2021.6.11 【尾瀬ヶ原トレッキング 久々の標準ルート20km】もう夏なので水芭蕉は終わってたな!

尾瀬ヶ原より初夏の至仏山を望む
夏が来たので、尾瀬を思い出し今年もやって来ました。
コロナ渦が続く中ではあるが、平日の尾瀬ならば大丈夫なのである?
今回は久しぶりの尾瀬ヶ原標準ルート(尾瀬ヶ原周回コース)である。
メンバーは前回と同じ、U君とSM君である。
写真はすべてクリックで拡大します
U君の運転する車で上越道をひた走り、予定より大分早く9時前に戸倉の尾瀬第一駐車場に到着。
思ったより駐車場は混んでおり、ほぼ8割の駐車状態。
結構満車。ほぼ他府県ナンバー
用意を整え、すぐに鳩待峠行きのシャトルバスに乗る。
一応時刻表はあるが、客が集まればすぐ出発の方式は変わっていなかった。
8人乗りのシャトルバスは20分で鳩待峠の駐車場に到着。
大型だと、尾瀬高原ホテルに寄ったりして40分近く掛かることもあり、シャトル大歓迎である。
いつもと同じ鳩待峠
鳩待峠から尾瀬ヶ原に向かう。
9時40分。トレッキング開始である。

途中、かつての登山道崩落箇所から救い出されたシラネアオイが咲いていた。
これだけ多くの花を付けているのは初めてである。
シラネアオイ
さらに水芭蕉の群生地をチェックするが、もう花はほぼ終了。
葉が大きく育って来ている。
今年は雪解けも早かったのでしかたのないところか。
尾瀬ヶ原に降りてゆく
ぐんぐん降りていくとあっという間に山の鼻に到着。
標高1,400mの尾瀬ヶ原に降り立つ。
山の鼻に到着
山の鼻から至仏山を見る
今回の尾瀬標準コースは、コースタイムを余裕をみて作ったため、予定通りであれば帰りのシャトルバスの最終にギリギリである。
シャトルバスの最終は17:20である。
バスの一律料金は1,000円。戸倉の駐車場も1,000円。多分、お土産もコーヒーも飲料水も1,000円なのだろう。お釣りの手渡しを極力排除した良心的なコロナ対策を実施しているのである。(うそ)
まあ、最終バスが終わっても、タクシー呼べるのでさほどの問題とはならないが、一応目標は立てておかないといかんと。

尾瀬ヶ原に出る。
まずは牛首分岐を目指す。
天気は薄曇り、絶好の尾瀬周遊日和である。
振り返れば至仏山
前方には燧ヶ岳
牛首分岐を過ぎ、竜宮小屋に向かうが、先行するU君は、コースタイムがギリギリと考えたのかやたらと飛ばす。
思いのほか、人は出ているが、渋滞になることもなく快調に歩を進める。
小屋手前の竜宮十字路の休憩用ベンチに着いたのが、11時50分。
予定より1時間半先行している。
ここで昼食とする。
本日のランチ
ここまで、慌ただしく来てしまったがゆっくりと休憩。
梅雨の合間であるが、天気もほぼ晴天となり、気温もちょうど良い。
気持ち良い風が吹いてくる。

来し方を見れば残雪の少し残る至仏山、正面には景鶴山。
行く手には燧ヶ岳が聳えており、ここが尾瀬ヶ原の中心地でありますね。

今年は雪解けが早いのか、水芭蕉がほぼ終わりなのが残念であったが、レンゲツツジ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、リュウキンカ等の花々を見ることができた。
もっとも尾瀬に咲く花は年間900種類と言われており、そのごく一部でしかないのだが。

そんな中、ワタスゲが満開ちょっと前という感じでなかなか良い。
ワタスゲの最盛期ってこれまであまり遭遇しなかったので嬉しい限りである。
ミツガシワ
レンゲツツジ
タチツボスミレ
ヒメシャクナゲ
タテヤマリンドウ
コバイケイソウ(蕾)
休憩中、アヤメ平の方から降りて来た人がいるので状況を聞く。
雪はさほど無いようだが、長沢新道は悪路となっている様子。あそこは大体、ズルズルドロドロなのでさほど驚かないが。
尾瀬ヶ原が平らで物足りなさそうなSM君にアヤメ平から鳩待峠まで戻ることを勧める。
ちょっと乗り気のようだったが、もう一歩で挑発に乗らなかったのが残念であった。
竜宮十字路から至仏山を見る
竜宮十字路から燧ヶ岳を見る
竜宮十字路から景鶴山を見る
竜宮十字路で昼寝をする人を見る
コースに戻り、ヨッピ吊橋を目指すが、スピードは落ちない。
時間が十分できたので、予定にはなかったが、東電小屋まで足を伸ばす。
この辺りまで来ると、行き交う人もまばらとなり、尾瀬を堪能できる。
ヨッピ吊橋へ向かう
東電小屋
景鶴山(登山道はない)
ヨッピ吊橋(冬は板が外される)
一本シラカバ
池塘と燧ヶ岳
秋空の池塘から中原山方面
まあ、尾瀬は目的らしい目的地もなく、周遊を楽しむ場所であります。
尾瀬ヶ原の最北地にある東電小屋がゴールということで、帰路に着くことにしましょう。
牛首分岐まで戻って来た
さよなら、燧
至仏山に向かって歩く
ワタスゲ

