2015.6.6 【北アルプス前衛 鍬ノ峰トレッキング】無人の山道で熊ささと格闘

6月6日6時出発である。
666には気づいていたが、口に出して言うとダミアンが来るので黙っているのである。
入梅直前の最後の晴れ間を狙って、S君が中央道をぶっ飛ばす。

今回は私の足は本当に治ったのか謎?ということもあり、同行者も気を使ってくれて、
「超軟弱&贅沢旅館泊り。チョロ山2山連続ハイキング」となった。
思えば、昨年9月。本日同行のH君と「焼岳&乗鞍岳」100名山連続踏破を計画したものの、運悪く豪雨に見舞われ、焼岳だけの単独登山となってしまった。
残った乗鞍岳だけをやるのに前泊するのはもったいない。
ということで、S君提案の「鍬ノ峰(くわのみね)」を追加。
今回の本命の「乗鞍岳山行」より、標高差は多く、コースタイムはほぼ同じ。というハードな追加である。
鍬ノ峰から安曇野の街を見る
鍬ノ峰は、長野県大町市にある標高1,623mの北アルプスの前衛の山である。
晴れれば360度の展望が開け、餓鬼岳、烏帽子岳および針ノ木岳を中心とした後立山連峰の絶景が堪能できるのである。
最近は、シャクナゲの群生地としても有名となり、登山者も増えている山であるそうな。

アルプスの絶景、満開のシャクナゲが僕らを待っているのである!!
写真はすべてクリックで拡大します。
中央高速を降り安曇野を北上、鍬ノ峰登山口に10時過ぎに到着。
4、5台の車が駐車できるスペースがあるが、本日は他に一台の駐車も無く静かな登山が期待できる。
登山口の駐車スペース
あいにくと天気は曇り。つい先刻まで雨が降っていた模様である。
天気は快方に向かっている。山頂に着く頃にはきっとバカっ晴れに違いない。
つつましい鍬ノ峰登山口を元気に出発。
つつましい鍬ノ峰登山口
コースタイムは2時間弱であるが、標高差は約600mと、それなりにあるので結構きつい急登となる。
第1のチェックポイントである「No.18鉄塔」まではよく整備された山道で樹脂製の階段が設けられている。
No.18鉄塔を通過する
鉄塔を過ぎるといよいよ本格的な山道に入る。
登山者がそれほど多くないためか、登山道は狭くなり両側から熊笹がおい茂っている。
また木々も低く山道に覆いかぶさっている。
頭上に張り出す木の枝にザックに括り付けたストックが、頻繁に引っかかりイライラ。
さらに両サイドから我々の足を狙い迫ってくる熊笹。昨夜からの雨をたっぷりと含み、ピシャピシャと盛んに水しぶき攻撃を浴びせてくる。
我ここに至り、ストックを抜き、熊笹と一戦を交える覚悟を固める。
しかし、熊ちゃんも密集隊形を取り、容易に屈服せずピシャピシャ攻撃を続けてくるのであった。
熊笹と木々に覆われた登山道
私が熊ちゃんと格闘し、ずるずると遅れる中、先行するS君、H君はひるまずにガンガン登っていく。
「こんなの、もういや。」とか思いながらも、ストックを振り回しながら必死に付いていく。

熊笹との攻防はひたすら続き、次のチェックポイントである「尾根」も気づかず通り過ぎる。唯一の難所とされるロープを貼った岩場も、熊笹道より楽なのであった。
もういい加減にして!と思う頃、突如頂上に到着。
ここまでワンピッチ1時間半で到着である。しかし全員、下半身ほぼずぶ濡れで大笑い。
真っ白な空をバックに山頂に立つ
頂上は、周りをシャクナゲや白樺などに囲まれた丸い小さな広場であった。
そして、展望は、360度、全く、なんにも、ない。
とくにアルプス方面は分厚い雲で覆われている。かすかに眼下に安曇野の街が見えるだけである。ちょうど2000mくらいの高さに雲底があり、周囲全体をすっぽり覆っているという状況。
2000m付近に分厚い雲の層が。
しかも、一面のシャクナゲの群落は、もうとっくに花の時機を過ぎており、一輪も咲いておらず、なんとも残念無念な結果に。
レンゲツツジがちょこっと咲いていた
白樺とシャクナゲに囲まれた頂上
シャクナゲの大群落
それでも我々はめげることなく、こころ静かに晴れ間を待ちながら、濡れたものを乾かし、ゆっくりと昼食を摂ったのである。
他に登山客もいないので、のんびりである。山頂独占なんて、なんという贅沢であろうか。
頂上占拠。ゆっくりと昼食なのだ
まあ、地元の人はこの天気を分かっていて、わざわざこんな日には来ないのでしょうけどね。

