2018.8.18 【十勝岳 真夏の寒さに絶好調継続?!】夏合宿2018 その2座目

噴煙の向こうに見えるのは前十勝。避難小屋付近から写す
我々が次に狙ったのが、十勝岳である。
コースタイムは7時間弱と今山行の中で一番長い。

十勝岳は「北海道の中央部の上川管内の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる標高2,077mの活火山。大雪山国立公園内の十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰である。日本百名山及び花の百名山に選定されている。
十勝川(トカプチ)の源流であることが、山名の由来とされている。山頂の西北西の前十勝にある62-Ⅱ火口からは盛んに噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われている。十勝岳避難小屋と山頂の中間には昭和火口、西の三段山の南には安政火口がある。」Wikipedeaより抜粋
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天気予報は疑いも無く、一日中晴れである。
ちょっと気温は低いが、昨日のような吹雪はあり得ない、良い天気なのである。予報は。。。。

実は昨日、我々が旭岳を登っている頃、この十勝岳で、道迷いのあげくに低体温症で、一人お亡くなりになるという遭難事故が発生している。
登山道からは約400メートル離れた「擂鉢火口」付近でご遺体は発見されたそうである。。
地図にも<迷>マークが印字されている箇所である。

そんな中、我々は性懲りも無く、山小屋で朝バイキングをたらふく食い、車で望岳台の十勝岳登山口に到着したのが7時20分。
望岳台駐車場はほぼ満車
駐車場はすでに多くの車が、駐車していた。
今日は天気もいいし、土曜日なので登山客が多いのであろう。
しかし、昨日の今日なので、何らかの規制なり、現場検証なりが行われてるかと思いきや、とても静かな登山口であった。

望岳台から十勝岳を見るが、見えない
山を見上げる、と。
山の中腹から上は完全に雲の中である。
下のような、景色を期待していたのだが、「いやん。何が1日晴れだよ、天気予報のうそつき!馬鹿!」と喚いても、雲は消えないのである。
かみふらの十勝岳観光協会公式サイトより転載
仕方が無いので、雲に向かって出発!
十勝岳は雲の中にあるのだろう
十勝岳避難小屋に到着
振り返ると十勝平野
芦別岳、夕張岳方面は晴れている模様
昭和噴火口近くの稜線に出る

遭難者の冥福を祈るH君
景色も花も見るものもないので、ぐんぐんと快調に登り、稜線に出る。
ここでいきなりの強風となる。

昭和噴火口付近は、今日は雲は多いが、まずまず視界があるが、たしかに迷いやすい地形である。
幾重もの火口稜線が無視界の中では、判別困難となるのであろう。
もっとも、GPS機器を持ってさえいれば、問題は無いはずだが。
火口付近の幾重にも連なる稜線
平地は晴れているがちょうどこの稜線のあたりから曇って来る
十勝平野は晴天、山上は雲の中。
ここから上はほぼ全工程、分厚い雲と冷たい強風の中での登山となる。
昭和火口 上のほうに山頂があるはず
視界のない稜線を行く
振り返れば、晴れているんだけどね~
晴れていれば、快適であろう稜線であるが、両側が切れているので、真っ白でもなかなか面白い。
標識も真っ白で何も見えない
H君がガスの中に消えていく~
稜線を登り切ると頂上に到着。

予定より2時間ほど早く到着。
視界無し、気温は非常に低くしかも強風。
頂上はもうすぐのはずだ
ようやく頂上ゲットだぜ。


山頂の風下側に、風のあまり来ない場所を見つけ、ちょっと早いが昼飯とする。
時間も早いので、美瑛岳(2,052m)へ足を伸ばすことも考えたが、所詮、何も見えないのは同じ。
ここは、すんなりと撤収することにした。
このあたりは風は無いぞ、視界も無いが。。。
今日のランチは北のセブン製


コースタイム3時間の下りをどどどっと下って、1時間半ほどで降りてしまう。

ただ、ここで疑問が。
昨日といい、今日といいちょっと早すぎないか。
昨日の旭岳は、コースタイムが5時間5分のところを3時間10分(62%)、今日の十勝ち岳は、6時間55分を4時間25分(64%)で完踏している。
これは我々が、絶好調というよりも、そもそものコースタイムに問題があるのじゃないのか?
これなら、日帰りコースタイムが13時間ということで泣く泣くあきらめたトムラウシに行けたじゃないの?くっそー!

