2013.6.15 【ロイタッシュ & カウヴェンデル トレッキング】 渓谷から雪山へ

バイエルンアルプス (Bavarian Alps)の麓の街ガルミッシュ・パルテンキルヘン (Garmisch-Partenkirchen)を越え、オーストリアに入る。 
ロイタッシュ (Leutasche オーストリア)に近年開設されたロイタッシュ・ガイスタークラム (Leutascher Geisterkramm)というハイキングコースを訪れた。
午後、まだ時間があったので、ミッテンヴァルト (Mittenwald ドイツ)の街へ一度降り、ロープウェイに乗り、2,244mの氷河駅(Bergstation)へ。
そばには西カウベンデル山(Westliche Karwendelspitze 2,384m)という岩峰が聳える。
この山頂付近をハイキング。
1日で渓谷と高山の両方を楽しめた豪華なトレッキングとなった。
位置関係マップ(クリックで拡大)
午前中はオーストリア、午後はドイツに居ました。
朝、ミュンヘンの街を出て、アウトバーン95号線を南下する。
かなりの雲量ではあるが、まずまずの天気である。
ガルミッシュの街を抜け、山を分け入りオーストリア国境を越える。


以前は氷河だった渓谷にあるハイキングコースが今日の目的地ロイタッシュ・ガイスタークラムである。
渓谷に掛けられた桟道、吊り橋、草原、滝、樹林帯とスリルと変化に富んだハイキングコースである。
ロイタッシュ・ガイスタークラムのハイキングコース
<午前の部 ロイタッシュ・ガイスタークラム>
9時過ぎに入り口付近を出発。
しばらくすると分岐となり渓谷添いのコースを選択。
1時間ほどはスリルの連続。



この形式の桟道は日本でも見かけるが、崖に直づけ、ベタばりというこれほどの規模のはお目に掛かったことがない。



渓谷に渡してある橋も同様の作りでスリリングなことこの上なし。
このコースが最近できたこともあり、それほどの危険を感じなかったが、いつかはこの橋は落ちる!と確信した。
スリリングな渓谷を抜け、山道を下る。


氷河が残っていた標識がところどころある。
最後の標識を見ると10年前くらいまでは最後の氷河が残っていた模様である。
もちろん今は影も形もありません。
山道を下り終えると一気に視界が開ける。コースの折り返し地点であるカフェ「Kiosk Mittenwald」に到着だ。


ここから渓谷を分け入る滝ツアーコースに入る。入場料2€(このハイキングコース自体はただである)を払い、渓谷に分け入る。


ここも崖に桟道という構成のコースであるが、なかなかの景観である。10分ほどで滝に到着。


水しぶきを浴びながら豪壮な滝を眺める。ここはお勧めです。

カフェまで戻り、帰りは樹林帯コースを選び、まずはレストランまで。
天気もいいので外のテーブルで昼食。
大きな犬がウェイターをしていました。

ワンコ2匹がお出迎え


開けた草原の向こうに聳える岩峰。
雲が流れ時々その頂を隠すが、かなり天気は好転して来ている。
そこにかすかに見えるロープウェイ。あれは行けそうだ!!




食事を終え、山道を辿る。
新緑の山道を結構登り返すが、12時過ぎにはStart地点へ到着。

<午後の部 カウヴェンデル (Karwendel)>

ミッテンバルトの街でロープウェイの乗り場を探し、カウヴェンデル鉄道(Karwendelbahn)の谷駅(Talstation)の駐車場に到着したのは、12:30であった。
標高933mの谷駅から、一気に2,244mの氷河駅へ。
説明をロープウェイのパンフレットの地図

この山はここに来るまで名前も知らなかったのであるが、ロープウエィから見ると登山道も整備されており、かなり有名な山であると後に知った。


氷河駅に到着し、尾根道を登る。まだ雪をかぶっている箇所も多いが多くのトレッカーで賑わっている。ここから多くの登山道が出ているが核心部はまだ雪の中。
また、すごそばに聳える西カウベンデル山(Westliche Karwendelspitze 2,384m)にも、何人かが登っているが、完全にロッククライミングである。
Fixpointは、整備されているようだが、もちろん我々は眺めるだけである。
冠雪した峰々を縦走するルートもあるようだが、いずれもFerrataと記されている。
フェラータも憧れのワードではあります。
難易度はそうでもなさそうだが距離がかなり長そうである。

一人張り付いてます
小高い稜線に出て、一休み。
少し雲が上がって来ているが、爽快なバイエルンアルプスの稜線であった。
森林限界超えの稜線フェチの私は大満足である。




雪が消えた岩々の間に多くの高山植物が咲いており、なかなかの見応えである。
しかし、多くの種類の花がありながら、ここでもエーデルワイスは発見できず。ちょい残念。




駅まで戻って、今度は430mもあるというトンネルに挑戦。
この山の反対側まで出るという。何のためのトンネルかちょっと首をひねるが、なかなか面白い。

トンネルを抜けた反対側の展望

結構、長い間トンネルを進む。そろそろ寒くなってくる頃にようやく出口到着。
反対側の景色を楽しみ、帰路に着く。

この日は、天気もまずまず良く、午前中は樹林帯と渓谷と滝を楽しみ、午後は高山と雪と花を楽しむという相当に贅沢なトッレキングを堪能できた充実した一日であった。

今日もご一緒させて頂いたU夫妻に感謝。

<山行記録>
日程:2013年6月15日(土) 日帰り
同行者:Uさん夫妻
天候:晴れ時々曇り

コースレコード:
(1)Leutascher Geistenklamm着(9:00)-発(9:10)-Kiosk Mittenwald(10:20)-滝コース往復-Kiosk Mittenwald(10:35) -レストランgletscherschliff(10:50)-(昼食)-発(11:40)-Leutascher Geistenklamm着(12:20)
(2)Talstation着(12:30)-発(12:40)-Bergstation着(12:55)-発(13:05)-稜線(13:15)-発(13:20)-Bergstation(13:40)-トンネル出口着(13:50)-発(13:55)-Bergstation(14:05)-(休憩)-発(14:30)-Talstation着(14:45)