結局晴れることもなく、3人揃って風の音がお祭りのお囃子に聞こえるという幻聴?が聞こえ出したので、下山。下りも同じ熊笹道を下る。
またしても熊笹相手にストックを振り回しながら、滑るように登山口に到着。
時々、ウヒャ~!とか、ケケケ!とかいう声が聞こえてくる。本当に滑っているのであろう。
帰りも1ピッチ1時間で全員無事に登山口に到着。
今日は誰にも会わなかった。
今回の「鍬ノ峰」登山は、往復の間、一人の登山者にも出会わないという、昨今では非常に希な登山となった。
そして、私にとっては、2月に骨折した足首の完治を確信できた登山となったのでした。
S君、H君ありがとう!

<山行記録>
日程:2015年6月6日(土) 日帰り
同行者:Sさん、Hさん
天候:曇り
当初計画:鍬ノ峰登山口(餓鬼岳登山口奥)(10:30)-No.18鉄塔(11:05)-尾根(11:35)-鍬ノ峰(12:35)-(昼食)-発(13:00)-尾根(13:40)-No.18鉄塔(14:05)-鍬の峰登山口P(14:20)

コースレコード:鍬の峰登山口(餓鬼岳登山口奥)(10:15)-No.18鉄塔(10:35)-鍬ノ峰南峰(11:30)-鍬ノ峰(11:50)-(昼食)-発(12:45)-No.18鉄塔(13:35)-鍬ノ峰登山口P(13:50)

実歩行時間:2時間40分

2015.5.3 【入笠山ハイキング】 リハビリ登山敢行!復帰第1戦

5月3日憲法記念日。ゴールデンウィークのど真ん中である。
早朝の中央道は、事故および故障車の影響でかなり混んでいた。
それでも午前9時前には富士見パノラマリゾートの駐車場に到着。
春なのに立派なモミジ
(富士見パノラマリゾートにて)
天気は快晴。気温は快適。体調は快調?

東北・西吾妻山の麓で右足首の靭帯損傷と骨折から2カ月余り経過。
(事件の詳細は「西吾妻山 山行報告」参照)
予想外の重症で、この入笠山が負傷後初めての山歩きとなる。
写真はすべてクリックで拡大します。
入笠山は南アルプス(赤石山脈)最北端の山であり、頂上からの展望が良いこと、花の種類が多いことで人気がある山である。
なんといっても、ゴンドラを使えば、比較的短い歩行で2,000m級の山に登れるのがうれしい。
加えて、林道が山頂近くまで入っていること、それと前述のゴンドラが運行されていることから、エスケープルートが万全であるので安心である。

今回は私の足の状態を見るのに適当ということで、H君が選んでくれたのでありました。

広い駐車場にはすでに多くの車が駐車しており、その半分がハイカー、残り半分がマウンテンバイク乗りという感じである。
富士見パノラマリゾート すずらんゴンドラの麓駅
早速、ゴンドラに乗り込もう。
八ヶ岳を見ながら登っていく
ここのゴンドラはMTBも車内に持ち込めるので、自転車を持ち込む人も多い。
たまたま、ゴンドラに同乗した係のおじさん(なぜかルバーブの鉢植えを抱えている)が、「ここのMTBのコースは日本一なんです。」とのたまう。
ゴンドラから下を見やるとMTBコースを何台もの自転車がピョンピョン飛んでいた。
標高1780mのゴンドラの頂上駅まで一気に上がる。