この北海道の山のコースタイムは、以降「オサルシの呪い」と呼ばれるのである。
オサルシの正体は、謎であるが、時間を遅らせる秘儀を持っていることだけは判明している。
道を迷わないように、どどどっと降りる
と言っている間に、どどどっと降りて来ると、少し晴れてきて暑い。
快適そうな大岩の上で休憩していると、外国人が次々と登ってくる。
中にはノースリーブで、とことこ登ってくる女性まで。
日本人にくらべ、寒さに強いとは言え、いくらなんでも山を舐めてるんじゃないのか?
まあ、稜線に出れば自覚することになるんでしょうけどね。

結局、その後も、どどどっと降りて駐車場に13時すぎに着いてしまい、十勝岳登山は終了。
景色はいまひとつであったが、二人とも最後まで快調であったので、登山としての満足度は高かった。

早めではあるが、明日はちょっと遠い山まで行くので、富良野メロンを食べながら、今日の山小屋を目指すのであった。
避難小屋下まで降りると大分視界が開ける
あとは、このガレ場を降りれば、望岳台
まあ、寒くないならいいや。ドイツ人か
エゾオヤマリンドウ①
エゾオヤマリンドウ②
なお、花の百名山でもある十勝岳であるが、この時期は、エゾオヤマリンドウがきれいに咲いていた他はあまり花に恵まれなかったのが、残念であります。

<山行記録>
日程:2018年8月18日(土) 日帰り
同行者:Hさん
天候:曇り(平地は晴れ、稜線より上は強風とガス)

当初計画:望岳台十勝岳登山口(8:00)-雲の平分岐(9:00)-発(9:10)-昭和噴火口(10:55)-発(11:05)-十勝岳(12:25)-(昼食)-発(13:00)-昭和噴火口(13:50)-発(14:00)-雲の平分岐(15:10)-発(15:20)-望岳台十勝岳登山口(16:10)

コースレコード:望岳台十勝岳登山口(7:35)-十勝岳避難小屋(8:33)-発(8:40)-昭和噴火口(9:33)-発(9:40)-十勝岳(10:35)-(昼食)-発(11:20)-昭和噴火口(11:50)-十勝岳避難小屋(11:50)-岩のところ(12:10)-発(12:20)-望岳台十勝岳登山口(13:09)

実歩行時間:4時間25分(コースタイム:6時間55分)


2018.8.17 【大雪山 旭岳 空前絶後の真夏の吹雪】夏合宿2018 その1座目

雲に覆われた旭岳に向かう 正面が旭岳
「完全無欠の雨男」は、今回も健在であった。

前日、旭川入りしたH君と私は、空港でレンタカーを借り、一路、層雲峡へ向かった。
大雪山の黒岳で、まずはお気楽に北海道の山を楽しもうという計画である。

空港で借りたレンタカーは、これまで見たこともない車種で、タイヤが取れないかと不安があったが、乗ってみれば、室内は広く、山用には好適であった。まあ、買いはしないが。

層雲峡へ着くと暴風雨に近い状況で、人通りもまばらで閑散としている。
黒岳ロープウエイも動いてはいるようだが、いつ止まってもおかしくない状況。乗り込んでいるのは暴走外国人だけである。
良識ある我々は、黒岳登山取りやめを即決。豚丼とラーメンを食べ層雲峡を後にしたのであった。

まだ、午後早い時間ではあるが、雨は降り続いており、車から降りる気もせず、美瑛町などを廻り、今日の山小屋を目指すのであった。



明けて17日。今日も天気は良くない。天気予報を確認する。

気温は零下、天気は雪、風力15mって、おいおいおい、吹雪ってことですか?

今日の目的地は、大雪山連峰の主峰で標高2,291mの旭岳。北海道の最高峰である。
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まずはロープウェイ駅に急ぐ。
幸いにも運行中。風速15m以上で運行中止となる模様。
大雪山 旭岳ロープウエイさんろく駅

駐車場500円 ロープウェイ止まった場合は返金
往復のチケットを買うが、下山時に動いている保証はないのである。
とは言え、我々は熊鈴2個、笛1個、森の熊さん練習済みと用意万端なので、問題ないのである。
もし、ロープウェイが動いていない場合は、徒歩1時間40分の下山道があるが、最近その道付近には熊さんが、頻繁に出没しているとのこと。「帰りまで、動いていてね。」と思いながら、ロープウェイに乗り込む。

冷たい雨 景色は無し
雨支度を整え、姿見駅を出発。
すると綺麗な姉ちゃんがマイクを持って迫ってくる。
姿見駅にて下車
姉ちゃん「今日は大変ですねえ!」から始まり、「どっから来た?どこへ行く?寒いでしょ?」と延々とインタビューをしてくる。
どうやら「予想外の雪でびっくりです」というコメントが欲しいらしく、しつこい。
「初雪を予想してましたので、装備は万全です。」みたいなコメントは、一切無視する。
面倒くさいので「予想外の雪でびっくりです。」とコメントして逃げ切った。
姿見駅を後にする
アナの視線を受けつつ、ロープウェイ駅を後にする。
目指すは一路、旭岳山頂。