実歩行時間:
(1)2時間20分
(2)50分
        計3時間10分


山頂から臨むミッテンヴァルトの街並

2013.6.9 【東チロル キッツビューラーホルン トレッキング】


5月25日にチロル (Tyrol)地方については、一度偵察(M-50 チロル地方偵察を参照)を行っているが、積雪多くまた天気も芳しくなかったため、実際のトレッキングは断念している。

今回は、最近比較的天気が安定して来たため、捲土重来を期した。
目指すは東チロルの登山基地であるキッツビュール (Kitsbuhel)。
前回、周辺のいくつかの街々を偵察し、この街を起点に動くのが最も効率的であることは確認している。
写真はすべてクリックで拡大します
キッツビュールに着いたのは11時ちょいすぎ。もはやトレッキングする時間じゃないですね。
最近は、天候は好転して来ているもののこの週末は天候が定まらず、朝起きてから「チロルは昼までは天気が保つ」と確認してから行動を起こしたのがちょっと失敗でした。

前回の調査で、ハーネンカム (Hahnenkamm 1,670m)までゴンドラで登り、周辺のトレッキングコースを堪能するという計画を立てていたのだが、来てみるとなんとゴンドラは6月14日オープンとのこと。10本以上あるゴンドラで動いているのは4本のみ。
まだ、山の冬は終わっていなかったのである。
ハーネンカムまでの標高差は約900m。
登れないことはない。登れないことはないが、「なんちゃって登山隊の掟・第4条 1日の登高標高差は1,000mを限度とすすべし」に、ギリギリである。
また、今年初めてのトレッキングでもあり無理することはない。と早々と断念。
7月にH君が来た時には、ここをトレッキングする予定である。(ゴンドラは使いますよ)

では動いているゴンドラは?と見ると、なんと周辺でも一番高いキッツビューラーホルン (Kitzbuheler Horn 2,000m)の頂上まで行くゴンドラが動いているではないか?
一気に1,200mも登ってしまうのだ。
ためらい無くゴンドラ駅に車を廻す。

代金19.2ユーロを払いゴンドラへ。

途中の中継駅を経て20分ほどで頂上駅に到着。一気に2,000mの雲上の人となる。

頂上には大きな通信設備が立っているが、あたりはまだ雪に覆われている。
付近一帯は雪解け直後のお花畑である。

雲は多めだが、バイエルンアルプス、スイス、イタリア方面の高山にぐるっと囲まれている。
3,000m以上の山々は、まだまだ厳冬期の様相を呈している。
しばし、ヨーロッパの山々に見とれる。





付近を散策し、昼食とする。

つい先日までスキー場としてオープンしていたのであろうが、わざわざスキー板を壁に打ち付けなくてよかろうに。
天気も良いので、多くの人がアウトデッキで食事を楽しんでいました。



せっかくなので、アルペンハウス (Alpenhaus)までトレッキング。とは言えほとんど下りなんですけど。



途中に高山植物園 (Alpenblumengarten)を発見。

遂に本場のアルペンブリューメン。
思わず口ずさむ「♩氷河のほとりを滑りて行け〜ば 岩陰にさくアルペンブリューメン♩」(某大学山岳部部歌より引用)








日本のそういうのと違い、ひとっところに集めてあるという感じではなく、かなりの広さに適当に植えられているところがなかなか良い。
植物園と分かるのは、時折花の名札が付けられていることくらいか。
咲き誇る高山植物を楽しむ。
日本と似たもの非なるものいろいろとあり、存分に楽しむことができた。
本場のエーデルワイス (Edelweiss)を探したんだけど、ここにはありませんでした。残念。


しばし高山植物に囲まれたトレッキングを楽しむ。
下るにつれて高い柵が目につくようになる。
まるで砦のような感じである。
これは鹿よけ用の柵らしい。日本と同様に鹿が高山植物を食べに登って来るのでしょうね。
日本と違って、ここらの人は鹿肉大好きなのにね〜

アルペンハウス (1,670m)で小休止。
午後になり、天候が崩れ始める。帰りのゴンドラではポツポツと雨が降り始めた。
キッツビュールの街に別れを告げ、ミュンへンの街に入った頃には、雷雨が車窓をたたいていた。




今回のハイキングは、歩行時間は少なかったが、今年初のトレッキングということで登録。
6月も中旬に入り、ようやくバイエルンにも夏の気配が。
家から1〜2時間で手軽に2,000m級の山々を訪れることができる。
日本にいる時には名前すら聞いたことの無い山々。
それでもその1峰1峰のスケールは北アルプス並である。

しばらくは、バイエルンアルプスと東チロルを堪能できそうだ。


<山行記録>
日程:2013年6月9日(日) 日帰り
天候:晴れ時々曇り
コースレコード:キッツビュール(11:10)-ロープウェイ麓駅(11:40)-ロープウェイ乗車(11:48)-頂上駅(12:10)-周辺散策-頂上レストラン12:35(昼食)-頂上発(13:20)-アルペンハウス着(14:05)-アルペンハウス駅(14:10)-ロープウェイ麓駅(14:33)

実歩行時間:約1.5時間