頂上駅の横でルバーブアイスなるものを販売していた。(あまりうまくはなさそうであった)
駅舎を出ると目の前はどーんと八ヶ岳。今年は比較的雪解けが早そうだ。
ここはスズランの群生で有名であるが、時期はまだカタクリである。
人工的に植えられたとおぼしきカタクリの群生が見られた。
どこにでもあるようなカタクリ
一応、群落になっている
ほどなく、鹿防護策で守られた、入笠湿原に入る。
季節が悪いのか、湿原なのに水の供給が悪いのか、あまり花も無く、枯れた湿原に渡された整備された木道のみが綺麗である。
片隅の小川のほとりに一掴みのミズバショウが咲いていました。
入笠湿原の立派な看板
一握りのミズバショウが咲く
一応、群落になっている
湿原の全景
いよいよ登りとなるが山道はよく整備され歩きやすい。時折、残雪もあるが歩行に支障をきたすほどではない。
足の調子もあるので、何かにつけ休憩を取りながら、ゆっくりと登る。(いつもと同じか)
登山道の樹間から北アルプスや八ヶ岳、甲斐駒ケ岳そして富士山を垣間見ることができ、足の調子も悪くないので快適に歩を進める。
北アルプスもすっきり晴れている
南ア 甲斐駒ケ岳
ところどころ、雪も残っている
頂上直下の岩場の急登を登りきると広い広場に出る。1955m入笠山の頂上である。
ここまでのコースタイムは1時間程度であるが、なんだかんだで1時間半以上も掛けての到
着である。
頂上に到着
コースタイムを計測している?
折りしもゴールデンウィーク。折りしも快晴。
多くのハイカーで頂上は大混雑。人気のハイキングコースである。

しかし、360度広がる景色はなかなかの絶景。お天気に感謝である。
富士山、甲斐駒ケ岳、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳から白馬までの北アルプス。
そして、八ヶ岳で1周である。
頂上に座り込む多くのハイカー
八ヶ岳もバカッパレ
南アルプス方面
北ア 乗鞍岳です
柏餅のおやつをいただき、十分に休憩を取り、下山開始。
おやつは柏餅
帰りは、足の調子が良いこともあり、大阿原湿原から八ヶ岳ビューポイントを回るルートを選択。
湿原はこの時期とくに見るべきものも無く早々に退散。
大阿原湿原
枯野を駆けめぐる
八ヶ岳ビューポイントでは昼食休憩を取る。
八つの核心部 
キレットはこの位置では西岳の向こうで見えない
午後2時前に駐車場に戻る。
このあたりは山桜が最盛期を迎えていた。
山桜満開
一応、群落になって いないだろ
今回の山行はハイキング程度の行程であったが、頂上からの眺望は素晴らしく満足できるものであった。
また、入山前は不安もあっため足首も疲労感はあるものの、痛み等の故障はとくに無く、無事にリハビリ山行を終えることができた。
リハビリ登山に付き合ってくれたH君、大変ありがとうございました。
空いている中央高速を走る。
帰りも正面に富士山がバッチリ
山行記録
日程:2015年5月3日(日) 日帰り
同行者:Hさん
天候:晴れ

当初計画:
ゴンドラ頂上駅(9:30)-入笠湿原(9:40)-御所平峠登山口(9:50)-入笠山山頂(10:20)-(昼食1)-発(11:00)-首切登山口(11:20)-大阿原湿原入口(11:40)-湿原中央(12:00)-大阿原湿原入口(12:40)-切登山口(13:00)-八ヶ岳ビューポイント(13:15)-(昼食2)-発(14:00)-入笠湿原(14:15)-ゴンドラ頂上駅(14:30)

コースレコード:
富士見パノラマリゾート駐車場(8:55)-ゴンドラ麓駅(9:15)-(ゴンドラ)-頂上駅(9:30)-発(9:40)-入笠湿原(10:15)-山頂直下分岐(10:50)-発(10:55)-入笠山山頂(11:10)-(おやつ)-発(11:55)-首切登山口(12:10)-大阿原湿原(12:25)-湿原中央(12:35)-首切登山口(12:50)-八ヶ岳ビューポイント(13:00)-(昼食)-発(13:35)-入笠湿原(13:55)-ゴンドラ頂上駅(14:15)-(ゴンドラ)-麓駅(14:30)-駐車場着(14:40)

実歩行時間:2時間40分
頂上からの八ヶ岳南ア方面のパノラマ

2015.2 .21 【吾妻連峰 西吾妻山山行】 快晴、絶景、なれど完全敗退。

ホワイト&ブルーの西吾妻山 (H氏写)
吾妻山(あづまやま)は、山形県と福島県の県境に沿って東西に伸びる火山群・山塊の総称である。最高峰は西吾妻山(2,035メートル)。
写真はすべてクリックで拡大します。
今回は久しぶりにS君、H君と揃っての山行である。
未明の東北道を北上し、磐越自動車に入る。
安達太良山、磐梯山を眺めながらグランデコスノーリゾート駐車場へ。
ここからパノラマゴンドラで標高1400mまで上がり、西大巓(にしだいてん)を経て2035mの西吾妻山へ向かう計画である。

