2013.7.14 【ケーニッヒ湖 アイスチャペル トレッキング】 本日も快晴。いざ往かん。

H君とのドイツ連続山行の最終回は、ベルヒテスガーデン (Berchtesgaden)国立公園・ケーニッヒゼー (Konigsee)。
昨年秋、遂に見ることのなかった幻のアイスチャペル (Ice Chapel)再挑戦となる。
今回は近くにあるイェンナー (Jenner 1,874m)山か鷲ノ巣 (Kehlsteinhaus 1,843m ヒトラーの別荘として有名)もついでに登っちまおうという計画を組んだ。
写真はすべてクリックで拡大します。
よし、「明日は早朝に出発するぞ!」という前夜の固い誓いは、諸事情によりもろくも崩れ、またしても家を出たのは8時前というていたらく。

とにかく急ごうアウトバーン。あっという間に快晴のケーニッヒゼーに到着だ。
すでに10時である。
ケーニッヒゼーの駐車場
見える山は「鷲ノ巣」と「イェンナー」 
とにもかくにも遊覧船に乗る。
それ行け!すぐ着け!バルトロメ!!
しかし、なんとこの船、1909年からの電動モーター船(環境保全のためだとかなんとか説明してたが、かなりその説明無理あるね。ゴルフ場が環境に配慮し、緑守っているとかいうのと同じ屁理屈あるね〜)で、モタッ〜〜〜と進む。その遅いのなんの。
おまけに途中で寄り道したり、停船してへったくそなトランペット(ヤマビコを聞かせるためなんだが、その後帽子持って「巡礼にご報謝〜〜〜」みたいなことやってる。君にはプライドがないのか?)吹いたり、遅いのなんの。
目的地セント・バルトロメ (St.Bartoloma)にようやく着いたのが11時過ぎ。
すぐに遊覧船に乗る 

セント・バルトロメに到着
ここで歴史オタクとして当然思い出すのが、「聖バーソロミューの虐殺」。
バーソロミューとかバルテロミとかバルトロメとかどれが本家なの?
まあ、カトリックとプロテスタントの殺し合いなんてどうでもいいことなんですけど。
アニメファンとしては、「バーソロミューくま」。ダーウィン研究家としてはガラパゴスの「バルトロメ島」を思い出してしまうのはしごく当然のことである。
シャーロッキアンとしては「バスカービル家の犬」まで思い出してしまう。



と、どうでもいいことを書き散らかしている間に昼食の時間である。
ここで食べておかないと非常食のハリボー(Haribo)をかじるしかない惨めな山行になりかねない。
「よし、今日はトンカツにしよう」とH君をだまし、シュニッツエルで腹ごしらえ。

道標をしっかり読む
バルトロメ全景
いざ行かん、アイスチャペルへ。氷河と岩が我らを待っている〜〜
11:50レストランを出発。もうハイヌーンじゃねえの。H君、時計の見方間違ってないですか〜〜時差補正しましたか〜

樹林帯を抜け、沢沿いの道を進む。
途中で先行パーティが道に迷っている。「むふふ。道はこっちだもんね。長年鍛えたルートファインディングの技を見よ!」と迷わず沢に降り、ガシガシ登る。
しばらく沢を遡行していくと2組の下山者に出会う。
やはり、この道が正しかったと確信するも、一方でだんだん沢は深くなっていく。

ついにH君が「これ間違ってんじゃないの〜?」私もこのままでは、完全に沢登り遡行に突入。いよいよシャワークライミングか滝登りかという不安が頭をかすめるも、顔には出さず、「道は上かもね。ちょっと偵察しようか〜」と、崖のように迫る樹林帯を登り始める。
ヤブコギと草ツキスリップに悩まされながら、200mくらい登ると、先を行くH君「立派な道があるよ〜舗装されてるみたい〜〜」
舗装はされていなかったものの、まあ普通の山道に出た。
さっきの先行パーティがずっと先を歩いているのが見える。


「久々の沢登りは楽しかったね〜〜」 二人揃って山道をロスト。ついでにH君ヤブコギの際にタオルをロスト。

しばらく、整地された山道を歩くと、二つの大きな谷が出会う場所に到達。
前回のアイスチャペル挑戦の際に到達した地点である。


ここは「滝谷出合」か?
こういう場所を通常「出合」と呼ぶが、穂高連峰にある「滝谷出合」にそっくりの風景である。ちょっとだけ景色は雄大でありますが。
この山塊の最高峰であるヴァッツマン (Watzmann 2,713m)山も綺麗に見える。
大雪渓、懸垂氷河、大岩壁と見飽きない大絶景である。