整備された登山道
みんな大好きチングルマは既に終わっていた
冷たい雨の中をまずは、石室を目指す。
なんなく石室に到着。姿見ノ池をチラ見し、先を急ぐ。


天気悪いぞ、熊出るぞ、登山届け出せよ!とか書いてある

姿見ノ池 晴天であれば旭岳が映る模様

姿見ノ池を過ぎると、いよいよ本格的登山道。
雨も本格的に雪に変わってきた。

あとでニュースで散々やっていたが、「大雪山系で初雪。1974年の観測開始以来一番早い降雪が確認された」とのこと。
さっきのアナもこのニュースを現地取材に来ていたのですね。
でも、ロープウェイ駅の辺りは降っていなかった。
山に登って、ちゃんと確認しろよ~~、自分で。
もう雲だか噴気だか分からない
これは明らかに噴気 臭いも良いよ~
水蒸気の吹く火口を横目で見ながら、がんがん登る。
硫化水素の匂いが強くなってくる。
霙っぽい雪だが、雨より雪のがマシ。
おまけに涼しいので快調に歩をすすめる。

視界は無くなり、雪となる

吹き溜まりに登山道の印が


足元も凍り始める
うっすらと冠雪し始めるが、歩行に支障はない。
今年初めての雪なので、二人とも大喜びである。
時折、下山者とすれ違うが、「上は凄いですよ。吹雪でツルツルですよ」、「風が強くて超寒いです」
「ふむふむ、よしよし、どうせなら、そう来なくっちゃ。」 変態である。
かなりの冠雪を確認した
雪で覆われた尾根道を一気に登りきるともう山頂であった。
2時間50分のコースタイムを1時間45分で登りきった。暑くなければ、絶好調。
山頂付近はさすがに強風が吹き、吹雪の状態。気温は零下。
まだ、9時前でもあり予定した頂上でのランチには早すぎる。
眺望も無く、寒いこともあり早々に引き上げることにする。
山頂滞在時間は珍しく10分と短いのでした。
頂上までもう少し
今日の登頂のポーズらしいが、微妙
旭岳山頂に立つ
下山も飛ばす。
姿見ノ池のある石室まで1時間を切る。
寒いのですぐに下山開始
時折、雲の中から現れる登山者
姿見ノ池の向こうにロープウェイ駅が見えてきた
まだ、時間も早いので、姿見平を散策していくことにする。
見所は、お花畑、噴気活動、夫婦池などである。
旭岳ロープウェイのキャッチコピーによれば、「初夏の姿見の池散策路は、1周約1時間。カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の散歩をお楽しみください。」とのことである。
噴気活動展望台から噴気を見る

きれいな散策路
噴気が噴出す池のそば
万年雪 今年は小さい
夫婦池
エゾオヤマリンドウとミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

みんな大好きチングルマ

もう綿毛しかない
最盛期はこうなるらしい。(旭岳ロープウェイHPより拝借)

散策路としては整備されており、景観も素晴らしい。
チングルマが満開の2週間前くらいの晴天の日が絶頂であったと推察される。

ということでカムイミンタラをチンタラ廻り、ロープウェイ駅に戻ってきた。
売店で臭いコーヒーを頂き、頑張って運行していたロープウェイに乗り込み、昼前には本日の登山を終了したのでした。
天気はちょっと凄かったが、事前に万全な準備をしていたので、問題なし。
予想外の雪でびっくりしてたら、登らね~~よ。
予想外?の雪に大喜び

<山行記録>
日程:2018年8月17日(金) 日帰り
同行者:Hさん
天候:雨と風と吹雪

当初計画:旭岳ロープウェイ山麓駅(7:45)-(ロープウェイ)-姿見駅(8:00)-発(8:10)-旭岳石室(8:30)-旭岳(11:00)-(昼食)-発(11:45)-旭岳石室(13:35)-姿見駅(14:00)-発(14:15)-(ロープウェイ)-旭岳ロープウェイ山麓駅(14:30)

コースレコード:旭岳ロープウェイ山麓駅(7:45)-(ロープウェイ)-姿見駅(7:55)-発(8:00)-旭岳石室(8:15)-旭岳(9:45)-発(9:55)-旭岳石室(10:53)-姿見駅(11:20)-発(11:45)-(ロープウェイ)-旭岳ロープウェイ山麓駅(11:55)

実歩行時間:3時間10分(コースタイム:5時間5分)
噴気活動を観測する


以下はおまけ。
天人峡付近の柱状節理
最近人気の青い沼 めっちゃ混んでる(外人率60%)