一般宿泊(蚕棚)は、9,000円(2食付)。これでも高いが、まあ、山小屋の相場かな。
しかし、個室(H君の望むグランクラスとはこれです)は、一人38,200円である。(3人定員4.5畳・シャワー付き個室)
しかも、6室しかない個室は、5月初旬に予約を入れた時には、もう既に満室でした。
「暗いし、暑いし、となりのジジイがうるさい!」
「グランクラスのが良かったよ~~!」と、H君がぶつぶつ言う中、暑苦しい蚕棚で並んで朝を待つ二人であった。
こうして、長かった夏の白山1日目は、なんとか終了である。
♪アルプスの黒百合〜心ときめくよ〜〜 |
1 星が降るあのコール グリセードで
あの人は来るかしら 花をくわえて
アルプスの恋唄 心ときめくよ
懐かしの岳人 やさし彼の君
<~白山山行2日目に続く~>
<山行記録>
日程:2019年8月2日(金)~3日(土) 1泊2日
同行者:Hさん
天候:両日とも午前快晴、午後一時曇り 気温高し
当初計画
1日目;
白山登山口 別当出合駐車場(6:30)-別当坂分岐(8:10)-発(8:20)-<観光新道>-殿ヶ池避難小屋(9:40)-発(9:50)-室堂ビジターセンター(11:40)-(昼食)-発(12:30)-千蛇ヶ池(13:20)-発(13:30)-大汝峰(14:00)-発(14:10)-千蛇ヶ池(14:40)-室堂ビジターセンター(15:10)
<室堂ビジターセンター泊>
変更計画
1日目;白山登山口 別当出合駐車場(6:30)-別当坂分岐(8:10)-発(8:20)-<観光新道>-殿ヶ池避難小屋(9:40)-発(9:50)-室堂ビジターセンター(11:40)
☆千蛇ヶ池方面花見散策(1時間)
<室堂ビジターセンター泊>