思いもよらぬアルバイト (Arbeit)でかなり消耗したので、ここで休憩を取り、キジ撃ち(この用語はググって下さい)に行くと、大きな雪渓(氷河ではありません)の先端部にま〜るい大きな穴が開いている。
「お、あれがアイスチャペルじゃないの?すぐそこじゃね?」

すぐそこに見えるのは?
前回ここまで来た時は秋だったので、雪渓が大きく後退しており、それにつれてアイスチャペルもかなり上の方に移動していたのだった。
あの時と比べ、雪渓はまだまだ大きく広がっている。
ヴァッツマン まるで穂高連峰のようだ 
この崖は登れまい
まだ日は高い
イェンナー方面もよい天気
しばらく付近の絶景を楽しみ、気分新たにアイスチャペルを目指す。
10分ほどで遂に「幻のアイスチャペル」に到着。

大雪渓の先端部のこととて、涼しいを通り越し、相当に寒い。
中を覗き込むと別に十字架があるわけでもなく、キリスト像があるわけでもない、ましてや懺悔室で神様がバッテン出している訳でもない。無論、大虐殺もないのである。
雪の下を冷たい雪解け水が轟々と流れているだけであった。アーメン
雪渓から槍ヶ岳を見る。そっくり

奥に佇むのはお地蔵さんか
ここがアイスチャペルなんよ
壮大な穂高連峰(に行きたい)

この時点ですでに午後2時近くなっている。
そうであった。我々にはまだ行くところがあるのだ。
まずは、バルトロメまで取って返し、その後更に船を乗り継ぎ、最奥部にあるオーバーゼー(Obersee)まで行くのだ。
そして、その後「イェンナー」と「鷲ノ巣」まで行くのだ。
どうせ日が暮れるのは午後10時。いざとなったら月明かりを頼りに夜間行軍もできるのだ。撃ちてし止まん勝つまでは。
我々にはまだ時間がある。

バルトロメからザレート (Salet)行きの船に乗る。なんとこの船、1909年からの電動モーター船で、モタッ〜〜〜と進む。その遅いのなんの。


ザレートの船着き場で降り、まだまだ中天にあるお日様にあぶられながら、とことこ歩き、遂にオーバーゼーに到着。
唯一の感想「こんなところで裸になって泳ぐんじゃねえ!!お前らどんな皮膚の厚さしてんだ、熊か?!」
オーバーゼーの湖畔に到着
Schonfeldspitze2,653mが見えた。山名は読めない

すぐにザレートまで引き返す
そして船に乗り、ケーニッヒゼーの桟橋を目指す。
船に乗る。なんとこの船、1909年からの電動モーター船で、モタッ〜〜〜と進む。その遅いのなんの。

ケーニッヒゼーの桟橋に着いたのは、もう5時前である。

ここで「イェンナー」と「鷲ノ巣」のケーブルカーの終電が、5時半であることを知る。
終電を逃しても、ここにはタクシーは無いのである。
我々の野望と気力は、ついにここで潰えたのであった。

(今日見た花々)









(参考)前回のケーニッヒゼー・アイスチャペル挑戦はこちらから
             2012.11.4 【ケーニッヒ湖 トレッキング】アイスチャペルはいずこに?

<山行記録>
日程:2013年7月14日(日) 日帰り
同行者:Hさん(CUCT)
天候:ほぼ快晴 2,500m以上に雲あり

コースレコード:
ミュンヘン自宅発(7:55)-ケーニッヒゼー駐車場(9:55)-ケーニッヒゼー桟橋発(10:30)-(遊覧船)-セント・バルトロメ(11:10)-(昼食)-発(11:50)-出合(13:10)-アイスチャペル(13:40)-発(13:55)-セント・バルトロメ(14:50)-発(15:00)-(遊覧船)-Salet(15:10)-Obersee(15:35)-発(15:50)-Salet(16:05)-(遊覧船)-ケーニッヒゼー桟橋着(17:00)-ケーニッヒゼー駐車場(17:10)-ミュンヘン着(19:50)

実歩行時間:
        約3時間
「槍から大喰、中、南岳の稜線です」という嘘を即座に見破れる人はツウ!大キレットもあるし。