天気は雲ひとつ無い快晴。絶好の雪山日和である。
駐車場から見る西大嶺と西吾妻
装備をチェックし、駐車場からゴンドラ駅へ向かう。
その途中の道でコケた。
凍結している路面でスリップ、バランスを取ろうとして足首に負荷がかかり、そのまま転倒。ブチッと音がしたような気がする。
ひねり具合が悪かったのか、激痛で歩行困難となる。

心配をしてくれるS君、H君には山行を続けるよう懇願し、私はレストハウスに残ることにした。

ということで、わずか2分で本日の山行は完全終了。
エヴァのアンビリカルケーブルによる活動限界はおろか、ウルトラマンより短い戦いであった。

帰宅後、右足首の重度の靭帯損傷、さらには足首の亀裂骨折(ヒビ)まで見つかり、3週間の自宅療養を強いられ、完治までは約2ヶ月を要するという予想外の重症であった。

以下の写真は、同行者のH君から頂いた西吾妻山の写真であります。
西大巓のスノーモンスター
朝日連峰を望む
月山を望む。
避難小屋を望む
安達太良山を望む
私の死んでいる方面を望む

山行記録
日程:2015年2月21日(土) 日帰り
同行者:Sさん、Hさん
天候:快晴

当初計画:あったはず。
コースレコード:なし
実歩行時間;2分

2015.1.25 【北八ヶ岳 北横岳・三ッ岳・雨池山山行】絶景360度!でもその後は苦闘の雪中行軍!

南八ヶ岳中核部(北横岳から)
2015年2回目の山行である。
今回の目的地は、まず、①雪山②景色が良い③楽なところ。
ということで入笠山、天狗岳、北横岳+縞枯山を候補としたが、ロープウェイがあり楽に登れるということで北八ヶ岳にある北横岳+縞枯山に決定。
このルートは、同行のH君が昨年も来ており、その際は天候が悪く、景色がほとんど見えなかったとのこと。彼にとっては「八ヶ岳ブルー」への再挑戦となる。
すべての写真はクリックで拡大します
北横岳は、本当はただの「横岳」という名称である。
すぐそばの南八ヶ岳にも「横岳」があるため、区別するために北横岳と呼ばれるようになったらしい。
南八ヶ岳の横岳は、北横岳に比べてエライので「南横岳」とは呼ばれないのである。

予測通り、本日の八ヶ岳の天気予報は晴れ。気温も高い。
通常は強風が吹き抜ける北横岳も気圧配置から判断し、今日は風がないだろうと予測。

夜明け前に中央道に乗り諏訪インターを目指す。
途中、双葉SAで夜明けを迎える。
完全無欠の快晴である!! やった〜〜
中央道 双葉SAより日の出を眺める
八ヶ岳にも夜明けが来る
中央道を諏訪インターを降り、国道152号を蓼科方面に向かう。
途中から積雪&凍結している山道を進み、「北八ヶ岳ロープウェイ」の麓駅に8時半過ぎに到着。
北八ヶ岳ロープウェイの駐車場に到着
始発の9時のロープウェイには混雑で乗車できず、次発の9時10分発の満員のロープウェイに乗り込む。
登山者も多いがボーダー、スキーヤーも朝早くから登ってきており、ぎゅうぎゅうの車内は朝の総武線快速状態。
身動きできないまま7分ほどで頂上駅に到着。
それでも、標高1,771mから2,237mまで登れるのはありがたい。
ロープウェイ頂上駅前広場
この「北八ヶ岳ロープウェイ」であるが、私の認識では「ピラタスロープウェイ」という名前であったはず。
調べてみると、1967年の創業当時は「日本ピラタス横岳ロープウェイ」という名前だったが、その後「ピラタス横岳ロープウェイ」と名を変え、一昨年までは「ピラタス蓼科ロープウェイ」と運営会社の変更により、4回も名前を変えているのである。
ロープウェイ自体は、創業以来何も変わっていない(ように見えます)のだが。

山頂駅の駅前広場は、一面の雪景色であり、多くの登山者で賑わっている。
その多くがアイゼンもしくはスノーシューを装着している最中である。
我々は天気が快晴であることを確認するとすぐに出発した。
これだけ踏みしめられた雪原では、我々はアイゼンなど付けないのである。
アイゼン、スノーシューを装着する人々
その後、私とH君は、頂上直下の北横岳ヒュッテの前でアイゼンを装着したのであるが、その辺りでアイゼンを装着しているのは、お年寄りばかりでありました。(この理由は容易に推定できますが、ここでは省略します)

