2013.7.11 【東チロル ペンゲルシュタイン山 トレッキング】 例えれば霧ヶ峰


日本から山仲間H君が来訪。
山行計画初日の今日は、本当はドイツ最高峰のツークシュピッチェに登頂する予定にしていたが、ネットで頂上に設置されているライブカメラを見てみると、真っ白。雲の中である。
せっかくドイツ最高峰に行くなら、やはり展望は欲しい。

急遽予定を変更して、若干、天気が良さそうな東チロル (Osttirol)に転戦することを決める。
本当はこのコースは歩行時間が少々長いので、初日は避けたかったのだが、天気ばかりはどうにもならず決断。
写真はすべてクリックで拡大します。
8時前に自宅を出発。アウトバーン8号線を南下する。
オーストリアに入る。

何回か偵察行を行っているので、ベース基地となるキッツビュール (Kitzbuhel)までスムーズに到着。

丁度1,500mくらいの高さまで濃い霧で覆われているが、「これは雲ではなく朝霧である」と二人の楽観的意見が一致し、ケーブルカー (Hahnenkammbahn)に乗り込む。
ケーブルカー・キッツビュール駅
標高800mのKitzbuhel麓駅から、1,600mのハーネンカム (Hahnenkamm)まで濃霧の中を一気に高度を稼ぐ。
反対側に見えるはずのキッツビューラーホルン山 (Kitzbuhelerhorn 2,000m)は霧の中に沈んでいる。

今日目指すのはペンゲルシュタイン山(Pengelstein 1,938m)。往復で約3時間の行程である。
10:40トレッキング開始、まずは、1時間ほどの行程のEhrenbachhohe(全く読めない)を目指す。


霧の中を行く
霧の中を進む。どうやら一帯は牧場になっているようで、時折カウベルが聞こえてくる。
登山道は完全に整備され(日本の林道並みの広さ)ており、道標も整備されており、濃霧の中でも迷うことはなさそうである。



時折、急に牛が現われたり、牧羊犬とあったりするが、平日のことでもあり驚くほど空いている。
この状況は、1年ほど前に行った霧ヶ峰と全く同じ状況である。
草原に咲きみだれる花々も、多少日本のとは種類は違うものの十分に楽しめる。











視界の効かない稜線を1時間ほどトレッキング。
切れが晴れないのとこの先、レストランがあるか不明なのでホフブルン (Hochbrunn)というところで昼食とする。
牛が迫るレストラン
軽食しかないレストランであった

霧に霞むSteinbergkogel山
ここで昼食をとったのが正解。
食事中にだんだんと天気が好転。さっきまで雲の中だったSteinbergkogel山(読めない)が、くっきりと見えてきた。
すっかり晴れわたる
元気よくペンゲルシュタイン山をを目指す。

かなりの急登を登り詰めるといよいよペンゲルシュタインの主稜線に到達。






ここからは、もう霧ヶ峰雰囲気はなくなり、快調に稜線を飛ばす。




遠くに見えたペンゲルシュタイン山にあっという間に到着。


1,938mの頂上には十字架とオーストリアの国旗が翻っていた。

帰り道は、最高の天気と視界の中をゆっくりと景色を楽しみながら、ハーネンカム駅を目指すだけである。



草原の丘の上から牛君がお見送り
帰りの車窓からは、朝は見えなかったベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)の主峰ワッツマン(Watzmann)が綺麗に見えた。
帰り道でベルヒテスガーデンの山々が見えた
とんがっているのがワッツマン2,713m

<山行記録>
日程:2013年7月11日(木) 日帰り
同行者:Hさん(CUCT)
天候:霧のち晴れ

コースレコード:
ミュンヘン自宅発(7:50)-キッツビュール駐車場(10:10)-ケーブルカー駅(10:20)-ケーブルカーハーネンカム駅(10:40)-Hochbrunn(11:40)-(昼食)-発(12:40) -尾根(13:05)-尾根発(13:10)-Pengelsteinsee(13:15)-Pengelstein山頂(13:40)-山頂発(14:00)-Hochbrunn(14:40)-Bergbahn Ehrenbachhohe駅(15:10)-ハーネンカム駅(15:35)-キッツビュール駐車場(15:50)-駐車場(16:10)-自宅着(18:20)

実歩行時間:
        3時間30分