2020.7.11【2020梅雨 雨の三頭山トレッキング】まあ、一応、コロナ自粛で都内から出ない方針


馬鹿尾根方面を望む
都民の森から、浅間尾根方面を望む
新型コロナの影響で、4ヶ月も自粛生活を余儀なくされている間に長梅雨に入ってしまった関東地方である。
そろそろ、山へと向かう時期である。
今年は残雪期の富士山、表銀座、裏妙義、夏合宿は四国などを考えていたのだが、全てパー。
ウィズコロナの登山は、今後どうなっていくのか? トンネルの出口は依然見えない。

今回の山行も、心清き都民としては、都外へ出るのはいささか抵抗がある。
まあ、都内なら許していただけるであろうということで、奥多摩を候補とする。
都民には奥多摩がある。いや、奥多摩しかないのである。

今回の同行者はSM君。オサルシ登山隊初参戦である。
昨今、山仲間も種々の理由で、だんだんと減りつつあり、単独行やむなしと考えていたところ、新たに歩荷要員として名乗りを上げてくれたのがSM君である。
また、これまでの仲間より大分若いので、将来有望である。
まさに飛んで火にいる夏の虫なのである。

今日の目的地は、4ヶ月ぶりの登山、さらには自粛生活で足腰も弱っているので、5年前にも行った三頭山とした。一応は奥多摩三山の主峰である。

前回の三頭山は こちら からどうぞ。

三頭山は、「3つの頂上があるので三頭山と言う。西峰(1,527m)、中央峰(1,531m)、東峰(1,528m)があり、三角点は東峰に置かれている。奥高尾縦走路、笹尾根の北端。奥多摩三山の最高峰。また多摩川最大の支流、秋川の源頭の山でもある。
約800万年前に地下から溶岩が突き上げ、およそ8合目までが石英閃緑岩でしめられている。この閃緑岩を数馬御影石と称している。
三頭山周辺は、檜原村都民の森水源林として保護されており、山頂周辺にはブナ林が残っている。山頂は眺望に恵まれ富士山や雲取山、奥秩父山塊、丹沢山地などを望むことができる。」wikipedeaより

実は、三峰のうち西峰がちょっぴり山梨県に入っているのである。さて、どうする。
写真はすべてクリックで拡大します
東京都檜原都民の森は、東京都西多摩郡檜原村にあり、ハイキングコースの他、森林館、木材工芸センター、里山休憩小屋、炭焼き小屋、野鳥観察小屋、レストランを併設しているが、前回、全体を見ているし、今回はソーシャルディスタンスを保つ意図もあり、ハイキングに焦点を絞る。

朝7時。武蔵五日市駅でSM君と合流し、檜原街道を都民の森目指して走る。(もちろん車です)
この道は、ワインディングロードで結構楽しめる道であるが、本日は自転車の通行が多く、なかなかスリリングであった。
武蔵五日市駅。結構バス待ちの登山客がいた。
40分ほど山道を走ると檜原都民の森の駐車場に到着。
この季節の土曜日としては、閑散としている。
前回、ここに来たのは秋であったが、ほぼ満車状態であった。
朝の檜原都民の森駐車場
展望台付き喫煙所
今日は、梅雨の晴れ間を狙ったが、とりあえず曇りである。
今のところ、雨の気配はない。
しかし、生涯一雨男を自負する私は、すばやくザックに長傘を差すのであった。
また、かなり気温が低いので良かった。
いよいよ登り始める。
トンネルを抜けると晴れてないかな〜
トンネルを潜り、森林館を過ぎるといよいよ広葉樹林帯の山道に入る。
登りはかなりの急傾斜であり、
おまけに雨が降り始めた。
雨の樹林帯を行く
ブナの路を行く
展望は望めない
しばらくすると土砂降りとなり、やはり傘を持ってきたのは正解であった。
登り続けるかるか引き返すか迷うほどである。
が、頂上へ行くも降りるも大差ないと判断し登り続ける。

9時半に山頂に到着するも、雨は降り止まず、写真だけ撮って速攻で通過する。
西峰には寄らない。
三つ峰のうち、西峰は山梨県との県境のため、回避し、東と中央の2峰のみ踏破し、都内から出ない方針を貫いたのである。


ムシカリ峠を過ぎ、しばらく行くと谷川に沿った道となる。
この谷川こそが秋川の源頭でありますよ、SM君。
この辺りが源頭か
立ちションするな!の看板か
新緑のブナの木
清流に沿ってすすむ
降り始めると、雨が止んだ。
なんじゃそりゃ。
30分時間をずらせば、良かったのか。ぐさ〜〜
山頂まで登り返すことも一瞬頭をよぎるが、所詮、眺望は得られまい。
今日は久しぶりの山でもあるので、潔く撤退しよう。

と、雨上がりで綺麗なブナの山道を軽快に降っていくのであった。
休憩所のベンチもコロナ対策
立ちション禁止の看板を無視するのか〜〜

どんどん天候は回復し、三頭大滝の展望吊り橋・滝見橋をすぎる頃には、青空さえ覗く。
今日の大滝は水流も多く見応えがあった。
またこの頃になり、登ってくる登山者と多くすれ違うようになってきた。
我々は出るのが少し早過ぎたのかも。。。
滝見橋(本当に滝を見るだけの橋)
三頭大滝(滝見橋より)
木材チップは歩きやすい
下山すると晴れ間が覗く
木材チップが敷き詰められた綺麗に整備された遊歩道をくだるとほどなく登山口に到着。
駐車場横の茶屋でお土産を買い登山終了。
まだ午前11時だが、今回はこれでよしとしよう。

実は奥多摩を私はあまり好きではない。
登山道こそ整備されているが、まず、混んでいる。
森林限界を超える山はなく、杉、檜、稀にブナに覆われた登山道は眺望もよくない。
そして、何より、暑い。
できれば、秋から冬、まあ春までなら良いが、梅雨時に奥多摩はかなりテンションは下がる。
しかし、4ヶ月ぶりの山は、やはり良かった。
次回はせめて2,000m超えを狙いたいところではあるが。

久しぶりの山行で、翌日筋肉痛が出たが、まずは快適なハイキングであり、新たな歩荷要員が確保できたのは、喜ばしい限りである。

武蔵五日市駅そばの有名蕎麦店で、評判の天ぷらせいろをいただき、本日の登山の締めとする。
天ぷら蕎麦(寿庵忠左衛門にて)
ギンバイソウ
ホタルブクロ
クサアジサイ
<山行記録>
日程:2020年7月11日(土) 日帰り
同行者:SMさん
天候:曇り一時雨のち曇り

当初計画;檜原都民の森駐車場(8:00)-森林館(8:05)-コマドリの路分岐(8:45)-三頭山中央峰(9:15)-(休憩)-発(9:45)-ムシカリ峠(10:00)-三頭大滝(10:30)-森林館(10:45)-檜原都民の森駐車場(10:50)

コースレコード;檜原都民の森駐車場(8:03)-森林館(8:10)-コマドリの路分岐(9:05)-三頭山中央峰(9:25)-発(9:28)-ムシカリ峠(9:44)-休憩所 (10:13)-発(10:23)-三頭大滝(10:33)-森林館(10:53)-檜原都民の森駐車場(10:58)

実歩行時間:2時間42分 (コースタイム:2時間35分)

おまけ
カエルが見えますか?
こちらもカエルが見えますか?