ちなみに最近は、アイゼンをクランポン、ピッケルをアックス、ザイルをロープ、ゼルプストをハーネス、ワカンをスノーシュー(これは違うか)などと呼ぶようですが、我々の世代はドイツ語縛りなのであります。
坪庭からロープウエイ駅方向
後ろに中央アルプスと御嶽山が見える
これから行く北横岳
 八ヶ岳ブルーの雪原を行く
スノーモンスターの出来損ない
坪庭を経て、林間を登り、三ッ岳との分岐までは、結構な登りとなる。
南ア、御嶽などの絶景を眺めながら快調に高度を稼ぐ。
分岐で小休止。そこへ「知ったかオヤジ」の悪魔のささやきが。
我々が休んでいると、単独行のオヤジが現れ、「三ッ岳の方に行くなら、スノーシューかワカンがないとだめだよ。前に来た時は持ってなかったから戻って来た。」などと知ったかビーにご親切に教えてくれる。
我々のザック(ドイツ語)にワカン(日本語)が括り付けてあるのがワカンないのかよ。
北横岳ヒュッテに到着
前述の通り、北横岳ヒュッテ前でアイゼンを装着し、頂上への最後の急登を登る。
頂上への最後の急登
混雑している急坂をなんなく登り切ると北横岳の南峰(2471.6m)に到着する。(正直アイゼンはいらなかったかも)
北横岳南峰に到着
北アルプス方面 大キレットもくっきりと 
南八ヶ岳から南ア方面 
すぐ北にある蓼科山 いわゆるザビエルです
ザビエルをバックに(北峰にて)
浅間山、四阿山方面もくっきり

果たして絶景である。
近くには南八ヶ岳、蓼科山。
遠く、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、そして北アルプス。鹿島槍、白馬三山も含めてほぼ全山が見渡せる。

妙高山、浅間山方面も快晴であり、文字通り360度の展望である。こんな日は一冬に幾日もあるまい。
冬の晴れた日の八ヶ岳の空を人は「八ヶ岳ブルー」と呼びますが、まさにこの日がそうでした。
北横岳から見る全アルプス 南から北まで全部見えてます
風もほとんどなく、気温は零下10度。
急登を登ってきたので、汗ばむほどである。
南峰での景色を楽しみ、北峰に向かう。
北横岳は双耳峰であるが、南峰より北峰のがわずかに高く、北峰が北横岳最高点である。

北峰は、同じロープウェイで来た人々もほぼ同時刻に登って来ているため、かなりの混み具合であったが、我々がだらだらと30分も居座っているとほとんどの人が降りてしまい、静かな山頂を満喫することができた。

さて、ここで午後の予定を考える。
今日は天気が良く、当初予定していた縞枯山もよく見える。
縞枯山はここより標高が低く、展望もあまり良くない。
それに比べて三ッ岳は岩峰でおもしろそうである。
先ほどの単独行の知ったかオヤジも「行く」と言ってたし、ワカンの訓練にもなるということで、三ッ岳方面に行くことに決める。
積雪が多い場合は引き返す。
トレースがあって先に進めると判断した場合は、そのま雨池山を越え、縞枯山荘まで下ることにしよう。
ワカンも持ってきたよ
南峰、北横岳ヒュッテを経て、三ッ岳方面への道をとる。
この方面に足を伸ばす人はあまり多くないが、トレースはしっかりしており、三ッ岳第三峰に容易にたどり着く。
このルート、夏場は岩場の登りとなるが、今日は冠雪しており歩きやすい。
三ッ岳第三峰への登り
三ッ岳はその名の通り、三つの峰で構成されており、最初に登ったのが第三峰である。
ここでも写真を撮ったり、後から来た人たちと話し込んだりと十分な休憩を取り、この先もトレースがしっかり付いているのを確認し、雨池山方面へ進むこととする。
第三峰頂上にて
ここまでは余裕があったのでポーズを決める
さっきまで居た北横岳と蓼科山
白い雨池と金峰山方面
第三峰からの下りは、夏は岩場の急斜面で鎖場となっているが、今日は雪と岩のミックスとなっており、アイゼンでサクサクと降りられる。
しかし、第一峰を通過する頃に私の左のアイゼンが不調となり、2回も外れる。(後で調べてみるとワンタッチのネジの長さが長すぎ、ゆるくなっていた)
ちょうど積雪も多くなり、トレースもあまり踏まれていないので、いよいよワカンの出番とする。
出だしはしっかりしたトレースが
ワカン装着!沈まないよ
雨池山山頂の標識は足の下に
実は、ここから縞枯山荘までの1時間ほどは苦闘の連続となった。
下り勾配が急なためワカンでは止まらず、滑り落ちる。
トレースがよく分からず、樹林帯で藪こぎ状態に陥る。
果ては雪に埋もれた木(シラビソ)の枝に乗っている雪を踏み抜き、胸まで埋まる。等々。