ワタスゲ咲く尾瀬を征く
再び、ヨッピ吊橋を渡り、牛首分岐をを経由して、山の鼻まで戻る。
至仏山は現在登山禁止です
若干稜線に残雪あり
山の鼻で少し休憩。
山の鼻まで戻って来た
予定時間より大分早く戻って来られたが、体力にまだ余裕があったので、鳩待峠まで一気に登り切る。
今回はほぼアップダウンのないコースだったので、最後の登りだけトレーニングしちゃいました。
オオカメノキ
ヒメイチゲ
リュウキンカ
ミツガシワ
シラネアオイ (日本固有種レッドリスト掲載)
15時45分。鳩待峠に到着。
下りと同タイムの40分で最後の坂を登り切った。
鳩待峠では、シャトルバスを待つ間に名物の花豆ソフトをいただき、尾瀬ヶ原周遊標準コース20kmの終了である。
鳩待峠名物花豆ソフト
トンカツ定食つけ麺付き(高校部活サイズ)
今回はコースタイム6時間10分のところを実歩行時間4時間35分で踏破した。
前回、同コースを来た時は、東電小屋まで行かずに5時間掛かっている。
スピード自体はどうでもいいのだが、まだまだやれる気がして来た。

ちなみに前回は2014年5月24日である。
この時は雪が多く、まだ水芭蕉は蕾であった。1、2週間あとが見頃であろうと書いている。
今回は、1、2週間前が見頃であったろう。と書くしかない。
なかなか水芭蕉のピークには当たらないのである。
また、ちょうど10年前の同時期に尾瀬ヶ原に来ているが、この時とは季節がまるで違うようだ。
確実に地球温暖化は進んでいる。

今回も尾瀬の「水芭蕉って、夏の花じゃないじゃん!」って話題が出た。
前にも、「夏の思い出」を考察している。
その時も、作詞家は尾瀬に来ていないんだ。と結論づけているが、
今回、SM君から「歳時記」に夏の季語として載っていると反論を受けた。
しかし、私の推論は、歳時記に載せた人も尾瀬に来ていないのでないか?というのが結論。
水芭蕉は残雪が融けはじめた頃がピークであり、旧暦でも新暦でも春に咲くのである。
まあ、どっちでもいい話ではあるが。

何はともあれ、シャトルに乗って、戸倉に着いてから、まだ時間もあるので、沼田まで降り、「白沢望郷の湯」で赤城山を眺めながら一汗流す。
「ゆき藤」というトンカツ屋でロースカツ定食つけ麺付き(申し訳ない少し残しました)を心ゆくまで食べたのである。

今回は、20kmというロングコースであったものの、怪我もなく、筋肉痛も発症せず、ちょっと日焼けした程度であったが、夏の山行に向けての良いトレーニングとなりました。
同行の2人に感謝である。

<咲き残りの水芭蕉達>






花が終わると葉っぱがどんどん大きくなる
<参考記録>
日程:2021年6月11日(金) 日帰り
同行者:Uさん,SMさん
天候:ほぼ晴天

当初計画;戸倉<第一駐車場>(9:40)-<シャトルバス>-鳩待峠(10:15)-発(10:30)-山の鼻(11:30)-<昼食>-発(12:00)-牛首分岐(12:45)-発(12:50)-竜宮小屋(13:20)-発(13:30)-ヨッピ吊橋(14:00)-発(14:10)-牛首分岐(14:50)-山の鼻(15:35)-発(15:50)-鳩待峠(17:10)-発(17:20)-<シャトルバス>-戸倉(17:55)

コースレコード;戸倉<第一駐車場>(9:10)-<シャトルバス>-鳩待峠(9:30)-発(9:40)-山の鼻(10:20)-発(10:30)-牛首分岐(11:05)-発(11:20)-竜宮小屋手前ベンチ(11:50)-<昼食>-発(12:25)-<竜宮小屋付近散策>-発(12:40)-ヨッピ吊橋(13:05)-東電小屋(13:15)-発(13:25)-ヨッピ吊橋(13:40)-牛首分岐(14:10)-発(14:20)-山の鼻(14:55)-発(15:05)-鳩待峠(15:45)-発(16:05)-<シャトルバス>-戸倉(16:30)

実歩行時間:4時間35分 (コースタイム:5時間30分+40分)

尾瀬ヶ原から燧ヶ岳を望む