雨池山を越えると、さらに雪は深くなり、正しいトレースもよくわからなくなる。
天候も曇りがちになり、ロープウェイの最終時刻4時までに間に合うかと不安にもなってくる。

Hさんが先行していたが、ズボッという音とともにいきなり見えなくなる。
なんとか這い出してきて「ここはダメ、左の方は大丈夫そうだよ」私が左の方へ行くと、いきなりズボッ。
胸まで雪にハマりながら助けに来てくれたH君と大笑い。

雪道での苦闘30分あまり。なんとか怪我もなく雨池峠へ出ることができた。

ここまで三ッ岳第三峰からは、一人の登山者にも遭わず、ワカン装着雪山迷走を堪能できました。
先を急ぐラッセル要員
このあたりまで来るとスノーシューを履いた人などが結構出て来ており、もう大丈夫。


うまいコーヒーをいただく
縞枯山荘でコーヒーを頂く。
山荘のオヤジさんに「どこから来たの?」と問われ、「北横から三ッ岳、雨池山を廻ってきた」と告げると、「トレースありましたか?あのルートはあまり人が入っていないと思うけど。大体トレースなくて苦戦するんだよね」とのことでした。

縞枯山荘を出ると、また晴天が戻っていた。
ワカンもアイゼンも外し、のんびりと頂上駅に向かう。
10分ほどでスノーボーダー・スキーヤーで満員の頂上駅に到着した。

ロープウェイはもうすぐだ 
山頂駅に着いた。
今日の山行もここで終わり

たった7分でふもとへ下る
登山客しか乗っていない下りロープウエィに乗り「今日は、結構歩いたなあ」と満足しながら思ったが、後で計算すると実歩行時間はわずか3時間ほどであった。

しかし、今回の山行では、足も痛まず、ヘタレることもなく最後まで快調であった。
今年になり2回目の山行となったが、ここまではまずまずの体調である。
今年こそは、「月一山行」を成し遂げようと決意を新たにしたのである。

〜深雪に 足を取られて 笑顔かな〜
甲斐駒ケ岳に日が沈んでいく(八ヶ岳SAより)
<山行記録>
日程:2015年1月25日(日) 夜行日帰り
同行者:Hさん
天候:晴れ時々曇り

当初計画:北八ヶ岳ロープウェイ頂上駅(9:00)-北横岳ヒュッテ(9:50)-北横岳南峰(10:00)--北横岳北峰(10:10)-発(10:30)-南峰(10:35)-北横岳ヒュッテ(10:40)-縞枯 山分岐(11:30)-縞枯山荘(11:40)-(昼食)-発(12:40)-縞枯山(13:10)-発(13:30)-縞枯山荘(14:00)-北八ヶ岳ロープウェイ頂上駅(14:15)

コースレコード:北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(9:10)-(ロープウェイ)-頂上駅(9:20)-発(9:30)-三ッ岳分岐(10:09)-発(10:15)-北横岳ヒュッテ(10:20)-(アイゼン装着)-発(10:30)-北横岳南峰(10:43)-発(10:55)-北横岳北峰(11:00)-発(11:28)-南峰(11:32)-発(11:45)-北横岳ヒュッテ(11:50)-三ッ岳分岐(11:53)-三ッ岳第三峰(12:10)-発(12:35)-第二峰(12:47)-第一峰(12:55)-休憩(13:00)-(ワカン装着)-発(13:15)-雨池山(13:45)-雨池峠(14:05)-縞枯山荘(14:12)-(昼食)-発(14:50)-北八ヶ岳ロープウェイ頂上駅(15:00)-発(15:10)-(ロープウェイ)-山麓駅(15:20)


実歩行時間:3時間3分 休憩2時間27分

三ッ岳第三峰にて